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「未経験でSEになれるのか」「どのエージェントを選べばいいかわからない」と感じていませんか。
経済産業省の調査では2030年に最大約79万人のIT人材不足が見込まれており、今まさに未経験者のポテンシャル採用を積極的に進める企業が増えています。
転職エージェント選びを間違えると、せっかくの機会を逃してしまいます。
この記事では、未経験からSE転職に強い転職エージェント8社・スカウト型サービス1社・プログラミングスクール1社の計10サービスを公式情報をもとに徹底比較し、選び方・年収の実態・転職の具体的な進め方まで一気に解説します。
SE・エンジニア・プログラマーにおすすめの転職サービス
未経験からSEに転職するために最初に選ぶべきエージェントは、IT業界の求人に強く、未経験者向けのサポートが充実しているサービスです。
総合型の大手エージェントに登録しただけでは、未経験OKのSE求人にたどり着きにくいことがあります。
経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」では、2030年に最大約79万人のIT人材不足が生じると推計されており、未経験者のポテンシャル採用を積極的に進める企業は増え続けています。
それだけに、未経験者向けのノウハウと求人ルートを持つ専門特化型エージェントを選ぶことが、転職成功への近道です。
以下に、ターゲットとなる各エージェントを詳しく紹介します。
※主に実務経験を持つエンジニア向けのサービスで、完全未経験では求人紹介を受けにくい場合があります。資格取得やポートフォリオ作成後の登録が推奨されます。2026年9月時点の情報です
レバテックキャリアは、ITエンジニアとWebクリエイターの転職に特化したエージェントサービスです。
運営するレバテック株式会社は、レバレジーズグループの完全子会社として2017年8月に設立され、東京・渋谷を拠点に全国のIT人材の転職・就業支援を展開しています。
ITエンジニア向け仕事探し支援サービスとして認知率・登録率が業界No.1を誇り、SE転職を本格的に目指すうえで外せない選択肢の一つです。
公開求人のうち「実務経験が浅い方OK」にチェックのある案件は全体のごく一部にとどまっており、完全な未経験者よりも、何らかのITスキルや関連業務経験を持つ人が真価を発揮しやすいエージェントです。
IT業界での経験が浅い段階から登録し、キャリア相談を通じて自身の市場価値を把握することから始める活用法もあります。
年収アップを狙う経験者SE・ITエンジニアに強い
レバテックキャリアが選ばれる最大の理由は、転職後の年収アップ実績の高さにあります。
公式サイトによると、利用者の3人に2人が年収70万円以上のアップを実現しており(2023年1月〜2024年3月実績)、IT系エージェントの中でも高い水準です。
年収600万円以上の求人を豊富に保有し、SE・プログラマー・インフラエンジニアなど幅広いIT職種に対応しています。
年収アップ率が高い理由は、求人の情報量と質にあります。
アドバイザーが20,000回以上の現場ヒアリングを行い、ネット上の求人票では読み取れない現場の実情や評価基準を把握しています。
これにより、求職者のスキルセットと企業ニーズの精度の高いマッチングが実現し、入社後に評価されやすい環境への転職につながります。
2026年8月時点の公開求人数は59,000件超で、さらに非公開求人を合わせた保有総数は業界トップクラスです。
社内SE・アプリケーション開発・インフラ・クラウド・PM職など、SEのキャリアパスに沿った多彩な求人が揃っています。
ITを熟知したアドバイザーによる専門性の高いサポート
レバテックキャリアのアドバイザーは、IT業界・技術領域の知識が深く、転職市場の動向にも精通している点が強みです。
職務経歴書の添削においても「スキルの羅列」にとどまらず、技術的な強みや企業への貢献ポイントをエンジニア視点で整理・強調するフィードバックが受けられます。
面接対策でも、技術面接で問われるアーキテクチャの説明方法や、要件定義・設計経験のアピール方法など、SE特有の質問への対策が充実しています。
一般的な転職エージェントでは「なぜSEを目指すか」といった表層的な質問対策にとどまることが多い中、レバテックキャリアは技術の深みまで踏み込んだサポートを提供しています。
また、登録から入社まで全サービスが無料で利用でき、転職の意思が固まっていない段階でのキャリア相談も歓迎しています。
市場価値の確認や将来のキャリアパス相談から始めることができるため、今すぐ転職を決めていない方も気軽に登録してみるとよいでしょう。
未経験者が活用するうえでの注意点
レバテックキャリアはエンジニア経験者にとって非常に頼もしいサービスですが、完全未経験の状態では求人紹介を受けにくいケースがあります。
特に「IT業界自体が初めて」「プログラミング経験なし」という状態では、紹介できる求人が限られると案内されることもあります。
未経験でレバテックキャリアを活用したい場合は、事前にITパスポートや基本情報技術者試験などの資格取得、またはプログラミングの自習でポートフォリオを作成してから登録することをおすすめします。
ある程度のスキルベースが整った状態であれば、レバテックキャリアの求人の質と年収交渉力を十分に活かせるでしょう。
完全な未経験段階では、ウズキャリITなどの未経験特化型エージェントを先に活用し、SE・ITエンジニアとして1〜2年の経験を積んでからレバテックキャリアに切り替えるという2段階の活用法が現実的です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | ITエンジニア・Webクリエイター全般(経験者中心) |
| 利用料金 | 無料 |
| 公開求人数 | 59,000件超(2026年8月時点) |
| 年収アップ実績 | 3人に2人が70万円以上アップ(2023年1月〜2024年3月実績) |
| 対応エリア | 全国(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌・広島の6拠点) |
| 現場ヒアリング | 20,000回以上 |
| 未経験対応 | 限定的(スキル・経験があると有利) |
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運営会社 | レバテック株式会社 |
| 設立 | 2017年8月 |
| 所在地 | 東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア24F・25F |
| グループ | レバレジーズ株式会社の完全子会社 |
| 拠点 | 東京・大阪・名古屋・福岡・札幌・広島(2025年7月に札幌・広島を追加) |
| 事業内容 | IT・Web業界のHRサービス事業・DX戦略コンサルティング事業ほか |
| 公式サイト | https://career.levtech.jp |
※地方への転職やUターン転職は対応できる求人が限られます。職務経歴書作成代行の利用で書類通過率が通常の約1.5倍になると公式データに記載されています。2026年9月時点の情報です
Geeklyは、IT・Web・ゲーム業界に完全特化した転職エージェントです。
2011年8月に設立された株式会社Geeklyが運営し、2026年2月には東京証券取引所スタンダード市場への上場を果たした、業界内での信頼性と実績が裏付けられたサービスです。
転職支援実績は24,000人・取引企業は3,300社(2026年8月時点)に達し、IT転職の専門エージェントとして着実にポジションを築いています。
公式サイトには「職種未経験歓迎」「業界未経験歓迎」の求人が掲載されており、SEをはじめとするIT職種への未経験転職を視野に入れた転職活動が可能です。
公開求人数は45,000件以上(2026年4月時点)で、非公開求人も合わせると業界トップクラスの規模を誇ります。
一人の求職者に平均48件の求人を提案できる体制を持っており、SE・アプリエンジニア・インフラエンジニアなど職種ごとに細分化された求人ラインナップが揃っています。
書類添削代行と面接通過率が上がる独自の選考サポート
Geeklyが他のIT系エージェントと差別化されている点のひとつが、書類添削を超えた「職務経歴書の代行作成」サービスです。
公式データによると、職務経歴書作成代行を利用した場合の書類通過率は通常の約1.5倍、転職成功率も約1.2倍になるとされています。
職務経歴書の作成は、未経験者や第二新卒者にとってとくに難しいハードルです。
「何を書けばよいかわからない」「自分のどこをアピールすべきかわからない」という状態でも、Geeklyのコンサルタントが一から伴走して書類を整えてくれるため、書類選考での敗退リスクを下げることができます。
面接対策においても、Geeklyは過去に受験した求職者が実際に受けた質問内容を蓄積したデータベースを活用し、企業ごとの面接傾向を踏まえた準備支援を提供しています。
一般的なエージェントでは「よくある面接質問」の練習にとどまるケースが多いのに対し、Geeklyでは実際の選考で何が問われたかという生の情報から逆算した対策が受けられます。
入社後の定着まで見届ける「定着フォロー制度」
Geeklyは、内定獲得後も支援を終了しない点が際立っています。
入社前に職場の社風・評価制度・チーム構成などを共有するだけでなく、配属後も担当アドバイザーが継続して面談を行う「定着フォロー制度」を設けています。
この制度が機能している結果として、Geekly経由で入社した利用者の入社後活躍率は90%以上(2023年7月時点・公式データ)、職場定着率は97%(2024年3月時点・公式データ)を記録しています。
「転職後すぐに辞めてしまった」「入社前と職場の雰囲気が違いすぎた」といった入社後ミスマッチが、未経験SEにとって最も避けたいリスクのひとつである点を考えると、この定着サポート体制は大きな安心感につながります。
年収面でも実績が豊富で、公式データによると転職支援を受けた利用者の年収アップ額平均は84万円(2026年5月時点)です。
利用者の80%以上が年収アップを実現しており、書類選考サポートとあわせた総合的な転職支援の質の高さが数字に表れています。
Geeklyが向いている人・注意しておくべき点
Geeklyは、IT業界・Web業界・ゲーム業界に絞った転職を考えている人に最もフィットするエージェントです。
SE・インフラエンジニア・Webエンジニアといった職種を目指すなら、求人の幅広さとコンサルタントの専門性を存分に活かせます。
注意点として、公式FAQにも明記されているとおり、東京23区内の求人が中心であるため、地方への転職や地方在住者からのUターン転職には対応できる求人が限られます。
関東・関西以外のエリアを希望する場合は、事前にコンサルタントへ確認することをおすすめします。
また、未経験や業界未経験での転職支援実績はありますが、公式FAQ上でも「強い動機とモチベーションが見られる」と明記されているように、経験・スキルゼロの状態だと選考が厳しくなるケースがあります。
資格取得や独学でのスキル習得を並行させながら活用するとよいでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | IT・Web・ゲーム業界を目指すエンジニア・クリエイター |
| 利用料金 | 無料 |
| 公開求人数 | 45,000件以上(2026年4月時点) |
| 年収アップ率 | 利用者の80%以上(公式データ) |
| 平均年収アップ額 | 84万円(2026年5月時点・公式データ) |
| 入社後活躍率 | 90%以上(2023年7月時点・公式データ) |
| 職場定着率 | 97%(2024年3月時点・公式データ) |
| 書類通過率 | 代行利用時に通常比約1.5倍(公式データ) |
| 対応エリア | 関東・関西中心(東京23区内が求人の中心) |
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社Geekly(ギークリー) |
| 設立 | 2011年8月 |
| 所在地 | 東京都渋谷区渋谷2-17-1 渋谷アクシュ10F |
| 上場市場 | 東京証券取引所スタンダード市場(2026年2月上場) |
| 拠点 | 東京・大阪 |
| 事業内容 | IT・Web・ゲーム業界専門の人材紹介事業 |
| 公式サイト | https://www.geekly.co.jp |
※GitHubでのコミット実績やOSS活動が少ない場合はスキル偏差値が算出されにくく、スカウトが届きにくくなります。2026年9月時点の情報です
Findy(ファインディ)は、IT・Webエンジニアに特化した転職サービスです。
運営するファインディ株式会社は2014年2月に創業し、2016年7月から本格的に事業を開始しました。
エンジニア転職サービス「Findy」を2017年5月にリリースして以来、フリーランス・副業向けの「Findy Freelance」やエンジニア組織支援SaaS「Findy Team+」など、エンジニア領域に軸足を置いたサービスを展開しています。
2026年1月時点の従業員数は478名、情報セキュリティ認証ISMS ISO27001を取得しており、有料職業紹介事業許可(13-ユ-308478)を取得した事業者です。
登録にはGitHub・Google・Qiitaいずれかのアカウント連携が必要で、スキル評価の中心となるのはGitHubの公開リポジトリの開発履歴です。
完全未経験の状態では評価の材料となる開発履歴がないため、これから学習を始める段階の方が最初に登録するサービスとしては適していません。
GitHub連携で自分のスキルと想定年収が数値化される
Findy最大の特徴は、GitHubの開発履歴をもとにスキルを偏差値化する「スキル偏差値」機能です。
公開リポジトリの情報を独自開発のAIが解析し、全体のスキル偏差値に加えて開発言語ごとの偏差値も算出されます。
OSS活動を行うほど偏差値が上がる設計になっており、日々のアウトプットがそのまま評価に反映される仕組みです。
スキル偏差値と連動する「年収予測」機能では、職種や経験年数も加味した想定年収が表示されます。
転職活動を始める前に自分の市場価値を客観的な数値として把握できる点は、他のエージェントにはないFindy独自の価値です。
さらに、テキストメディアと連携して情報発信力を1〜10段階でスコア化する「発信力レベル」機能も用意されています。
公式サイトには、転職意欲がない状態でも年収予測やスキル偏差値だけを利用できる旨が明記されています。
「今すぐ転職するわけではないが、自分の技術力がどう評価されるか知りたい」という段階でも使えるサービス設計です。
厳選されたテック企業からオファーが届くスカウト型の仕組み
Findyは、求職者が応募するだけでなく、企業側からオファーが届くスカウト型の要素を持っています。
スキル偏差値や発信力に基づいて、厳選された企業からオファーが送られる仕組みです。
掲載されているのは人気のテック企業800社以上(2026年5月時点)で、IT・Web系に特化した求人のみを扱っています。
自社サービス開発企業を中心に、大手企業からスタートアップまで幅広い求人が揃っており、年収1,000万円以上の求人も検索条件として用意されています。
職種はフロントエンド・バックエンド・インフラ・SRE・機械学習・データサイエンティスト・システムエンジニアなど細かく分類されています。
こだわり条件では「フルリモート可」「アジャイル開発」「自社サービス開発」「副業可能」に加え、「SIer・SES歓迎」「言語不問」という条件でも求人を絞り込めます。
SESやSIerでSEとしての実務経験を積んだ方が、自社開発企業へのキャリアチェンジを目指す際の受け皿として機能する設計です。
転職を急かさない「ユーザーサクセス面談」
Findyには、エンジニアの転職・キャリアパスに詳しい専門スタッフが対応する「ユーザーサクセス面談」が用意されています。
キャリアコーチング・求人紹介・入社後の活躍支援までを一貫して支援する仕組みで、面談は何度でも無料、事前準備も不要です。
公式サイトには「キャリアにおける成功(サクセス)を目指しているため、面談の場で無理に転職を勧めることはいたしません」と明記されています。
転職するかどうか決めきれていない段階でも相談しやすい設計であることが、サービスの方針として示されています。
利用の流れは、GitHub連携で利用開始 → スキル偏差値を確認 → 企業からオファーが届く → 内定という4ステップです。
プロフィールを記入することで、偏差値以外の面からも追加でアピールできます。
未経験からSEを目指す方の活用タイミング
Findyは、未経験からSEを目指す方が最初に登録するサービスではありません。
公式サイトに「未経験歓迎」の打ち出しはなく、GitHubの開発履歴をもとにスキルを評価する仕組み上、実務経験や継続的なアウトプットがある状態で真価を発揮します。
一方で、学習段階から登録してスキル偏差値を「学習の進捗メーター」として使う活用法は有効です。
独学やスクールで作成したポートフォリオをGitHubに公開し、偏差値の変化を確認しながら学習を進めることで、客観的な成長の指標が得られます。
現実的な活用ルートとしては、ウズキャリITやワークポートなどの未経験特化型エージェントでSESや受託開発企業に入社し、1〜2年の実務経験を積んでからFindyに登録して自社開発企業へのキャリアアップを狙う2段階の進め方が挙げられます。
この使い方は、レバテックキャリアと同様の位置づけと考えるとわかりやすいでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | IT・Webエンジニア(実務経験者が中心) |
| 利用料金 | 無料 |
| 掲載企業数 | 人気のテック企業800社以上(2026年5月時点) |
| サービス形態 | スカウト型+ユーザーサクセス面談によるサポート |
| 登録方法 | GitHub・Google・Qiitaのいずれかと連携 |
| 独自機能 | スキル偏差値・年収予測・発信力レベル |
| 求人の特徴 | IT・Web系に特化/自社サービス開発企業が中心 |
| 未経験対応 | 公式サイトに未経験歓迎の記載なし(実務経験者向け) |
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運営会社 | ファインディ株式会社(Findy Inc.) |
| 設立 | 2014年2月(本格的な事業開始は2016年7月) |
| 所在地 | 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー5階 |
| 資本金 | 1億円(資本準備金を含め19億9,692万円・2026年1月時点) |
| 従業員数 | 478名(2026年1月時点・有期雇用社員を含む) |
| 有料職業紹介事業許可 | 13-ユ-308478 |
| 情報セキュリティ認証 | ISMS ISO27001 |
| 事業内容 | エンジニア向け転職・フリーランスマッチング・エンジニア組織支援SaaSほか |
| 公式サイト | https://findy-code.io |
※対象年齢は19歳〜29歳で、30代以上は対象外です。IT領域に集中した求人が中心のため、他職種を希望する場合は総合型エージェントとの併用が推奨されます。2026年9月時点の情報です
ウズキャリITは、20代の第二新卒・既卒・フリーターを対象に、ITエンジニアへの転職を専門的にサポートする転職エージェントです。
運営会社は株式会社UZUZで、2012年の設立以来、若年層向けの就職・転職支援に特化してきた実績を持っています。
転職エージェントとしての利用料は完全無料で、書類添削から面接対策・内定後フォローまで一貫した支援を受けられます。
対象年齢は19歳から29歳までとなっており、30代以上の方はサービスの対象外となるため注意が必要です。
未経験者の内定後定着率が高い理由
ウズキャリITが他のエージェントと一線を画すのは、内定をゴールにせず、入社後の定着まで視野に入れたサポート設計にあります。
公式サイトによると、入社3か月後の定着率は96%(UZUZ公式・2024年5月現在)に達しており、転職後すぐに離職してしまうリスクを大幅に抑えることができます。
定着率が高い背景には、紹介する求人を厳しく絞り込む独自の審査基準があります。
残業時間・雇用形態・社会保険の整備状況・離職率といった複数の観点から企業を精査し、ブラック企業と判断した場合は紹介先から除外しています。
また、退職者が出た企業に対しては求人紹介を即座に停止するという徹底した姿勢をとっています。
未経験からITエンジニアを目指す方にとって、入社後の職場環境は自身の力だけでは事前に判断しにくいものです。
ウズキャリITのように企業情報を深く精査しているエージェントであれば、安心して選考に進むことができるでしょう。
1人あたり平均12時間のマンツーマンサポート
ウズキャリITの転職サポートは、単なる求人紹介にとどまりません。
1人あたり平均12時間の個別サポートを提供しており、書類添削や面接対策を通じて選考通過率の向上を支援しています。
面接対策は企業ごとに約1時間の個別セッションを実施しており、志望する企業の特徴や採用傾向に合わせて内容を変えています。
一般的なエージェントの面接対策が模擬面接1回程度で終わることを考えると、このサポート密度は未経験者に大きな安心感をもたらします。
未経験のSE転職では書類段階で落とされることも多い中、事前サポートに時間をかける設計が選考通過を支えています。
IT学習と転職支援をセットで受けられる体制
ウズキャリITの特徴として、転職支援と並行してITスキルを学べる環境が整っている点も挙げられます。
グループ会社のウズウズカレッジでは、ネットワーク資格のCCNAやLinuC、Javaなどのコースを提供しており、未経験者がSEとして通用するレベルのスキルを身につけながら転職活動を進めることができます。
なお、転職エージェントとしてのウズキャリITのサービス自体は無料ですが、ウズウズカレッジのITスクール受講は有料(税込132,000円)です。
転職支援のみ無料で利用することも可能なため、スクール受講が必要かどうかはカウンセリングを通じて担当者と相談のうえで決めるとよいでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 19歳〜29歳 |
| 利用料金 | 無料 |
| 入社3か月後の定着率 | 96%(UZUZ公式・2024年5月現在) |
| 対応エリア | 全国(オンライン対応) |
| 面接対策 | 企業ごとに約1時間の個別対策 |
| スクールサービス | ウズウズカレッジ(有料、税込132,000円〜) |
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社UZUZ |
| 設立 | 2012年2月 |
| 所在地 | 東京都新宿区西新宿3丁目11-20 オフィススクエアビル新宿3階 |
| 拠点 | 東京・大阪・北海道(2026年7月時点) |
| 事業内容 | 若手人材向け人材紹介事業・教育事業 |
| 公式サイト | https://uzuz.jp |
ウズキャリITが向いている人・向いていない人
ウズキャリITは万能なサービスではなく、利用前に自分が対象かどうかを確認することが大切です。
向いている人は、20代でIT業界未経験のままSEを目指したい人、第二新卒・既卒・フリーターからエンジニアにキャリアチェンジしたい人、入社後の定着まで見据えてしっかりサポートを受けたい人です。
その反面、30代以上の方には対象外となり利用できません。
また、SE以外の職種や業種への転職を希望している場合は、IT領域に集中した求人が中心となるため、選択肢が狭まります。
このような場合は、doda やリクルートエージェントといった総合型エージェントと併用することをおすすめします。
※未経験から目指せる求人の紹介も可能と公式サイトに明記されています。IT特化型と比べると総合型に近い性質のため、深い技術的専門性を求める場合は複数エージェントの併用が推奨されます。2026年9月時点の情報です
マイナビIT AGENTは、1973年設立の大手総合情報サービス企業・株式会社マイナビが運営するIT・Webエンジニア専門の転職エージェントです。
新卒採用の「マイナビ」で広く知られるマイナビグループのブランド力と、長年にわたって積み上げてきた採用企業との深い取引関係を、IT転職支援に活かしているのが大きな特徴です。
マイナビIT AGENTの最大の強みは、第二新卒や業界未経験者を含む幅広いターゲットへの対応力にあります。
IT系専門エージェントの多くが経験者向け求人に特化している中、マイナビIT AGENTは未経験者向けや実務経験の浅い方向けの求人も保有しており、IT業界への初めての一歩を踏み出す方にも相談しやすいサービスです。
公式サイトでも「未経験から目指せる求人をご紹介することも可能」と明示されています。
また、厚生労働省の「職業紹介優良事業者認定制度」に認定されており、国のお墨付きを受けたサービス品質の高さも安心材料のひとつです。
SIer経験者のアドバイザーによるSE転職への深い理解
マイナビIT AGENTのキャリアアドバイザーには、SIer企業でのITエンジニア経験やコンサルティングファームでの業務経験を持つ実務出身者が在籍しています。
公式サイトのアドバイザー紹介欄には「前職がSIerのエンジニアで、要件定義から導入まで一貫した経験をしているため、現場目線でのお話ができます」というプロフィールが掲載されており、SE転職特有の悩みや技術的な話を理解したうえで面談に臨んでもらえます。
業種・職種別に専任制のアドバイザーチームを編成しており、SE職種であれば担当が専門特化した知見でサポートする体制が整っています。
一般的な総合型エージェントでは、IT・非IT職種のアドバイザーが混在していることが多く、SE転職の専門的な話まで踏み込んだサポートを受けにくいケースがあります。
その点でマイナビIT AGENTは、大手の安心感と専門性を両立している点が際立ちます。
非公開求人と定着率の高さが転職後の満足度を支える
マイナビIT AGENTは、登録者だけが閲覧できる非公開求人を多数保有しています。
大手SIerからWeb系優良企業まで幅広いラインナップがあり、首都圏・関西圏を中心に求人数が充実しています。
年収1,000万円以上の求人も6,000件以上(2026年8月時点)確認されており、キャリアアップを目指す方にとっても選択肢の広いサービスです。
転職後の定着率は99.2%(公式サイト)と高水準です。
転職後の定着率が高い背景には、マイナビグループが企業の採用ニーズを深く把握した上でマッチングを行うという体制が機能しているためと考えられます。
大手グループの企業訪問力と情報収集力が、求職者と企業双方のミスマッチを減らす結果に結びついています。
書類添削や模擬面接などの選考サポートも無料で受けられ、履歴書・職務経歴書の整え方から面接当日の振る舞いまで、転職経験のない方でも安心して準備を進められる環境が整っています。
向いている人と注意しておきたい点
マイナビIT AGENTは、IT業界・SE職種への転職を検討している20代・30代に幅広く対応しているエージェントです。
特に、大手エージェントのブランド力を重視したい方、初めての転職で手厚いサポートを求めている方、未経験・第二新卒の立場からIT業界に挑戦したい方に向いています。
一方で、求人の中心は首都圏・関西圏に集中しており、地方在住の方には紹介できる求人の数に限りがある点は理解しておく必要があります。
また、レバテックキャリアやGeeklyと比べると、IT特化型という性質よりも総合型に近い印象を持つ利用者もいるため、より深い技術的な専門性を求める場合は複数のエージェントを掛け持ちすることをおすすめします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | IT・Webエンジニア全般・未経験・第二新卒含む |
| 利用料金 | 無料 |
| 転職後定着率 | 99.2%(公式サイト) |
| 対応エリア | 首都圏・関西圏中心・全国対応 |
| 未経験対応 | あり(公式サイトに明記) |
| 国認定 | 厚生労働省「職業紹介優良事業者」認定 |
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社マイナビ |
| 設立 | 1973年8月15日 |
| 所在地 | 東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号 |
| 資本金 | 21億210万円 |
| 従業員数 | 約8,300名(マイナビ社単体) |
| 事業内容 | 就職・転職・人材紹介・派遣・メディア事業ほか |
| 公式サイト | https://mynavi-agent.jp/it/ |
※転職サイト・エージェント・スカウトの3機能が一体化しています。スカウトは提携する約630社の転職エージェントからも届きます。2026年9月時点の情報です
dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営する日本最大級の総合転職サービスです。
1989年設立のパーソルキャリアは東京都港区麻布台に本社を置き、グループ全体でのグローバルな人材サービスを展開しています。
dodaは転職サイト・エージェントサービス・スカウトサービスの3つの機能を1つのプラットフォームで提供しており、自分のペースで転職活動を進めたい人から、プロのサポートを受けながら動きたい人まで、幅広いニーズに対応できる設計になっています。
公開求人数は287,626件(2026年9月14日更新・毎週月・木曜更新)と業界最大クラスです。
SE・ITエンジニア・インフラエンジニアをはじめとしたIT職種の求人も豊富に保有しており、未経験歓迎の求人も多数掲載されています。
ITエンジニア向けには専用サービスのdoda エンジニアIT(公開求人57,151件・2026年6月時点)があり、詳しくはIT転職サイトのおすすめ20選で解説しています。
SE転職を目指す方が最初の一歩として利用するエージェントとして選ばれやすい理由がここにあります。
転職サイト・エージェント・スカウトを一本化できる唯一の仕組み
dodaの最大の特徴は、1回の登録で3つのサービスを同時に利用できる点です。
転職サイトとして自分で求人を検索・応募する使い方、エージェントサービスでキャリアアドバイザーのサポートを受ける使い方、スカウトサービスで企業や他の転職エージェントからのオファーを受け取る使い方のすべてを、追加手続きなしに活用できます。
転職活動に慣れていない未経験者にとって、複数のサービスを掛け持ちするのは手間がかかります。
dodaであれば1つの登録で転職活動の全体をカバーできるため、特にはじめての転職で「何から始めればよいかわからない」という状態の方に使い勝手がよいサービスです。
スカウト機能では、プロフィールと職務経歴書を登録しておくだけで、企業の採用担当者や提携する転職エージェント約630社からオファーが届きます。
書類選考免除のスカウトが届くこともあり、選考の手間を省きながら転職活動の幅を広げることができます。
IT・SE職種での年収アップ実績
doda公式データによると、IT関連職を第一希望として転職した方のうち約7割が平均約88万円の年収アップを実現しています。
これは2024年11月から2025年10月の実績であり、IT人材の需要が高まる市場環境を反映しています。
IT・SE転職に特化した専任キャリアアドバイザーが在籍しており、求人の紹介にとどまらず書類添削・面接対策・入社条件の交渉代行まで一貫したサポートを無料で受けられます。
公式サイトには未経験でもIT業界へのキャリアチェンジを支援できる旨が明記されており、研修制度が充実した未経験歓迎の求人も多数取り扱っています。
また、年収査定ツールを使って自分の市場価値を事前に把握してから転職活動に入ることもでき、年収交渉の際の根拠資料としても活用できます。
地方在住者にも強い全国対応の求人網
dodaのもうひとつの強みは、全国の求人に対応している点です。
首都圏・関西圏はもちろん、地方への転職やUターン・Iターン転職にも対応した求人を保有しており、IT・SE職種を全国規模で探せるのは大手総合エージェントならではの特長です。
地方でSEを目指す場合、IT特化型エージェントでは対応できる求人が限られることが多いため、dodaのような総合型エージェントをベースに活動しながら、必要に応じてIT特化型エージェントを補助的に使うという組み合わせが現実的な選択肢となります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 全年齢・全職種対応(IT・SE・未経験含む) |
| 利用料金 | 無料 |
| 公開求人数 | 287,626件(2026年9月14日更新) |
| IT職種年収アップ率 | 約70%(公式データ) |
| IT職種平均年収アップ額 | 約88万円(公式データ) |
| サービス形態 | 転職サイト・エージェント・スカウトの3機能一体 |
| 対応エリア | 全国(地方・UIターン対応) |
| スカウト提携エージェント | 約630社 |
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
| 設立 | 1989年 |
| 所在地 | 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー21F |
| 従業員数 | 6,721名(無期社員のみ・2024年3月31日時点) |
| グループ | パーソルグループ |
| 事業内容 | 人材紹介・人材派遣・求人メディア運営・アウトソーシングほか |
| 公式サイト | https://doda.jp |
※みんスクの対象エリアは限定的なため、地方在住の場合は事前確認が必要です。担当者によってサポートの質にばらつきがあるとの声もあります。2026年9月時点の情報です
ワークポートは、2003年にIT・Web・ゲーム業界専門の転職エージェントとして設立された株式会社ワークポートが運営するサービスです。
設立から10年以上をIT分野に特化したエージェントとして歩んだのち、2014年に総合型へと転換し、現在はIT・営業・販売・製造・事務など幅広い職種をカバーしています。
IT転職エージェントとしての創業来の専門性と実績を土台に持ちながら、全国対応の総合型エージェントとして進化を続けているのがワークポートの特徴です。
転職相談実績は累計115万人以上、公開求人は約13万件以上(2026年7月時点)を誇ります。
全国47都道府県すべてに面談拠点を設けており、地方在住者でも対面でのキャリア相談が受けられる点は、他のIT系エージェントにはない強みです。
無料スクール「みんスク」でスキルと転職支援を同時に手に入れる
ワークポートの未経験SE・ITエンジニア転職において最大の差別化点は、無料オンラインスクール「みんスク」の存在です。
みんスクは、プログラミングや基礎ITスキルを持っていない状態からでも受講できる完全無料のエンジニアスクールで、ワークポートが運営しています。
コースは3種類で、PHPを使ったWebアプリ開発コース、Javaを使った開発コース、ネットワーク・サーバーを扱うインフラコースから選べます。
テキストベースの自主学習形式で進め、わからない点は講師に質問できる環境が整っています。
受講から転職が決まるまで費用は一切かかりません。
みんスクを利用できるのは、東京・神奈川・千葉・埼玉(首都圏)・大阪・愛知・福岡に居住または勤務予定の方が主な対象です。
地方在住の方には対象外となるケースがあるため、事前に対象エリアを確認することをおすすめします。
転職エージェントが運営するスクールの強みは、学習終了後の転職支援がシームレスにつながる点にあります。
スキル習得→書類添削→面接対策→求人紹介という一連のサポートを一つの窓口で受けられるため、スクール終了後に転職活動を一から始める必要がなく、スムーズに選考に進むことができます。
20年以上のIT転職ノウハウが活きる「転職コンシェルジュ」制度
ワークポートのキャリアアドバイザーは「転職コンシェルジュ」と呼ばれています。
単なるアドバイス役にとどまらず、求職者一人ひとりの転職への想いに寄り添い、転職活動に関するあらゆる要望に対応するというコンセプトが込められた呼称です。
担当の転職コンシェルジュは書類添削・面接対策・年収交渉の代行まで一貫してサポートを行います。
また、求人検索・スケジュール管理・担当者への連絡がまとめて行えるアプリ「eコンシェル」や、Web上で職務経歴書を作成できる「レジュメ」ツールも無料で提供されており、転職活動全体の効率化をサポートする仕組みが整っています。
IT業界に創業来の強みを持つため、SES・SIer・社内SE・インフラエンジニアなどのSE関連職種に強く、未経験歓迎の求人も6,886件(2026年8月時点)確認されています。
ワークポートが向いている人と注意点
ワークポートは、首都圏・大阪・愛知・福岡などに在住または転居予定で、未経験からSEやITエンジニアを目指したい20代に特に向いているサービスです。
「みんスク」でスキルを習得しながら転職活動を進めたい方、対面でキャリア相談を受けたい方、全国の豊富な求人から幅広く選びたい方にフィットします。
注意点として、担当者によってサポートの質にばらつきがあるという口コミも一定数存在します。
連絡頻度が多いと感じる方もいるため、希望するコミュニケーション頻度を最初の面談時に明確に伝えておくと安心です。
また、みんスクは首都圏・大阪・愛知・福岡以外の居住者には対応が難しい場合があるため、地方在住の方は利用前に確認が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 全年齢・全職種対応(IT・SE・未経験含む) |
| 利用料金 | 無料 |
| 公開求人数 | 約13万件以上(2026年7月時点) |
| 転職相談実績 | 累計115万人以上 |
| 未経験歓迎求人 | 6,886件(2026年8月時点) |
| 無料スクール | みんスク(PHP・Java・インフラの3コース) |
| みんスク対象エリア | 首都圏・大阪・愛知・福岡など(要確認) |
| 拠点数 | 全国47都道府県に面談拠点 |
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ワークポート |
| 設立 | 2003年 |
| 所在地 | 東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー6F |
| 従業員数 | 1,464名(2026年3月末現在・グループ全体) |
| 事業内容 | 人材紹介・職業紹介・IT教育事業(みんスク) |
| 公式サイト | https://www.workport.co.jp |
※求人数が膨大な分、担当者によってサポートの密度に差があるとの声があります。未経験の場合はIT特化型エージェントとの併用が推奨されます。2026年9月時点の情報です
リクルートエージェントは、リクルートグループの株式会社インディードリクルートパートナーズが提供する、転職支援実績No.1の総合転職エージェントです。
東京都千代田区丸の内に本社を構えるリクルートグループの中枢サービスとして、35年以上にわたって日本の転職市場を牽引してきた圧倒的な実績とブランド力を持っています。
転職支援実績No.1は、厚生労働省の人材サービス総合サイトにおける有料職業紹介事業者の就職者数の公式データに基づくものです。
SE・ITエンジニア向けの専用ページも設けられており、業界未経験歓迎・第二新卒歓迎の求人が多数掲載されています。
公開求人は約80万件、非公開求人は約29万件(2026年8月30日時点・採用予定人数ベース)という圧倒的な求人数は、業界全体で断然トップの水準です。
IT専門職種に限定しても110,000件超の公開求人が確認されており、SE・インフラエンジニア・社内SEなど幅広い職種に対応しています。
業界最大の非公開求人数がSE転職の可能性を広げる
リクルートエージェントの最大の強みは、他社が束になっても追いつかない非公開求人の規模にあります。
非公開求人とは、採用競合が集中することを避けたい大手企業や、優秀な人材を早期に確保したい企業が、転職サイトへの掲載をせずにエージェントにのみ依頼している求人です。
リクルートエージェントに登録することで、公開求人では探せないSE・ITエンジニアのポジションにアクセスできるようになります。
特に大手SIer・ユーザー系企業・社内SEポジションといった人気が高く競争率が上がりやすい求人では、非公開求人を活用することが転職成功のカギになります。
厚生労働省の人材サービス総合サイトによると、2025年度のリクルートエージェントの転職支援実績は他の有料職業紹介事業者の中でも最多水準となっており、SE転職を含む幅広い分野での転職成功に実績が裏付けられています。
Personal Desktopと職務経歴書エディターで転職活動を効率化
リクルートエージェントには、登録者向けの会員専用システム「Personal Desktop」が用意されています。
紹介された求人への応募状況・面接スケジュール・選考進捗をオンライン上で一元管理できる仕組みで、在職しながら転職活動を並行して進める忙しい方でもスムーズに動けるよう設計されています。
また、職務経歴書を効率的に作成できる「職務経歴書エディター」も無料で使えます。
SE・ITエンジニアの職務経歴書は経験したプロジェクト・使用技術・担当工程を整理して記載する必要があり、書き方を誤ると選考で大きなマイナスになります。
テンプレートに沿って情報を入力するだけで整った職務経歴書が作れる点は、初めて転職する未経験・第二新卒にとって大きな助けになります。
書類添削・面接対策・年収交渉の代行もすべて無料で提供されており、各業界に精通したキャリアアドバイザーが転職活動全体を伴走サポートします。
未経験SE転職での活用方法と注意点
リクルートエージェントは求人数の多さと実績から、IT転職の最初の登録先として多くのエージェントが推奨しています。
全国19拠点を構えており、地方在住者でも地元のSE求人や全国の在宅勤務可能な求人にアクセスできるのは大きな強みです。
注意点として、リクルートエージェントは担当者によってサポートの手厚さに差があるという口コミが一定数あります。
求人数が膨大である分、キャリアアドバイザーが複数の求職者を同時に担当するケースもあり、個別サポートの密度が物足りないと感じる方もいます。
未経験でSEを目指す方は、リクルートエージェントで幅広い求人情報を確認しながら、ウズキャリITやGeeklyなどの未経験・IT特化型エージェントと並行して使う組み合わせが現実的です。
複数登録することで、リクルートエージェントの求人量と専門特化型エージェントのサポート品質を同時に活かせます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 全年齢・全職種対応(IT・SE・未経験・第二新卒含む) |
| 利用料金 | 無料 |
| 公開求人数 | 約80万件(2026年8月30日時点) |
| 非公開求人数 | 約29万件(2026年8月30日時点) |
| IT職種公開求人数 | 110,000件超(2026年5月時点) |
| 転職支援実績 | No.1(厚生労働省「人材サービス総合サイト」公式データ・2025年度実績) |
| 全国拠点数 | 19拠点 |
| 独自ツール | Personal Desktop・職務経歴書エディター |
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供会社 | 株式会社インディードリクルートパートナーズ(リクルートグループ・2025年4月1日の体制変更) |
| リクルート創業 | 1960年 |
| 所在地 | 東京都千代田区丸の内1丁目9番2号 グラントウキョウサウスタワー |
| 従業員数 | 約13,070名(Gビズインフォ掲載) |
| 事業内容 | 人材紹介・転職支援・求人メディア・販促サービスほか |
| 公式サイト | https://www.r-agent.com |
※エンジニア・クリエイター職以外の求人には対応していません。年収800万円以上のハイクラス転職には不向きです。内定までの期間は最短10日・平均3〜4週間です。2026年9月時点の情報です
ユニゾンキャリアは、株式会社ユニゾン・テクノロジーが運営するIT・Web業界に完全特化した転職エージェントです。
2021年に設立した比較的新しいサービスながら、設立から成長を続け、2026年にはベストベンチャー100にも選出されました。
東京都渋谷区に本社を置き、キャリアアドバイザー全員がIT業界出身という徹底した専門性で、他のエージェントとの明確な差別化を図っています。
コンサルタントのうち代表自身も10年以上のエンジニア経験を持ち、IT・Web業界に特化しているからこそ知り得る「企業ごとのカルチャー・マネジメントスタイル・現場の内部事情」まで共有できる点が、ユニゾンキャリア最大の強みです。
Googleの口コミ評価は4.8点(400件以上)と高水準で、求人数は非公開を含め11,728件(公式サイト)と専門特化型エージェントとして豊富な規模を持っています。
元エンジニア出身のアドバイザーが語る「職場の本音」
IT系の転職エージェントは数多く存在しますが、そのアドバイザーが必ずしもIT業界の実務経験を持っているわけではありません。
ユニゾンキャリアは、アドバイザー全員がIT業界出身という点を明示しており、現場経験に基づく具体的な情報提供が受けられます。
たとえば、求人票に記載されない「実際の残業の実態」「チームの雰囲気」「技術スタックの自由度」「入社後のキャリアパスの実例」といった情報は、アドバイザーが採用担当者と直接対話して収集した内容です。
未経験者がSEに転職する際に最も怖いのが入社後のギャップですが、ユニゾンキャリアはこの点を徹底的に埋めるサポートを提供しています。
利用者の93%が年収アップを実現しており(2025年1月〜8月の内定承諾者のうちエンジニア実務経験者の割合)、最大150万円の年収アップ事例も報告されています。
就業決定率95%という数値も、専門特化型エージェントとして精度の高いマッチングを続けてきた結果といえます。
無料スクール「ユニゾンカレッジ」で未経験からSEを目指せる
ユニゾンキャリアには、転職支援とセットで利用できる完全無料のオンラインITスクール「ユニゾンカレッジ」があります。
Java・PythonなどのプログラミングからCCNA・LPICなどのインフラ資格まで、幅広い学習コンテンツをオンデマンド形式で提供しており、自分のペースで学習を進められます。
学習中に詰まった箇所はスタッフが常駐しているため、わからない点をそのまま放置せず解決しながら進めることができます。
転職支援を受けながらスキルも同時に積み上げていける体制は、完全未経験の状態からSEを目指す方に大きな安心感をもたらします。
内定までの平均期間は3〜4週間で、早い方では10日から2週間で内定に至るケースもあります。
学習を進めながら転職活動を進める仕組みが整っているため、「スクールを卒業してから転職活動」という時間のかかる流れを省略し、並行して進められる点が実用的です。
地方在住の方や地方への転職を希望する方は、対応可能なエリアについて事前に問い合わせることをおすすめします。
ユニゾンキャリアが向いている人・注意しておくべき点
ユニゾンキャリアは、IT・Web業界への転職をリアルな企業情報とともに検討したい20代・30代前半に特に向いています。
未経験からSEを目指す方には、無料スクールと転職支援のセット体制が強力に機能します。
また、総合型エージェントでは得られないIT特化の深い情報提供を重視する方にもフィットします。
注意点として、エンジニア・クリエイター職以外の求人には対応していないため、IT以外の職種も検討している場合はdodaやリクルートエージェントとの組み合わせが必要です。
また、年収800万円以上を目指すハイクラス転職には不向きで、こうした用途にはレバテックキャリアなどを活用するとよいでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | IT・Web業界転職希望者・未経験・第二新卒含む20代〜30代前半 |
| 利用料金 | 無料 |
| 求人数 | 11,728件(非公開含む・公式サイト) |
| 年収アップ率 | 93%(2025年1〜8月・エンジニア実務経験者のみ) |
| 就業決定率 | 95%(公式データ) |
| Google口コミ評価 | 4.8点 |
| 内定までの期間 | 最短10日〜平均3〜4週間 |
| 無料スクール | ユニゾンカレッジ(Java・Python・CCNA・LPICほか) |
| 対応エリア | 首都圏・大阪中心(地方求人は限定的) |
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ユニゾン・テクノロジー |
| 設立 | 2021年 |
| 所在地 | 東京都渋谷区渋谷3丁目15番6号 並木橋ビル4F |
| 代表者 | 代表取締役 土肥 将司 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 従業員数 | 98名(doda掲載情報) |
| 事業内容 | IT領域の人材紹介・エンジニアスクール・IT開発事業 |
| 公式サイト | https://unison-career.jp/ |
※専門実践教育訓練給付金の対象講座で、条件を満たすと受講料の最大80%(年間上限64万円)が支給されます。転職先はSES企業や受託開発企業が多い傾向です。14日間無条件返金保証と転職返金保証があります。2026年9月時点の情報です
テックキャンプは、株式会社divが運営する日本最大級のプログラミングスクールです。
2012年3月設立・資本金1億円の同社が展開するテックキャンプは、未経験からITエンジニアへの転職を支援する「エンジニア転職コース」を中心に、転職保証と返金制度を備えた実績ある教育サービスです。
これまでの転職成功実績は5,000名以上にのぼり、転職成功率は98%(公式データ)を記録しています。
これまでに紹介してきたエージェントとテックキャンプが異なる点は、単なる転職支援サービスではなく「スキルをゼロから習得してから転職させる」という設計にあります。
エンジニアとしての実務スキルを身につけ、それを武器に転職活動に臨むという流れが確立されており、未経験者が安心してSEやエンジニアを目指すための一貫したルートを提供しています。
2つの学習スタイルと充実した3名体制のサポート
テックキャンプのエンジニア転職コースは、ライフスタイルに合わせて2つの学習スタイルから選べます。
離職してフルタイムで学べる「短期集中スタイル」は最短10週間、仕事をしながら学ぶ「夜間・休日スタイル」は約6ヶ月を受講期間の目安としています。
学習中のサポートは「プログラミング講師」「ライフコーチ」「キャリアアドバイザー」の3名体制で行われます。
プログラミングに関する疑問はいつでも講師に質問でき、学習進捗や日々のスケジュール管理はライフコーチが担当し、転職活動の方向性やキャリア設計はキャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートします。
この3名体制が機能しているために、受講者の途中離脱率はわずか3%(公式データ)という低水準に抑えられています。
独学でプログラミングを始めたものの途中で挫折した経験を持つ方でも、継続して学べる環境が用意されているといえるでしょう。
カリキュラムの学習内容はRuby・Ruby on Railsを中心とした開発スキルから、HTML/CSS・JavaScript・SQLやサーバー構築・Gitまでを網羅しています。
最終課題ではオリジナルアプリを実際に開発・リリースするところまで取り組むため、転職活動時のポートフォリオとして活用できます。
転職保証と厚生労働省の給付金で費用負担を大幅に抑えられる
テックキャンプの受講料金は、短期集中スタイルが657,800円、夜間・休日スタイルが877,800円(税込、2026年7月時点)です。
プログラミングスクールの中では高めの水準といえますが、給付金制度を活用することで実質負担額を大幅に下げることができます。
テックキャンプのエンジニア転職コースは、厚生労働省が指定する「専門実践教育訓練給付金」の対象講座です。
条件を満たす方は受講料の最大80%(年間上限64万円)が支給され、短期集中スタイルなら実質131,560円、夜間・休日スタイルなら実質237,800円で受講できます。

夜間・休日スタイルは給付額が年間上限の64万円で頭打ちになるため、実質負担は80%引きにはなりません。
いずれのスタイルも別途事務手数料55,000円(税込)がかかります。
給付金の利用条件や手続きについては、テックキャンプの無料カウンセリングまたは最寄りのハローワークで確認することをおすすめします。
また、学習開始から14日以内であればどのような理由でも全額返金できる「14日間無条件返金保証」と、規定条件を満たして転職活動を行っても半年以内に内定が得られなかった場合の「転職返金保証」の2種類の保証制度が設けられています。
転職返金保証の適用には複数の条件がありますので、公式サイトの利用規約を事前に確認することが重要です。
| コース・スタイル | 受講料金(税込) | 受講期間 | 学習時間の目安 |
|---|---|---|---|
| エンジニア転職・短期集中スタイル | 657,800円 | 最短10週間 | 週55時間 |
| エンジニア転職・夜間・休日スタイル | 877,800円 | 約6ヶ月 | 週23時間 |
| 給付金適用後(短期集中) | 実質131,560円 | 最短10週間 | 週55時間 |
| 給付金適用後(夜間・休日) | 実質237,800円 | 約6ヶ月 | 週23時間 |
※受講料はテックキャンプ公式サイト(2026年9月時点)。別途事務手数料55,000円(税込)。給付金は雇用保険の受給要件と修了・就職等の条件を満たした場合です。
転職後の平均年収アップと卒業後に利用できる追加コンテンツ
テックキャンプ卒業生を対象とした調査によると、転職後1〜3年で平均年収が144万円アップしたというデータがあります(テックキャンプ公式)。
プログラミングスキルを武器に転職することで、未経験転職と比べても高い年収水準に到達しやすいのが、スクール型サービスの強みです。
また、受講終了後1年間は約200時間分の追加コンテンツを閲覧できる仕組みが整備されており、転職後も学習を継続しやすい環境が提供されています。
注意点として、テックキャンプの求める転職先は主にSES企業や受託開発企業が多い傾向にあります。
最初から自社開発企業への転職を目指す場合は、卒業後に1〜2年の実務経験を積んでから改めて転職活動を行う2段階のルートが現実的です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社div |
| 設立 | 2012年3月22日 |
| 所在地 | 東京都港区赤坂八丁目4番14号 青山タワープレイス6階 |
| 資本金 | 1億円 |
| 事業内容 | プログラミングスクール・法人研修・人材紹介事業ほか |
| 転職成功実績 | 5,000名以上 |
| 転職成功率 | 98%(公式データ) |
| 途中離脱率 | 3%(公式データ) |
| 公式サイト | https://tech-camp.in |
未経験からSEへの転職を成功させるエージェントの選び方は、IT業界への知識と未経験者向けサポートの両方が揃っているかどうかを軸に判断することです。
転職エージェントは国内に3万社以上あると厚生労働省の「民営職業紹介事業者数の推移」で報告されており、その中から未経験のSE転職に本当に適したサービスを選ぶことは簡単ではありません。
「大手だから安心」「有名だから利用する」という選び方では、自分の状況に合わないサービスに時間を取られてしまうリスクがあります。
以下の4つの基準を参考に、自分に合うエージェントを見極めてください。
IT転職エージェントの質を左右する最大の要因は、アドバイザーのIT知識の深さです。
SE・エンジニア職は「システムエンジニア」「インフラエンジニア」「社内SE」「SES」「SIer」など職種の細分化が激しく、それぞれで求められるスキルや選考基準が大きく異なります。
アドバイザーがこの違いを理解していないと、自分のスキルや希望に合わない求人を大量に送りつけられたり、面接対策が的外れになったりするリスクがあります。
確認する方法として、無料面談の際に「御社のアドバイザーはIT業界出身の方もいらっしゃいますか」「SESとSIerの違いや向き不向きを教えてもらえますか」といった質問を投げかけてみると、アドバイザーの専門性が確認できます。
ユニゾンキャリアやGeeklyのようにIT業界出身者がアドバイザーに多い場合は、こうした技術的な話を深く進めやすい傾向があります。
SE転職を未経験で目指す方に特に重要なのが、非公開求人の質と量です。
人気の高い「未経験歓迎のSE求人」は、公開するとすぐに応募が殺到するため、転職エージェントにのみ依頼する形で非公開にされているケースが多くあります。
エージェントに登録した際に「未経験歓迎の求人は非公開を含めて何件ほどありますか」と確認するとよいでしょう。
リクルートエージェントは非公開求人だけで約29万件、dodaも公開求人だけで約28万7,000件を保有しており、求人の幅広さという観点では総合型の大手エージェントが優位です。
その反面、未経験者向けの丁寧なサポートを受けるなら、ウズキャリITやマイナビIT AGENTのような未経験者対応を明確に打ち出しているサービスのほうが実態に合っていることも多いです。
以下の表で、未経験者向けの対応力と求人規模の観点から各エージェントを整理します。
| エージェント名 | 未経験対応 | 求人規模 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ウズキャリIT | 29歳以下に特化 | 中規模 | 20代完全未経験 |
| ユニゾンキャリア | IT特化・30代前半まで対応 | 中規模 | 未経験・元エンジニア情報重視 |
| マイナビIT AGENT | 未経験歓迎求人あり | 大規模 | 初めての転職・安心感重視 |
| doda | IT未経験歓迎求人あり | 最大規模 | 幅広く情報収集したい |
| リクルートエージェント | 全職種・未経験含む | 最大規模 | 多くの選択肢から選びたい |
| テックキャンプ | スクール受講前提 | スクール型 | スキルをゼロから習得したい |
未経験でSEを目指す場合、書類選考と面接の通過率を高めるためのサポートは欠かせません。
特に「なぜIT業界に転職したいか」「未経験でどうSEとして貢献できるか」という問いに対して、説得力ある回答を作り上げるサポートの質がそのまま転職結果に直結します。
書類添削のサポートレベルはエージェントによって大きく異なります。
Geeklyは職務経歴書の代行作成サービスを提供しており、書類通過率が通常の約1.5倍になるとしています。
ウズキャリITは1人あたり平均12時間のマンツーマンサポートを行い、企業ごとに約1時間の個別面接対策を実施しています。
一方で、大手総合型エージェントは求人数が豊富な分、個別サポートが手薄になるケースもあります。
「書類を送れば担当者が添削してくれるか」「面接対策は企業ごとに個別に対応してくれるか」を事前に確認しておきましょう。
完全未経験でSEを目指す場合、転職支援だけでなくスキル習得のサポートが受けられるかどうかも重要な選定基準です。
スキル習得のサポートが手厚いサービスは、大きく2つのタイプに分かれます。
転職エージェントが無料スクールを併設しているケース(ウズキャリITのウズウズカレッジ、ワークポートのみんスク、ユニゾンキャリアのユニゾンカレッジ)と、スクール型で最初から有料受講前提のケース(テックキャンプ)です。
無料スクール型は費用負担なしで始められる反面、学べる言語や期間に制限があります。
テックキャンプのような有料スクール型は費用がかかりますが、給付金を活用することで実質負担を大きく下げられ、転職保証がついている点が強みです。
さらに、入社後のフォロー体制があるかどうかも確認しておきたいポイントです。
ウズキャリITやGeeklyは入社後も担当アドバイザーが継続してフォローを行い、入社6ヶ月以内の離職率を大幅に抑える実績を持っています。
転職してから「思っていた職場と違った」という事態を避けるためにも、定着フォロー制度の有無は事前に確認しておくとよいでしょう。
未経験からSEへの転職は可能です。
ただし「誰でも、いつでも、どんな状況でも」成功できるほど簡単ではないことも事実です。
結論からお伝えすると、20代であれば未経験からSEへの転職は現実的な選択肢として十分成立します。
その背景には、経済産業省の「IT人材需給に関する調査」が示す2030年の最大79万人規模のIT人材不足があります。
人材供給が追いつかない構造的な問題を抱えているため、企業は経験者だけに頼らず、ポテンシャル採用を積極的に進めている状況が続いています。
厚生労働省「一般職業紹介状況」によると、令和7年11月の全職種の有効求人倍率は1.18倍(季節調整値・正社員0.98倍)ですが、職業別ではソフトウェア開発技術者(WEB・オープン系)が令和7年度で2.54倍(職業情報提供サイト job tag掲載値)と、全体を大きく上回る水準が続いています。

市場全体として未経験者を含めたIT人材の需要が高まっているのは数字からも明らかです。
企業がポテンシャル採用を進めている背景には、2030年に向けたIT需要の拡大だけでなく、DX推進の加速という構造的な要因があります。
経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年)は、IT需要の伸び率と生産性上昇率の前提を変えた3つのシナリオで2030年の不足数を試算しています。
低位シナリオで約16万人、中位シナリオで約45万人、高位シナリオで約79万人です。
記事で引用する「最大79万人」は高位シナリオの値で、需要の伸びが小さい場合でも16万人の不足が見込まれています。

内閣官房・経済産業省・厚生労働省が2024年8月に公表した「ジョブ型人事指針」でも、IT人材の確保と育成は企業の経営課題として位置づけられており、採用基準をスキルだけでなくポテンシャルにまで広げる動きが大手企業でも進んでいます。
こうした背景のもと、SES(システムエンジニアリングサービス)やSIer(システムインテグレーター)など、ITエンジニアを多数必要とする業種では、未経験でも入社後に研修で育成する採用が増えています。
入社後3〜6ヶ月の研修期間を設けてプログラミングやITインフラの基礎を身につけさせるモデルが定着しており、スクールや独学でスキルを習得した状態でなくても選考に進める求人は一定数存在します。
自社開発企業や社内SEポジションでは即戦力を求めるケースも多く、未経験者がいきなり応募しても書類選考で弾かれやすい傾向があります。
最初の転職先はSESや受託開発企業で経験を積み、そこからキャリアアップを目指すという2段階の考え方が現実的です。
未経験でSEを目指すとき、採用側が評価している要素は「スキルの有無」よりも「素質と本気度」です。
各エージェントが公式サイトで示す選考のポイントを整理すると、未経験でも内定につながりやすい人には共通した特徴があります。
採用されやすい人の特徴として、まず学習意欲と自走力が挙げられます。
独学でプログラミングを始めていたり、基本情報技術者試験などの資格に取り組んでいたりする姿勢は、「本気でエンジニアになりたい」という証拠として評価されます。
面接では「いつ学習を始め、今どこまで進んでいるか」を具体的に話せることが重要です。
次に、論理的思考力とコミュニケーション能力が重視されます。
SEの仕事は顧客の要望をヒアリングして仕様に落とし込み、チームで連携しながらシステムを動かしていく職種です。
コードを書く能力だけでなく、筋道立てて考えて相手に伝える力は、前職がIT以外の職種であっても発揮できる強みです。
前職での業務改善の提案経験や顧客対応の経験を、論理的思考力の証拠として具体的に語れる準備が有効です。
転職が厳しくなる人のパターンは主に2つあります。
1つは「IT業界に漠然と興味がある」レベルで具体的な学習行動がない場合です。
もう1つは応募する企業の業種・規模・職種を絞らずに幅広く応募してしまい、どの企業でも「なぜうちか」が伝わらない場合です。
未経験からSEへの転職を考える年齢は、転職の難易度と選べる選択肢の幅に直接影響します。
以下に年代別の実態を整理します。
20代前半(23〜26歳)は未経験SE転職のゴールデンエイジといえます。
第二新卒としてのポテンシャルが最大限に評価され、大手SIerからベンチャーまで幅広い選択肢があります。
企業側も「じっくり育てたい」という採用意欲が高く、学習意欲や人柄が評価軸の中心になります。
20代後半(27〜29歳)は、学習の進み具合で難易度が大きく変わります。
ITパスポートや基本情報技術者試験などの取得、またはプログラミングスクールの受講履歴があると選考通過率が上がる傾向があります。
無対策のまま応募するより、事前に3ヶ月ほどの準備期間を設けてから活動を始める方が結果につながりやすいです。
30代前半(30〜34歳)は、未経験転職の難易度が上がりますが可能性はあります。
インフラエンジニアやIT業務系など未経験歓迎の幅は狭まるものの、前職の業務知識をIT活用に結びつけるアピールが有効です。
資格取得を前提とした応募が内定率を高める現実的な方法です。
35歳以上の未経験SE転職は、優良企業への転職は難易度が高く「条件付きで可能」というのが正直なラインです。
前職で培ったプロジェクト管理経験・業界特化の業務知識・マネジメント経験などを活かせるポジションが限られた選択肢になります。
「エンジニア未経験」よりも「業界知識あり・IT化推進の役割を担いたい」という切り口で提案することで選択肢が開く場合があります。
| 年齢帯 | 難易度 | 選考で重視される要素 | おすすめの準備 |
|---|---|---|---|
| 20代前半 | 低〜中 | 学習意欲・素質・柔軟性 | 資格取得またはスクール受講 |
| 20代後半 | 中 | 学習実績・志望動機の具体性 | 基本情報取得+独学ポートフォリオ |
| 30代前半 | 中〜高 | 前職経験との接点・資格 | 資格取得必須+ITスクール検討 |
| 35歳以上 | 高 | 業界知識・マネジメント経験 | 業務×IT の掛け合わせで差別化 |
未経験でSEに転職した場合の初年度年収は、300万〜400万円台が現実的な相場です。
SEを目指す方の多くが転職前に抱く不安のひとつが「最初の年収はいくらになるか」という問題です。
結論からお伝えすると、未経験入社の初年度は現職より年収が下がるケースがほとんどです。
ただしこれは「ITエンジニアとしての年収上昇曲線のスタート地点」であり、3〜5年で現職と同水準まで回復し、その後は超えていくパターンが多く見られます。
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)が令和7年賃金構造基本統計調査をもとに示すシステムエンジニア(Webサービス開発)の年収は578.5万円(平均年齢37.1歳)です。

ただしこれは全年代・全経験年数の平均値であり、未経験入社直後のラインではありません。
未経験でSEに転職した場合の年収は、どのタイプの会社に入るかによって初年度の水準が変わります。
SES企業や研修充実型のSIerへの未経験入社では、最初の研修期間(3〜6ヶ月)は月給20〜25万円台が多く、年収換算で240〜300万円台というのが正直なラインです。
配属後の実務期間に入ると300万〜400万円前後に上昇し、3〜5年の経験を積むにつれて450万〜550万円台に到達するのが一般的な推移です。
SIerへの未経験入社では、入社1〜2年目の研修・現場習得期間を経て300万〜400万円前後、3〜5年目に開発工程の担当範囲が広がることで450万〜550万円程度まで上昇するケースが多く、上流工程の設計や要件定義に関われるようになると600万円台への道が開けます。
SEからプロジェクトマネージャー(PM)に転換した場合、700万〜900万円台の年収を目指せるステージに入ります。
未経験転職後の年収は最初の2〜3年が正念場です。
最初の年収の低さだけを見て諦めてしまう方がいますが、「どの職種に就いても3〜5年経験を積んだ結果の年収」で比較することが重要です。
ITエンジニアは経験年数に比例した年収の上昇幅が大きい職種であることを念頭に置いておきましょう。
| 経験年数 | SES企業 | SIer(受託開発) | 社内SE |
|---|---|---|---|
| 入社1〜2年目 | 300〜350万円 | 300〜400万円 | 300〜350万円 |
| 3〜5年目 | 350〜450万円 | 450〜550万円 | 400〜500万円 |
| 5〜10年目 | 400〜550万円 | 550〜700万円 | 500〜650万円 |
| PM・シニア層 | 500〜700万円 | 700〜900万円 | 600〜800万円 |
未経験SEに転職する際、どの業種・タイプの会社を選ぶかで働き方の性質が大きく変わります。
同じ「SE職」でも職場環境や身につくスキル、年収の上がり方が異なるため、転職前に各タイプの特徴を理解しておくことが重要です。
SES(システムエンジニアリングサービス)企業とは、自社エンジニアを他社プロジェクトに参画させる形態の会社です。
客先常駐が中心で、関わる現場や技術が多様なため短期間でさまざまな経験を積める環境が整っている反面、下請け多重構造の影響で年収が上がりにくいケースもあります。
未経験からITの実務を最短で経験できる入口としては有効な選択肢ですが、案件選択の自由度や単価還元率を事前に確認することが重要です。
SIer(システムインテグレーター)とは、顧客のシステムを受注・開発・導入する会社です。
要件定義から設計・開発・テストまで工程ごとに分業されており、未経験でも最初はテスト工程や運用保守を担当し、段階的に上流工程へ移行していくキャリアを積みやすい環境です。
大手SIerは研修制度が充実しており、未経験者育成に慣れた会社が多いのが特徴です。
社内SE(インハウスSE)とは、自社の情報システム部門に所属し、社内で使うシステムの管理・運用・導入を担う職種です。
客先常駐がなく同じオフィスで働けるため、ワークライフバランスを重視する方に人気が高い職種です。
以下の表で、各タイプの特徴を整理します。
| 企業タイプ | 働く場所 | 未経験採用 | 年収水準 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| SES | 客先常駐が中心 | 比較的受け入れやすい | 低〜中 | 多様な現場経験が積める |
| SIer | 自社または客先 | 中程度 | 中〜高 | 上流から下流まで段階的に経験 |
| 自社開発 | 基本的に自社内 | 採用が限られる | 中〜高 | 自社サービスへの深い関与 |
| 社内SE | 自社内 | ハードルが高い | 中 | 安定・WLB良好 |
転職エージェントを複数登録することで、内定に結びつく可能性は実際に高まります。
エージェントごとに保有する求人と取引先企業が異なるため、1社だけでは接触できない未経験歓迎の求人が必ず残ります。
「複数登録すれば転職できる」というよりも、「転職を真剣に進めている人ほど複数のエージェントを使い分けている」という理解が正確です。
複数登録が内定を直接生み出すわけではなく、情報収集の質と選択肢の幅が広がることで転職の意思決定精度が上がり、結果として内定につながりやすくなる構造です。
未経験でSE転職を目指す場合に複数エージェントを活用することが特に有効な理由は、エージェントごとに保有する「未経験歓迎の求人」の内容が異なるからです。
総合型エージェントは求人数が多く幅広い職種に対応していますが、未経験者向けのIT求人が埋もれやすい面があります。
IT特化型エージェントは未経験者への支援ノウハウが深く、非公開の未経験歓迎求人を多く持っている傾向があります。
スクール型サービスは求人紹介の前にスキル習得まで支援してくれます。
この3つのタイプを組み合わせることで、1社だけでは到達できない情報と選択肢に接触できます。
また、エージェントによってアドバイザーの得意分野や担当者との相性が異なります。
書類添削のフィードバックが1社だけだと「これが正解か」の判断がつきませんが、複数のアドバイザーから意見をもらうことで自己PRや志望動機の精度を上げられます。
面接対策でも、エージェントAでは指摘されなかった改善点をエージェントBで発見できるというケースがあります。
各エージェントとの面談・メール対応・求人確認を並行してこなすのは、仕事をしながら転職活動を進める方にとって相当な負担です。
複数登録する場合は、最初に2〜3社に登録して比較し、サポートの質と担当者との相性を確認してから絞り込む流れが現実的です。
未経験からSEへの転職を目指すうえで効果的なエージェントの組み合わせは、「未経験特化型」「IT特化型(経験者も対応)」「総合型大手」の3軸で考えると整理しやすくなります。
未経験特化型はウズキャリITやワークポート(みんスク活用)、ユニゾンキャリアのように、ITスキルが乏しい状態からでも丁寧に伴走してくれるサービスです。

書類添削・面接対策・入社後フォローまで手厚いため、初めての転職で不安が大きい方に向いています。
IT特化型はGeeklyやマイナビIT AGENTのように、IT・Web業界の求人を専門的に扱いIT業界知識に精通したアドバイザーが在籍しているサービスです。
未経験者向け求人の質と情報量が充実しており、エンジニア転職の専門的なアドバイスを受けたい方に向きます。
総合型大手はdodaやリクルートエージェントのように、圧倒的な求人数から未経験歓迎のSE求人を幅広く探せるサービスです。
市場全体の情報収集や年収相場の把握に使いやすく、情報収集の入口として最初に登録しておく価値があります。
以下は、状況別のおすすめ組み合わせパターンです。
| 状況 | おすすめの組み合わせ |
|---|---|
| 完全未経験・20代前半 | ウズキャリIT + マイナビIT AGENT + doda |
| 在職しながら学習も並行したい | ワークポート(みんスク)+ リクルートエージェント |
| スキルを先に身につけてから転職したい | テックキャンプ受講後 + Geekly + レバテックキャリア |
| 30代前半・前職経験をIT活用に結びつけたい | ユニゾンキャリア + マイナビIT AGENT |
| 幅広い求人から選びたい | リクルートエージェント + doda + IT特化型1社 |
複数のエージェントを使う際には、同じ企業に異なるエージェント経由で二重に応募することを避けることが必要です。
エージェントに対してほかのサービスも並行利用していることを最初から正直に伝えておくと、重複応募のリスクを避けながら誠実に転職活動を進められます。
本記事で取り上げていないその他の未経験向けサービス
本記事の10サービス以外にも、未経験からの転職支援を掲げるサービスがあります。
レバレジーズ株式会社が運営するハタラクティブは未経験OK求人の比率が高いサービスで、同サイトの転職エージェントおすすめランキング10選で解説しています。
このほか、株式会社マイナビワークスが運営する20代専門のマイナビジョブ20’s、株式会社キャリアデザインセンターが運営するtype転職エージェントITもIT職種の未経験・第二新卒向け求人を扱っています。
いずれも求職者の利用は無料で、本記事のサービスと同様に2〜3社の組み合わせの候補になります。
未経験からSEへの転職を成功させるための最短ルートは、「スキル準備→エージェント登録→書類作成→面接対策→内定→入社準備」の6ステップを順番に踏むことです。
各ステップを場当たり的に進めると、「書類を大量に送っても全滅」「面接に進んでも通過できない」という事態に陥りやすくなります。
それぞれのステップで何を準備し、何を意識すべきかを理解したうえで動くことが、未経験転職の成功率を高める最重要ポイントです。
未経験のSE転職では、何もスキルがない状態でエージェントに登録しても紹介できる求人が限られるケースがあります。
転職活動を始める前に、最低限のIT知識・スキルの準備期間を設けることが内定率を大幅に上げる鍵になります。
まず取り組む価値があるのがITパスポートや基本情報技術者試験の取得です。
ITパスポートはIT・経営・セキュリティにわたる幅広い基礎知識を証明する国家資格で、2〜3ヶ月の学習で取得できるレベルです。
基本情報技術者試験はエンジニア職の登竜門と呼ばれる国家資格で、アルゴリズムやプログラミングの基礎を身につけたうえで取得できれば「本気度」の証拠として高く評価されます。
プログラミングについては、RubyやJava・Pythonなど1つの言語を選び、入門レベルのコードを自分で書けるところまで学習しておくことをおすすめします。
完全にマスターする必要はなく、「独学でここまでやりました」と実際のコードや簡単なポートフォリオを示せる状態が目標です。
インフラエンジニア・ネットワークエンジニアを目指す場合は、CCNAやLinuCの学習が有効です。
ネットワークやサーバーの基礎を証明できる資格として採用担当者への訴求力があります。
この準備期間の目安は2〜3ヶ月です。
長すぎると動き出しが遅くなるため、「今月から始めて3ヶ月後にエージェントへ登録する」という具体的な期限を設けて動きましょう。
| 目指す職種 | おすすめの準備 | 期間の目安 | 受験料・実施形式 |
|---|---|---|---|
| SEエンジニア全般 | ITパスポート取得 + プログラミング入門 | 2〜3ヶ月 | ITパスポート7,500円・CBT方式で随時(IPA) |
| アプリ開発系SE | 基本情報技術者試験 + Java・Python学習 | 3〜4ヶ月 | 基本情報技術者7,500円・CBT方式で随時(IPA) |
| インフラ・ネットワーク系 | CCNA・LinuC学習 + ネットワーク基礎 | 3〜4ヶ月 | 各運営団体(Cisco・LPI-Japan)の公式サイトで確認 |
| 社内SE | ITパスポート + 業務改善・ツール活用の実績整理 | 2〜3ヶ月 | ITパスポート7,500円・CBT方式で随時(IPA) |
スクールを使う場合の費用と条件の比較
本記事で触れた4つのスクールを、費用・対象・転職支援の条件で比較します。
| スクール | 運営 | 受講料(税込) | 対象・条件 | 転職支援との関係 |
|---|---|---|---|---|
| みんスク | ワークポート | 無料 | 首都圏・大阪・愛知・福岡に居住または勤務予定の方が主な対象。PHP・Java・インフラの3コース | ワークポートの転職支援とセット |
| ユニゾンカレッジ | ユニゾンキャリア | 無料 | ユニゾンキャリアの利用者向け。Java・Python・CCNA・LPICなど | ユニゾンキャリアの転職支援とセット |
| ウズウズカレッジ | UZUZ | 132,000円〜 | CCNA・LinuC・Javaなどのコース | ウズキャリITの転職支援は無料で併用可 |
| テックキャンプ エンジニア転職 | div | 短期集中657,800円/夜間・休日877,800円(別途事務手数料55,000円) | 専門実践教育訓練給付金の対象。要件を満たすと実質131,560円/237,800円 | 転職返金保証・14日間返金保証あり。転職先はSES・受託開発が多い傾向 |

無料スクールは対象エリアや利用条件が限定される一方、有料スクールは雇用保険の給付金で負担を下げられます。
給付金は受講開始前にハローワークでの手続きが必要です。
専門実践教育訓練給付金はプログラミングスクールと国家資格の養成校に共通する制度です
テックキャンプが対象になっている専門実践教育訓練給付金は、厚生労働大臣が指定した講座を修了した雇用保険の被保険者に、受講費用の50%(年間上限40万円)を支給し、資格取得と1年以内の就職で70%、賃金が5%以上上昇すると80%(年間上限64万円)まで引き上げる制度です(厚生労働省「教育訓練給付制度」、令和6年10月以降開講の講座)。
指定講座にはITスクールのほか、看護師・柔道整復師・鍼灸師などの国家資格養成課程も含まれ、平成医療学園専門学校の柔道整復師科・鍼灸師科も指定講座です(平成医療学園専門学校「専門実践教育訓練給付金制度」)。
未経験から職種を変える方法として、ITスクール経由のSE転職と養成校経由の国家資格取得は、同じ制度で費用負担を抑えられる選択肢です。
未経験でSEを目指す方が書類選考で落とされる最大の原因は、「なぜIT業界か」「なぜSEか」「なぜこの会社か」の3つの問いへの答えが薄いことです。
「ITが好き」「将来性がある」というような抽象的な動機では通過しません。

志望動機で評価される書き方のポイントは、前職の具体的な経験とSEへの転職をつなぐ「接点」を作ることです。
たとえば「前職で業務管理システムの導入に立ち会い、ITがビジネスの課題を解決する力に魅力を感じた」「営業職で顧客の課題をヒアリングして提案していた経験をSEとして活かしたい」のように、前職での経験を橋渡しとして使います。
自己PRでは、未経験の弱点を補う「素質」の証拠を具体的に示すことが重要です。
論理的思考力・学習への継続意欲・コミュニケーション能力のうち自分が最も得意な要素を前職の具体的なエピソードで示し、「その力をSEとしてこう活かしたい」という方向性まで書き切ると説得力が増します。
ポートフォリオがある場合は必ず添付しましょう。
簡単なアプリでもGitHubで公開されていれば、「実際に手を動かした証拠」として選考担当者に高い印象を与えます。
未経験SE転職の面接では、技術面接が入るケースよりも人物面接でポテンシャルを測るケースの方が多い傾向があります。
よく問われる質問とその回答の考え方を以下に整理します。
「なぜエンジニアを目指したいのですか」という問いには、前職での具体的な体験から引き出したエピソードを用意します。
「IT化の波を目の当たりにしたとき」「システムのトラブルを自力で調べて解決したとき」など、実体験に基づいた動機が面接官の心に刺さります。
「未経験ですが入社後どうキャッチアップしますか」という問いには、現在すでに行っている学習の進捗を具体的に話します。
「ITパスポートを取得し、現在はPythonの入門書を終えてWebアプリを作成中です」のように、今動いていることを数字や具体的な言葉で示すことが大切です。
「5年後のキャリアプランは?」という問いには、「最初はテスト・運用から担当し、3年以内に設計工程に携わり、5年後にはプロジェクトをリードできるSEになりたい」という段階的で現実的なビジョンを答えます。
未経験転職の面接では過度な高望みよりも地に足のついたキャリアプランが評価されます。
面接対策は担当エージェントに依頼し、企業ごとの選考傾向に合わせた模擬面接を事前に受けることをおすすめします。
同じ未経験者でも、面接準備の有無で結果は大きく変わります。
文系出身でもSEへの転職は十分に可能です。
経済産業省「IT人材需給に関する調査」でも示されているとおり、IT業界全体で人材不足が深刻化しており、理系・文系を問わずポテンシャル採用を行う企業が増えています。
実際にITの業務で日常的に必要となる数学や物理の専門知識は限られており、文系でも習得できるプログラミング言語や論理的思考力のほうが採用時に重視されます。
文系の強みとして評価されやすいのは、コミュニケーション能力・文章作成力・顧客折衝経験といったスキルです。
SEの仕事には要件定義のヒアリングや仕様書の作成など、技術以外の対人スキルが必要な局面が多くあります。
前職での接客・営業・事務経験がある場合は、そうした強みを転職の武器として積極的にアピールすることをおすすめします。
スクールへの通学が採用の必須条件ではありませんが、何らかの学習実績があると書類通過率は確実に上がります。
スクールを受講することで「カリキュラムをやりきった」という完走の実績と、「転職に向けて行動した」という本気度の両方を示せます。
ただし費用がかかるため、独学でプログラミング入門書を1冊終えてITパスポートや基本情報技術者試験を取得するだけでも、「学習の証拠」としては十分に機能します。
スクールを検討する場合は、入社前にスキルをゼロから習得するテックキャンプのような転職保証型のサービスか、転職エージェントが無料で提供しているウズウズカレッジ・ユニゾンカレッジ・みんスクのような無料スクール型を活用することで費用負担を抑えながら学べます。
30代前半(30〜34歳)であれば、戦略と準備次第でSE転職は可能です。
30代での未経験SE転職が20代と異なるのは、企業側が「即戦力に近い要素」を求める比重が高くなる点です。
ITパスポートや基本情報技術者試験の資格取得に加え、前職の業務経験をIT領域に結びつけるアピールが特に重要になります。
営業職であれば顧客折衝・提案経験、事務職であれば業務効率化やシステム導入に携わった経験など、「間接的なIT経験」を丁寧に整理して伝えましょう。
35歳以上になると未経験での選択肢はかなり狭まりますが、業務系SEや社内SE・ヘルプデスクなど「業界知識×IT」の掛け合わせが活きるポジションであれば可能性はあります。
まずはIT特化型エージェントに相談し、自分の経験でアプローチできるポジションを確認するところから始めることをおすすめします。
転職エージェントのサービスは、求職者側の利用は無料です。
転職エージェントは、採用が決定した際に企業側から成功報酬を受け取るビジネスモデルで運営されています。
そのため、登録から内定・入社までの全サポート(書類添削・面接対策・求人紹介・条件交渉代行)に費用はかかりません。
テックキャンプのようなプログラミングスクール型のサービスは転職支援がセットになっているものの、スクールの受講料(エンジニア転職コースは657,800円〜)は別途発生します。
厚生労働省の専門実践教育訓練給付金を活用することで最大80%の給付を受けられる場合がありますので、事前にハローワークで確認するとよいでしょう。
未経験からSE転職を目指す際に取得しておくと有利な資格は主に4つあります。
1つ目はITパスポートです。
IT全般の基礎知識を証明する国家資格で、2〜3ヶ月の学習で取得できます。
難易度が高くないため「エンジニアへの本気度」の証明としてはやや弱いですが、ゼロからのスタートとして最初の資格として最適です。
2つ目は基本情報技術者試験です。
エンジニアの登竜門とされる国家資格で、アルゴリズム・ネットワーク・セキュリティなどIT全域の知識を要します。
取得できれば採用担当者への説得力が大きく上がります。
3つ目はCCNAです。
インフラ・ネットワークエンジニアを目指す方に有利なシスコシステムズの認定資格で、ネットワークの設計・構築・管理の基礎を証明できます。
4つ目はLinuCです。
LinuxサーバーやクラウドのDX時代に適したスキルを証明できる資格で、インフラエンジニアやクラウドエンジニアを志望する方に向いています。
いずれの資格も「資格さえ取れば採用される」わけではありませんが、学習の過程でITの基礎が身につき、面接での技術的な会話が成立しやすくなるという実践的なメリットがあります。
使えます。
厚生労働大臣が指定した講座であればITスクールに限らず、看護師・柔道整復師・鍼灸師などの国家資格養成課程も対象で、受講中50%・資格取得と就職で70%・賃金上昇で80%まで支給されます。
対象講座は厚生労働省の「教育訓練講座検索システム」で確認でき、受講開始前にハローワークでの手続きが必要です。