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合格率10%前後という難関国家試験に挑む土地家屋調査士試験で、通信講座選びは合否を分ける重大な判断です。
アガルートアカデミーの令和7年度合格率は60.04%と全国平均の約6倍に達しており、どの講座を選ぶかによって合格可能性が大きく変わります。
この記事では、主要5講座の受講料・合格実績・サポート体制・選び方のポイントを、2026年7月時点の公式サイト情報をもとに徹底比較します。
費用だけでは見えない「実質コスト」の考え方や測量士補との効率的な組み合わせ方まで、合格に直結する情報を網羅しています。

結論からお伝えすると、土地家屋調査士の通信講座でもっともおすすめできるのはアガルートアカデミーです。
令和7年度の合格率60.04%(法務省公表の全国平均10.14%の約6倍)という圧倒的な合格実績が、その理由の核心にあります。
土地家屋調査士試験は法務省が実施する難関国家試験で、令和7年度の受験者数4,824人のうち合格者はわずか489人(法務省公表データ)です。
毎年400〜500人しか合格できない狭き門であるため、学習の効率と正確性が合否を分けます。
独学では難しいと感じている人も多く、土地家屋調査士専門誌の合格者アンケートでは合格者の92%が予備校・通信講座を利用していたと回答しています。
そのような厳しい試験環境において、通信講座を選ぶ際に比較すべき軸は「合格実績」「費用とコスパ」「テキスト・映像の質」「サポート体制」「測量士補とのダブル対応」の5つです。
これらを踏まえた主要5講座の比較を以下に示します。
土地家屋調査士の通信講座を提供している主な5社について、公式サイトの情報をもとに整理しました。
受講料はいずれも変動する可能性があるため、最新情報は各公式サイトで必ずご確認ください。
| 講座名 | 初学者向け主力コース料金(税込) | 合格実績 | 合格特典 | 測量士補対応 | スマホ対応 |
|---|---|---|---|---|---|
| アガルートアカデミー | 327,800円〜(入門カリキュラム/ライト) | 合格率60.04%(令和7年度) | 全額返金またはAmazonギフト券5万円 | ダブル合格カリキュラムあり | 公式アプリ対応 |
| 東京法経学院 | 304,500円〜(新最短合格講座・総合コース) | 合格占有率63.2%(令和7年度・489名中309名) | 全額返金または5万円返金 | 超短期合格講座フルパックあり | MP4映像DL対応 |
| LEC東京リーガルマインド | 319,000円〜(合格コース通信) | 2年連続午後の部総合1位輩出(合格率非公表) | お祝い金制度あり | 測量士補セットコースあり | コースにより異なる |
| 日建学院 | 約450,000円(本科コース) | 合格率非公表 | 非公表 | 記載なし | 映像DL対応 |
| 早稲田法科専門学院 | 128,150円〜(入門総合DVDコース) | 合格率非公表 | なし | 記載なし | Web非対応(DVD中心) |
この比較表で注意していただきたい点があります。
合格率と合格占有率は異なる指標です。
アガルートの「合格率60.04%」は受講者のうち合格した割合、東京法経学院の「合格占有率63.2%」は全国合格者中における東京法経学院受講生の割合を意味します。
どちらも優れた指標ですが、見方が異なることを踏まえて判断しましょう。
費用面では早稲田法科専門学院が最安値で128,150円からとなっていますが、入門コースのみでは知識が6〜7割程度にとどまるとされており、追加の答練・模試コースが必要になるケースも少なくありません。
一方、アガルートや東京法経学院は30万円台からで決して安くはありませんが、合格特典の返金制度を利用すれば実質負担を大幅に抑えられる可能性があります。
通信講座選びで迷っている方に向けて、タイプ別のおすすめをお伝えします。
以下の5つの観点から自分に当てはまるものを確認してみてください。
合格実績を最優先したい方には、アガルートアカデミーが適しています。
合格率60.04%という数字は単なる数値ではなく、カリキュラムの質・講師の指導力・サポート体制が結実した結果です。
特に、フルカラーテキストと中山式複素数計算などの独自メソッドは、土地家屋調査士試験特有の作図・計算問題に対して強力な武器になります。
合格実績の「母数の多さ」で安心感を求める方には、東京法経学院が向いています。
全国合格者の6割以上を輩出するという合格占有率63.2%の実績は、50年以上にわたる受験指導の蓄積から生まれたものです。
看板講座である「合格直結答練」は本試験の予想問題が毎年高い的中率を誇り、学習ペースメーカーとして機能します。
教育訓練給付制度を活用したい方には、LECが有力な選択肢になります。
特定のコースが一般教育訓練給付金の対象となっており、受講料の最大20%が戻ってくる可能性があります。
また、2年連続で午後の部試験の総合1位合格者を輩出しており、難関試験の突破力という点でも信頼できます。
できるだけ費用を抑えたい初学者の方には、早稲田法科専門学院の入門コースから始める選択肢もあります。
50年以上の指導実績を持つ老舗の添削指導を、比較的手頃な費用で体験できます。
社会人として働きながら合格を目指す方には、スマホアプリに対応しており、すき間時間を最大限に活用できるアガルートが使いやすいという声が多くあります。
公式アプリ「AGAROOT Learning」によるスマートフォン視聴、オンラインでの質問対応、バーチャル校舎での講師・受講生との交流など、通学なしでも孤独になりにくい環境が整っています。
なお、土地家屋調査士試験は筆記試験の午前の部(平面測量)について、測量士補・建築士などの資格保持者が免除を受けられます。
まだ免除資格を持っていない方は、測量士補の通信講座とセットになったダブル合格カリキュラムを選ぶと、午前免除を確保しながら午後対策に集中できるため、学習効率が大幅に上がります。
アガルートと東京法経学院はいずれもダブル合格カリキュラムを提供しています。
最後に、どの講座を選んでも「講座に申し込んだだけで合格できる」わけではありません。
合格に必要な学習時間は約1,000〜1,500時間とされており(土地家屋調査士合格ノートに関する各種受験指導機関の案内より)、テキストや映像講義との相性を確かめてから受講を決めることが重要です。
各社とも無料体験・資料請求を用意していますので、まずは実際に教材の質を確かめることをおすすめします。

土地家屋調査士の通信講座を選ぶうえで、公式サイトの情報に基づいた正確な比較は欠かせません。
以下では、2026年7月時点で確認できるサービス内容・料金・合格実績をもとに、主要5講座をそれぞれ詳しく解説します。
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
アガルートアカデミーは、2018年に土地家屋調査士講座を開講した比較的新しいオンライン予備校ですが、令和7年度試験で合格率60.04%(公式サイト公表値)という驚異的な実績を打ち立て、現在では業界トップクラスの支持を得ています。
法務省が公表する全国平均合格率10.14%と比べると、約6倍の合格率を誇る水準です。
さらに、5年連続で土地家屋調査士試験の全国1位合格者を輩出しており、単に合格者数が多いだけでなく、上位合格者まで輩出できる指導力を持つ点が他社と一線を画しています。
講座の中核を担うのは、自身も独学で全国総合1位合格を達成した中山祐介講師です。
中山講師が試験分析から教材制作・講義収録まで一貫して手がけており、テキストは受講生からの質問をもとに都度改訂されるため、常に実戦的な内容に磨き込まれています。
この循環型改訂の仕組みは、長年の教材を変えない他校との大きな違いです。
フルカラーテキストと中山式複素数計算の2つが学習の核
アガルートのテキストは土地家屋調査士講座のなかで唯一のフルカラー設計で、図表を多用した視覚的にわかりやすい構成が特徴です。
法律系の文書は読みづらいと感じる方も、色分けや図解によって理解が進みやすい仕様になっています。
また、コンパクトなサイズで持ち運びやすく、移動中の学習にも適しています。
もうひとつの大きな特徴が、中山式複素数計算です。
土地家屋調査士試験の記述式では測量計算が出題されますが、一般的な方法では時間が大幅にかかります。
関数電卓の複素数モードを活用する中山式の計算手法を使うと、同じ計算が飛躍的に速くなり、時間が限られた本試験でのアドバンテージになります。
この計算手法はアガルート講座にしか存在せず、独学では習得が困難な部分です。
2026年から始まったバーチャル校舎で孤独な学習を解消
通信講座の最大の課題は学習の孤独感ですが、アガルートは2026年5月から「バーチャル校舎」をスタートしました。
オンライン上の仮想校舎に講師が常駐しており、受講生はいつでも質問できます。
受講生同士が切磋琢磨できる自習室や雑談ルームも設けられており、通学制予備校に近いコミュニティ環境をオンラインで実現しています。
毎月1回のゼミでは重要知識の総まとめや記述式過去問解説が行われ、ペースメーカーとしても機能します。
また、毎月配信されるホームルーム動画では、受講生からのアンケートをもとに講師が学習相談に回答するため、個別の悩みを抱えながら孤独に学習を続けるリスクを軽減できます。
受講料の体系と合格特典
アガルートの2027年合格目標の初学者向け主力コースは、公式サイトの料金表(2026年8月時点)によると以下のとおりです。
| コース名 | 受講料(税込) |
|---|---|
| 入門総合講義(単体) | 162,800円 |
| 入門カリキュラム/ライト | 327,800円 |
| 入門カリキュラム/フル | 437,800円 |
| ダブル合格カリキュラム/ライト(測量士補含む) | 382,800円 |
| ダブル合格カリキュラム/フル(測量士補含む) | 492,800円 |
| 定期カウンセリング(追加オプション) | 110,000円 |
フルとライトの違いは、書式ひな形対策講座・実践答練・直前予想模試の有無です。
フルカリキュラムには本試験直前まで使えるアウトプット教材がすべて含まれており、答練や模試を別途購入する必要がありません。
合格特典は、フルカリキュラムの受講生が対象試験に合格した場合、受講料全額返金またはAmazonギフト券5万円のいずれかを選択できます。
返金条件には合格証明書の提出と合格者インタビューへの協力が必要ですが、実質費用を大幅に抑えられる魅力的な制度です。
なお、各種割引制度として、他校乗換割(20%OFF)、受験経験者割引(10%OFF)、家族割引、再受講割引などが用意されています。
正規価格から10〜20%割引になるケースも多く、購入前に公式サイトで割引適用条件を確認することをおすすめします。
また、教育クレジットローン(分割払い)では手数料無料での月払いが可能で、例えば入門カリキュラム/フルを12回払いにすると月額36,483円からとなります。
まとまった費用の準備が難しい方でも、受講を始めやすい仕組みが整っています。
質問対応とオンライン演習ツール
カリキュラム受講者には、オンライン質問サービスKIKERUKUNが提供されます。
原則24時間以内に講師または有資格者が回答する体制で、質問可能回数はコースによって異なります。
入門カリキュラムのフルは50回、ライトは20回、ダブル合格カリキュラムのフルは70回まで利用できます。
さらに、択一式過去問をスマートフォンで反復演習できるオンライン演習サービスTOKERUKUNと、短答セルフチェックWebテストが組み合わさっており、移動中や休憩時間のすき間学習に対応しています。
公式アプリ「AGAROOT Learning」ではオフラインでの講義視聴も可能なため、Wi-Fi環境がない場所でもスムーズに学習を継続できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アガルート |
| 対応試験 | 土地家屋調査士試験・測量士補試験 |
| 講師 | 中山祐介講師ほか |
| 令和7年度合格率 | 60.04%(全国平均10.14%の約6倍) |
| 合格者数 | 令和7年度:全合格者489名中308名(公式サイト公表) |
| 主力初学者コース料金(税込) | 入門カリキュラム/ライト 327,800円〜 |
| 合格特典 | 全額返金またはAmazonギフト券5万円 |
| 質問対応 | オンライン質問サービスKIKERUKUN(原則24時間以内回答) |
| スマホ対応 | 公式アプリ「AGAROOT Learning」対応 |
| 無料体験 | サンプル講義・テキスト無料体験あり |
| 公式サイト | https://www.agaroot.jp/chousashi/ |
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
東京法経学院は1961年に司法書士試験の受験指導を開始して以来、60年以上にわたり法律系資格の受験指導を続けてきた老舗の専門予備校です。
土地家屋調査士講座においては、令和7年度試験で全国合格者489名中309名を輩出し、合格占有率63.2%(公式サイト公表)を達成しています。
前年の令和6年度は合格占有率75.8%に達しており、2年連続で全国合格者の過半数を東京法経学院受講生が占めているという事実は、土地家屋調査士試験において突出した存在感を示しています。
この実績の背景には、60年以上の指導を通じて磨き上げられたカリキュラムとオリジナル教材の蓄積があります。
他の講座が数年の歴史しか持たないなかで、東京法経学院が積み上げてきた合格ノウハウの厚みは容易には追いつけない差別化要因です。
合格ノートと書式攻略ノートが東京法経学院の核心
東京法経学院のメイン教材は、択一対策テキスト「合格ノート」と書式対策テキスト「書式攻略ノート」です。
いずれも受講生しか入手できない完全オリジナルの非売品教材で、長年の合格指導を通じて蓄積された知識とノウハウが凝縮されています。
合格ノートは不動産登記法・民法・土地家屋調査士法にわたる基礎から応用までを体系的に整理したテキストで、内堀専任講師をはじめとする20名超の講師陣の経験が反映されています。
書式攻略ノートは土地・建物・区分建物のひな形と申請書様式を網羅しており、記述式試験の最大の壁である書式の習得を効率的に進めるための教材です。
これらは市販の参考書には存在しない、東京法経学院の独自財産と言えます。
通信講座の映像講義は、内堀博夫専任講師がホワイトボードへの板書を通じて解説するスタイルで収録されています。
内堀講師の対面授業時間数は1万時間を超えており、目の前に受講生がいる対面授業で培った説明の密度と熱量が、通信講義にそのまま再現されている点が高い評価を受けています。
テキストを画面に映して解説するスタイルとは異なり、板書を自分でノートに写す作業が知識の定着につながるとの声も合格体験記に数多く寄せられています。
50年以上続く合格直結答練が最大の差別化ポイント
東京法経学院の最大の強みは、50年以上の歴史を持つ看板講座「合格直結答練」です。
単なる過去問演習ではなく、本試験を熟知した講師陣が作成した新作予想問題が毎回出題されます。
試験に頻出の論点・近年の傾向変化・法改正後の新論点をバランスよく組み込んだ問題の的中率は高く、合格体験記でも「答練で出た問題が本試験に出た」というコメントが複数確認されています。
答練は毎週または定期的に課題として提出し、講師陣が添削して返却する形式で、自己採点では気づけない答案の弱点を指摘してもらえます。
この添削指導が学習の方向性を都度修正する役割を果たし、合格に向けた着実なステップアップを支えています。
答練を軸にして毎週の学習リズムを作ることで、社会人でも継続して学習を続けやすい環境が整います。
受講コースの種類と料金
東京法経学院の通信講座「新・最短合格講座2027」には複数のコース設定があります。
東京法経学院公式サイトおよびアルク資格比較サイト(2026年8月確認)に基づく主要コースの概要は以下のとおりです。
| コース | 受講タイプ | 合格特典 | 一般学費(税込) |
|---|---|---|---|
| 総合コース+ハイレベル答練 A1 | MP4映像DL | 全額返金対象 | 304,500円 |
| 総合コース+ハイレベル答練 A2 | MP4映像DL | 5万円返金対象 | 割引学費あり |
| 総合コース+ハイレベル答練 B1 | MP4映像DL+答練通学 | 全額返金対象 | 314,200円 |
| 総合コース+ハイレベル答練 B2 | MP4映像DL+答練通学 | 5万円返金対象 | 割引学費あり |
| 総合コース C | MP4映像DL | 対象外 | 273,700円 |
| 基礎力総合編 E | MP4映像DL | 対象外 | 152,600円 |
合格お祝い金制度の対象は総合コース(ハイレベル答練含むA1〜B2)の受講者のみです。
一般学費で申し込んで合格すれば受講料全額が返金され、割引学費で申し込んで合格すれば5万円が返金されます。
コースCやEは合格お祝い金の対象外となるため、返金制度を活用したい場合はコース選択を慎重に行う必要があります。
なお、2026年8月8日まで最大20%の割引キャンペーンが実施されており、8月17日開講の2027年度合格目標コースが対象です。
また、午前の部免除資格を持たない受講生には、2026年8月31日までの申し込みで測量士補の講座が無料で付帯するキャンペーンも実施されています。
受講料や最新のキャンペーン情報は必ず公式サイトでご確認ください。
通学講座「本科2027」は東京・名古屋・大阪・福岡の4校で開講されており、基本講義のみのコースが354,200円(税込)から、ハイレベル答練まで含むフルパックが599,500円(税込)となっています。
通信と通学の両方を選べる柔軟な受講形態も、東京法経学院の強みのひとつです。
注意すべき点
東京法経学院の講義はMP4映像ダウンロード形式が中心で、スマートフォンアプリで完結するオンライン学習には最適化されていません。
1ファイルあたりの映像容量が大きいため、Wi-Fi環境でのダウンロードが前提となります。
アガルートの公式アプリのようなUI最適化されたスマホ完結型の学習体験を求める方には、操作感に物足りなさを感じる場合があります。
また、教育訓練給付金については新・最短合格講座の各コースが対象かどうか、公式サイト上での明示が限定的です。
給付金を確実に活用したい場合は、対応コースが明確に設定されているLECを検討するとよいでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 東京法経学院 |
| 設立 | 1961年(受験指導開始) |
| 対応試験 | 土地家屋調査士試験・測量士補試験 |
| 主力講師 | 内堀博夫専任講師ほか20名超 |
| 令和7年度合格占有率 | 63.2%(全合格者489名中309名) |
| 通信主力コース料金(税込) | 新最短合格講座2027 総合コースA1 304,500円〜 |
| 合格特典 | 全額返金または5万円返金(対象コース限定) |
| 受講形態 | 通信教育(MP4映像DL)または通学(東京・名古屋・大阪・福岡) |
| 測量士補対応 | 測量士補+調査士フルパックコースあり |
| 公式サイト | https://www.thg.co.jp/tyosa/ |
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
LEC東京リーガルマインドは、全国に50校以上の直営校舎を展開する大手総合資格予備校で、土地家屋調査士講座においては長年にわたり質の高い教材と講師指導で実績を積み上げています。
2024年度・2025年度と2年連続で午後の部試験の総合1位合格者を輩出しており、上位合格を狙う受験生からの支持が厚い講座です。
合格率の数字は公表していないものの、LEC公式サイトの合格体験記には「教材の網羅性」「添削指導の手厚さ」「口述試験対策まで一貫サポート」に触れるコメントが複数掲載されており、合格後まで見据えた総合力の高さが特長です。
LECが他社と明確に異なる点として、一般教育訓練給付金の指定講座が設定されている点が挙げられます。
土地家屋調査士合格コース通信クラスが給付金の指定講座となっており、条件を満たす受講生は受講費用の20%(上限10万円)が雇用保険から給付される可能性があります。
給付金を活用できれば実質的な自己負担を大幅に軽減でき、費用面でのコストパフォーマンスが高まります。
給付金の指定期間は受講開始日によって変わるため、申込前に厚生労働省の教育訓練講座検索システムで確認することをおすすめします。
択一と記述を交互に進める独自カリキュラム
LECの土地家屋調査士合格コースは、択一式(インプット)と記述式(アウトプット)を交互に進めていく独自の学習設計が特徴です。
法律知識のインプットと同時に記述式の解答力を並行して養成するため、知識と技術が連動して定着しやすい構成になっています。
合格コースは大きく3つのパートで構成されています。
インプット完成講座(全73回)では基礎知識から始まり、択一・記述の総仕上げまでを体系的に学習します。
前編(全54回)では過去問分析をもとに頻出論点を繰り返し演習し、直前ファイナル(全8回)では本試験と同形式での添削答練・公開模試に取り組みます。
記述式では1コース当たり44問の問題演習と添削指導が含まれており、節目ごとに自分の仕上がりを確認できる設計です。
答案添削・修了認定合計12回の添削が用意されており、専任講師による丁寧な指摘が実力向上に直結します。
さらに、筆記試験に合格した後の口述試験対策まで用意されており、最終合格まで一貫してサポートが受けられる点はLECならではの強みです。
木村真弓講師をはじめとする講師陣
通信講座のインプット完成講座を担当するのは木村真弓講師です。
自身も合格まで苦労した経験を持つ木村講師の講義は、受験生が詰まりやすいポイントを実体験に基づいて解説する共感型の指導が特徴です。
LEC公式サイトの合格体験記では「合格するために何が必要かという視点を強調していた」「木村講師の発信をSNSで見ていて、親しみやすい印象だった」など、受講生との距離感の近さに言及するコメントが複数確認されています。
直前ファイナルは平野壽哉講師が担当しており、過去問の高精度な分析から作成された答練問題が本試験の出題傾向と精度で高い評価を受けています。
オンラインショップの講師別フィルタを見ると、木村講師と平野講師の両名で多数の単科講座が提供されており、受講生の学習状況や苦手分野に応じた補強が可能な体制が整っています。
受講コースの種類と料金
2027年合格目標の主要コースについて、LEC公式サイトおよびオンラインショップの情報をもとに整理しました。
料金は変動する可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
| コース名 | 受講形態 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| 土地家屋調査士合格コース | 通信(Web+音声DL) | 319,000円 |
| 土地家屋調査士合格コース | 通学+Web+音声DL | 374,000円 |
| 土地家屋調査士&測量士補W合格コース | 通信(Web+音声DL) | 385,000円 |
| 土地家屋調査士合格コース(教育給付クラス) | 通信 | 別途確認要 |
2026年7月〜8月末まで10%OFF早得キャンペーンが実施されており、通信コースが287,100円で受講できる時期もあります。
また、他校からの乗り換えで20%OFF、LECの再受講で20%OFF、他資格合格者割引で15%OFF、司法書士事務所など特定職種勤務者割引で15%OFFなど、複数の割引制度が設けられています。
時期やキャンペーン状況によって大幅な割引が適用される可能性があるため、公式サイトで最新のキャンペーン情報を確認してから申し込むとよいでしょう。
通信コースの視聴形式は「Web(スマホ視聴・音声DL・スマホ動画DL含む)」と「DVD」から選択できます。
スマートフォン視聴やダウンロード機能はWebクラスのみ対応で、DVDクラスは使用できないため、スキマ時間のモバイル学習を重視する場合はWebクラスを選ぶことが重要です。
LEC特有のサポート体制
LECの土地家屋調査士講座で際立つサポートが、記述答案の添削フォローと口述試験対策です。
添削フォローでは、各回の答練答案を提出すると専任スタッフが採点・コメントを付けて返却します。
返却はWeb返却が標準で、発送返却は有料オプションとなっています。
提出期限は2027年合格目標の場合、提出期限が2027年9月30日となっており、受験前の仕上げ期間まで添削を続けられます。
さらに特筆すべきは、筆記試験合格者を対象とした口述試験対策です。
土地家屋調査士試験は筆記試験合格後、さらに口述試験を突破しなければ資格を取得できません。
口述試験対策を提供している通信講座は多くなく、LECがこの最終段階まで一貫してフォローしている点は大きな差別化ポイントです。
全国50校以上の直営校舎ネットワークも、通信受講者が活用できる資源です。
校舎での対面相談や受験相談会への参加が可能で、学習で行き詰まった際に直接スタッフに相談できる環境が整っています。
オンライン学習を続けながらも、必要に応じて対面サポートを受けられる柔軟性はLECならではです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社東京リーガルマインド |
| 対応試験 | 土地家屋調査士試験・測量士補試験 |
| 主力講師 | 木村真弓講師・平野壽哉講師ほか |
| 合格実績 | 2年連続午後の部試験で総合1位合格者輩出(公式サイト公表) |
| 通信主力コース料金(税込) | 土地家屋調査士合格コース 通信 319,000円〜 |
| 教育訓練給付金 | 対応コースあり(一般教育訓練給付金・最大20%給付) |
| 添削対応 | 添削12回・修了認定含む |
| 口述試験対策 | あり(筆記合格者向け) |
| 通学対応 | 全国50校以上の直営校舎 |
| 測量士補対応 | W合格コースあり(385,000円・税込) |
| 公式サイト | https://www.lec-jp.com/chousashi/ |
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
日建学院は建築・建設系資格の総合予備校として知られる株式会社建築資料研究社が運営する資格スクールで、土地家屋調査士講座においても長年の実績を持っています。
建築士・宅建士などの分野で培った実務的な出題分析力と映像講義制作のノウハウを土地家屋調査士試験にも活用しており、受験指導の実務家が設計したカリキュラムが特徴です。
土地家屋調査士講座の大きな特徴のひとつが、映像講義に導入されている独自メソッド「N-Method」です。
重要論点をカード形式で端的に表示しながら、視覚と聴覚の両方に働きかけることで、視聴するだけで記憶に残りやすくなる工夫が施されています。
板書を写す作業が発生しない分、映像に集中できるため、1コマあたりの情報吸収量が多く、短時間で効率よく学べると公式サイトで説明されています。
また、本科コース(給)については一般教育訓練給付金の指定講座となっており、条件を満たす受講生は受講費用の20%が給付される可能性があります。
詳細は厚生労働省の教育訓練給付制度のページでご確認ください。
N-Methodと大量演習を組み合わせた独自カリキュラム
日建学院の本科Webコースは、学習期間が約12ヶ月に設定された初学者・経験者共通の総合コースです。
入門民法講義(全6回)から始まり、基礎力養成講義(全12回)、本講義(全46回)、答練講義(全13回)と段階的に構成されており、基礎から本試験レベルまで一貫した流れで学習できます。
なかでも特筆すべきは書式編の演習量の多さです。
本科Webコースの書式編では、宿題として各回2問の書式問題が提供され、書式基礎力完成編・書式実践編を合わせた提供問題数は全80問にのぼります。
土地家屋調査士試験の記述式(書式)は最大の難関部分であり、この演習量は他社講座との明確な差別化ポイントです。
過去本試験問題から頻出論点を抽出した問題だけを厳選しているため、出題されない問題に時間を使うリスクが低減されています。
答練講義は前半6回の「特訓答練」と後半7回の「直前決戦答練」に分かれており、それぞれ1講義あたり答案練習2時間30分・解説2時間の計4時間30分という充実した構成です。
特訓答練では過去問論点の修得状況を確認しながら自信を構築し、直前決戦答練では未出題の予想論点も加えた本試験レベルのシミュレーションを繰り返します。
上級者向けの「ポイント講義」(全6回)では、関数電卓の複素数モードや多くの受験生が苦手とする敷地権の克服、見解が分かれた過去問をゼミ形式で議論する「割問ゼミ」まで提供されており、高得点を狙う受験生まで対応しています。
なお、本科Webコースも答練Webコースも、講義の対象は午前の部試験の免除者のみとなっています。
測量士補や建築士などの免除資格を持っていない方が受講する場合は、事前に測量士補の資格取得が必要です。
受講コースの種類と料金
日建学院の土地家屋調査士講座は、公式サイトの情報をもとに整理すると以下のコースが提供されています。
| コース名 | 受講形態 | 学習期間 | 受講料(税込) |
|---|---|---|---|
| 本科コース(給) | 通学 | 約12ヶ月 | 窓口・電話にてご確認ください |
| 本科Webコース | Web講座 | 約12ヶ月 | 451,000円 |
| 答練Webコース | Web講座 | 約4ヶ月 | 231,000円 |
| 答練コース | 通学 | 約4ヶ月 | 窓口・電話にてご確認ください |
本科Webコースの受講料は通常410,000円(税込451,000円)で、料金に教材一式が含まれています。
OB割引やセット割引の特典利用は最寄りの日建学院各校への窓口相談が必要です。
答練Webコースは通常210,000円(税込231,000円)で、本科コースの教材も一式提供されます。
学習経験者が本試験直前の演習強化に特化して受講する場合に適したコースです。
本科Webコースは2026年9月23日までお申し込みを受け付けており、インターネットからも申し込みが可能です。
最新の料金やキャンペーン情報は必ず公式サイトでご確認ください。
注意すべき点
日建学院は合格率・合格実績を公式サイト上で数字として公表していません。
他社に比べて合格実績の比較が難しい点は、講座選びの判断材料として考慮が必要です。
また、受講料はアガルートや東京法経学院と比較すると本科Webコースで451,000円とやや高めの設定となっています。
受講料だけを比較するとほかの講座より割高に見えますが、教材一式が受講料に含まれる点、そして書式問題80問という大量演習の機会がセットになっている点は考慮に値します。
質問対応は受講生専用のWebログインシステムを通じて行われます。
質問受付は配信終了日の5日前までとなっており、直前期の質問には期限があることを把握しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社建築資料研究社 |
| 対応試験 | 土地家屋調査士試験(午前の部免除者向け) |
| 合格実績 | 公式サイト上での数値公表なし |
| 本科Webコース料金(税込) | 451,000円(教材込み) |
| 答練Webコース料金(税込) | 231,000円(教材込み) |
| 教育訓練給付金 | 本科コース(通学)が対象 |
| 学習期間 | 本科Webコース 約12ヶ月、答練Webコース 約4ヶ月 |
| スマホ・PC対応 | Web講座対応(スマホ・タブレット視聴可) |
| 質問対応 | 受講生専用Webサービス(配信終了5日前まで) |
| 公式サイト | https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/investigation/ |
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
早稲田法科専門学院は、50年以上にわたり土地家屋調査士試験の受験指導に特化してきた専門校です。
「土地家屋調査士専門校」を掲げており、総合的に多くの資格を扱う大手スクールとは根本的なスタンスが異なります。
深田静夫学院長が著した「受験100講シリーズ」は、市販書籍として長年にわたり土地家屋調査士受験界で支持されており、その著者が主導する学院ということで独自の信頼感があります。
通信講座の形式はDVD・オンライン動画が中心で、東京都新宿区高田馬場に事務局を置いています。
今回紹介する5講座のなかで唯一、土地家屋調査士試験に完全特化した専門校という位置づけであり、指導の焦点が分散していない点が強みです。
また、5社のなかで最も入門コースの価格帯が抑えられており、まず基礎から始めてみたい方や費用を抑えながら学習を開始したい方にとって検討しやすい選択肢のひとつです。
受験100講シリーズと添削指導が核心
早稲田法科専門学院の教材の核となるのが、独自に開発・発刊した「受験100講シリーズ」です。
理論編(1)(2)と書式編(3)の3冊から構成されており、各事例を挙げながら一つひとつ丁寧に解説する構成が特徴です。
単なる暗記ではなく、登記行政の背景や法理論を理解しながら学ぶスタイルが貫かれており、どんな出題形式にも対応できる本質的な理解力を養うことを目指しています。
通信講座の大きな特徴は、指導歴35年以上のベテラン講師が書式の添削を行う点です。
書式答案を提出すると、誤った箇所にコメントを添えた丁寧な添削が戻ってきます。
記述式試験では正しい作図と申請書作成が求められますが、自己採点では気づきにくいミスのパターンや改善点を講師が指摘してくれることで、実力の底上げにつながります。
質問対応はメール・FAX・電話(要予約)で受け付けており、通信講座でありながら孤立しないように設計されています。
電話は月曜〜金曜の14:00〜19:00に対応しており、土日祝は休業です。
スマートフォンアプリやオンラインチャットによるリアルタイム対応はありませんが、受験指導に長年向き合ってきたベテラン講師に直接相談できる環境は、独学感が強くなりがちな通信学習のなかで心強い存在です。
初学者向け「調査士総合Aパーフェクトコース」の内容
初学者向けの主力パッケージである「調査士総合Aパーフェクトコース」は、4つのコースと付属教材10点をまとめたセットです。
公式オンラインショップで確認した情報をもとに内容を整理すると、以下の4コースで構成されています。
コース1として、入門総合DVDコースでは、オリジナルテキスト7冊とDVD16枚を使い、不動産登記法から書式の基礎までを指導します。
添削10回と質問券10枚が付属しており、複素数による測量・面積計算のテクニックも習得できます。
コース2として、書式実力養成コースでは、書式の解法ポイントDVD4枚を使い、表示登記から区分建物まで実践問題を演習します。
添削問題は1回6問×4回・合計24問分が提供されます。
コース3として、受験100講理論編解説DVDコースでは、DVD25枚・各150分の講義で不動産登記法・調査士法・民法の理論を網羅します。
コース4として、全国答案練習コース(全15回)では、公開模擬3回を含む答案練習が提供されます。
毎年本試験を分析した新作問題で、順位発表もあります。
付属教材10点には、受験100講シリーズ3冊・登記六法・本試験問題集・書式練習用紙950枚のほか、三角定規・コンパス・全円分度器・関数電卓375ES-Anまで一式が含まれます。
初学者が受験に必要な道具をすべて揃える手間が省ける設計です。
総添削回数は26回となっており、書式と答練両面からの添削指導が受けられます。
受講コースの種類と料金
早稲田法科専門学院の公式オンラインショップで確認できる主な通信講座の料金は以下のとおりです。
| コース名 | 対象 | 通常価格(税込) | 割引後価格(税込)※2026年7月時点 |
|---|---|---|---|
| 調査士総合Aパーフェクトコース(4コース) | 初学者 | 352,000円 | 299,200円(15%OFF) |
| 本試験パーフェクト合格講座(4コース) | 中・上級者 | 286,000円 | 243,100円(15%OFF) |
| 全国答案練習コース(全15回・公開模擬含む) | 一般 | 119,900円 | 同額 |
| 全国答案練習コース(全15回・公開模擬含む) | 受講生 | 108,900円 | 同額 |
| 書式実力養成コース(全4回・24問) | 一般 | 58,300円 | 同額 |
| 入門総合DVDコース(単体) | 初学者 | 98,000円 | 88,000円(2026年最終割引) |
| 測量士補受験コース(2027年5月受験) | 一般 | 49,500円 | 同額 |
調査士総合Aパーフェクトコースは、4コースセット+用具5点+書籍5点で合計487,960円相当の内容を、通常352,000円、現在は割引で299,200円で提供しています。
2026年度受験向けのコースは受講期間が2026年10月上旬までで延長不可となっていますので、申し込みの際は受講期限に注意が必要です。
料金だけを見ると一見高額に感じるかもしれませんが、道具類・書籍・練習用紙まですべて込みの価格であるため、別途購入が必要なコストが少ない点は評価できます。
注意すべき点
早稲田法科専門学院の通信講座は、DVDと郵送による添削が中心の設計です。
オンライン動画への対応は一部コースで進んでいますが、スマホアプリ完結型の学習環境や、アガルートのようなオンライン質問サービスは整備されていません。
そのため、スキマ時間をスマートフォンで効率よく活用したい方には向かない場合があります。
また、合格率・合格実績は公式サイト上で数値として公表されていません。
50年以上の指導実績を掲げていますが、数字での比較が難しい状況です。
入門総合DVDコース単体では、知識の習得が6〜7割程度にとどまるとされており、本試験合格には書式実力養成コースや全国答案練習コースとの組み合わせが実質的に必要です。
コースを追加するたびに費用が積み上がるため、最初からパーフェクトコースで一括受講するか、答練コースを分けて取るかを計画的に決めることが重要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | 早稲田法科専門学院 |
| 所在地 | 東京都新宿区高田馬場2-19-7 タックイレブンビル610 |
| 設立 | 50年以上の受験指導実績 |
| 専門分野 | 土地家屋調査士・測量士補に特化 |
| 合格実績 | 公式サイト上での数値公表なし |
| 主力コース料金(税込) | 調査士総合Aパーフェクトコース 352,000円(割引時299,200円) |
| 受講形態 | DVDまたはオンライン動画+郵送添削 |
| 添削対応 | 書式・答練合計26回(パーフェクトコースの場合) |
| 質問対応 | メール・FAX・電話(平日14:00〜19:00・要予約) |
| 測量士補対応 | 測量士補受験コースあり(49,500円) |
| 公式サイト | https://waseda-h.co.jp/ |
| 通信販売 | https://whnet.stores.jp/ |

土地家屋調査士の通信講座を選ぶうえで、費用の安さだけを基準にするのはリスクがあります。
合格率10%前後という難関試験である以上、受講料を支払っても合格できなければ、時間とお金の両方が無駄になります。
ここでは、通信講座を選ぶ際に必ず確認すべき5つの観点を整理します。
通信講座を選ぶ際に最初に確認すべきなのが、合格実績の有無と、その数字の中身です。
合格実績には「合格率」と「合格占有率」の2種類があり、両者は意味がまったく異なります。
合格率とは、受講生のうち合格した割合を指します。
アガルートアカデミーが公表している令和7年度の合格率60.04%は、受講生のうち60%以上が合格したことを意味します。
法務省が公表する全国平均合格率10.14%と比較すると、その水準の高さが際立ちます。
合格占有率とは、その年の全国合格者のうち自社受講生が占める割合です。
東京法経学院の令和7年度合格占有率63.2%は、全国合格者489名中309名が東京法経学院の受講生だったことを示しています。
占有率が高いほど合格者の絶対数が多いことを意味しますが、受講者数が多い学校ほど有利な指標でもあります。
いずれの指標も、数字の根拠を公式サイトで確認することが重要です。
合格実績を公表していない講座は、比較の基準がなく判断が難しくなります。
選ぶ際は実績数字が明示されている講座を優先することをおすすめします。
土地家屋調査士試験は、択一式の法律知識と記述式の作図・計算という2つの軸で問われる試験です。
どちらか一方に偏ったテキストや映像講義は、本試験対策として不十分になりかねません。
テキストの質を確認する方法として、各社が用意している無料体験・資料請求が最も確実です。
アガルートは公式サイトから無料で約10時間分のサンプル講義と実物テキストを請求でき、教材のカラー性・図解の豊富さ・説明の論理展開まで試験前に確かめられます。
映像講義の確認ポイントは3つです。
まず、1コマあたりの講義時間が学習リズムに合っているか。
短い単位で区切られている講義はスキマ時間学習に向いています。
次に、倍速再生機能の有無。
繰り返し視聴の効率が大きく変わります。
そして、スマートフォンでのオフライン視聴に対応しているかどうかです。
通信環境が安定していない場所でも学べるかどうかは、社会人にとって重要な要素です。
日建学院のN-Methodのようにカード形式で記憶定着を促す独自手法を持つ講座もあれば、アガルートのように中山式複素数計算という独自のテクニックを講義に組み込んでいる講座もあります。
教材スタイルの相性は個人差が大きいため、体験できるものはすべて試してから決めることが、後悔のない講座選びにつながります。
通信講座での学習で最も躓きやすいのが、わからない問題や解答の疑問点を解消できないまま先へ進んでしまうことです。
質問サポートの充実度は、学習の継続と合格可能性に直接影響します。
質問対応の形式は講座によって大きく異なります。
アガルートのオンライン質問サービスKIKERUKUNは、原則24時間以内に講師または有資格者が回答します。
LECの答案添削も専任スタッフが丁寧に対応します。
東京法経学院は質問票とオンラインフォームで受け付けています。
早稲田法科専門学院は電話・FAX・メールで対応しますが、電話は平日の限られた時間帯に限られます。
添削制度は、記述式(書式)対策において特に重要です。
自己採点では見落としがちな答案のミスや改善点を、専任講師が指摘してくれる仕組みは、解答の精度を高めるうえで不可欠です。
講座ごとの添削回数と対象範囲を事前に確認しておきましょう。
また、質問回数に制限がある講座もあります。
アガルートの入門カリキュラムのフルは50回、ライトは20回という上限が設定されています。
質問頻度が高くなりそうな初学者は、質問回数が多いコースを選ぶか、回数無制限の講座を検討するとよいでしょう。
通信講座の受講料は、単純な金額比較だけでは判断できません。
合格特典の内容と条件によって、実質的な自己負担額が大きく変わるためです。
アガルートと東京法経学院はともに合格者への全額返金制度を設けており、条件を満たして合格すれば受講料がすべて戻ってきます。
アガルートの場合は合格証明書の提出と合格者インタビューへの協力が条件で、東京法経学院の場合は一般学費コースでの申込が条件です。
教育訓練給付金は、LECと日建学院(通学の本科コース)が指定講座を持っており、雇用保険の被保険者期間などの条件を満たせば受講料の20%が給付されます。
例えばLECの通信コース319,000円に20%給付が適用されると、実質負担は約255,200円になります。
給付金の対象講座か否かは厚生労働省の講座検索システムで確認できます。
費用を比較する際は、教材費の含まれ方も確認が必要です。
早稲田法科専門学院のパーフェクトコースは三角定規・関数電卓・書式練習用紙まで受講料に含まれていますが、別の講座では教材・用具を別途購入する必要があるケースもあります。
総コストを算出するには、受講料と別途購入が必要なものを合算して比較することが大切です。
土地家屋調査士試験の筆記試験は午前の部と午後の部に分かれており、測量士補・建築士などの資格保有者は午前の部が免除されます。
免除を活用できれば午後の部の記述式対策に学習リソースを集中でき、合格可能性が高まります。
まだ免除資格を持っていない場合は、測量士補と土地家屋調査士のダブル合格カリキュラムを選ぶことが効率的な戦略です。
測量士補の合格率は例年30〜50%前後で推移しており、土地家屋調査士本試験よりも合格しやすい試験です。
まず測量士補で午前免除を確保し、その後は午後の択一・記述に専念できる体制を整えることで、学習の選択と集中が可能になります。
アガルートのダブル合格カリキュラムフルは492,800円、東京法経学院の測量士補との超短期合格講座フルパックも同様のセット構成を提供しています。
LECも測量士補とのW合格コースを385,000円で用意しています。
早稲田法科専門学院は2027年5月受験向けの測量士補受験コースを49,500円で別途提供しています。
ダブルカリキュラムを選ぶ際は、測量士補の試験日程と土地家屋調査士試験の本試験日程の兼ね合いも確認しておきましょう。
測量士補試験は例年5月に実施されるため、土地家屋調査士試験の10月本試験まで約5ヶ月の準備期間が確保できます。

土地家屋調査士の通信講座を比較するとき、受講料の数字だけで判断するのは早計です。
合格特典の返金制度、教育訓練給付金の活用、別途必要な教材費、そして不合格時の再受験コストまで含めて初めて、どの講座が自分にとって本当にコストパフォーマンスが高いかが見えてきます。
法務省が公表している令和7年度の土地家屋調査士試験合格率は10.14%です。
受験者4,824人のうち合格できたのは489人にとどまります。
一発合格できずに複数年受験するケースは珍しくなく、不合格による追加コストが積み上がると、当初は安く見えた講座が割高になることもあります。
通信講座の受講料以外にかかる費用は、大きく分けて「試験受験にかかる費用」「教材・用具費」「受験回数が増えた場合のコスト」の3種類です。
試験受験にかかる費用として、法務省が定める土地家屋調査士試験の受験料は8,300円です。
毎年1回の試験で複数年受験する場合、受験回数分の費用が積み上がります。
教材・用具費は講座ごとに含まれる範囲が異なります。
関数電卓・三角定規・分度器・コンパスといった作図用具は土地家屋調査士試験特有の必需品ですが、すべての講座がこれらを受講料に含んでいるわけではありません。
| 費目 | 目安金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 試験受験料 | 8,300円/年 | 法務省規定 |
| 関数電卓 | 3,000〜6,000円 | 講座によっては付属 |
| 三角定規・作図用具セット | 2,000〜5,000円 | 講座によっては付属 |
| 登記六法 | 7,000〜8,000円 | 早稲田法科専門学院パーフェクトコースは付属 |
| 本試験問題集・過去問集 | 5,000〜10,000円 | 講座により含まれる範囲が異なる |
| 書式練習用紙 | 3,000〜6,000円 | 繰り返し使う消耗品 |
早稲田法科専門学院のパーフェクトコースは関数電卓・三角定規・コンパス・分度器・書式練習用紙950枚・登記六法まで受講料に含まれており、別途購入の手間と費用が省けます。
一方、アガルートや東京法経学院はテキストと映像講義が中心で、作図用具は原則として別途用意する必要があります。
測量士補の免除資格を持っていない場合は、測量士補試験の受験料と対策費用も加算されます。
測量士補試験の受験料は4,250円です。
ダブル合格カリキュラムを選ばず別々に対策する場合は、それぞれの学習コストが発生します。
合格特典の返金制度は、講座選びにおいて見過ごせない要素です。
一発合格できた場合に実質負担をゼロまたは大幅軽減できる可能性がある制度で、アガルートと東京法経学院が代表的な講座です。
アガルートの入門カリキュラムフルは437,800円ですが、合格特典の条件を満たして一発合格すれば全額返金またはAmazonギフト券5万円が選択できます。
東京法経学院の新最短合格講座2027の総合コースA1は304,500円で、一般学費での申込かつ合格した場合に全額返金が適用されます。
下の表は、各講座の初学者向け主力コースを一発合格・2年受験・3年受験のシナリオ別に実質負担を試算したものです。
2年目・3年目は学習経験者向けの答練コースのみ追加受講すると仮定しています。
| 講座名 | 初年度費用(税込) | 合格特典 | 一発合格時の実質負担 | 2年受験時の目安 |
|---|---|---|---|---|
| アガルート 入門カリキュラム/フル | 437,800円 | 全額返金 | 0円 | 約500,000円超 |
| 東京法経学院 総合コースA1 | 304,500円 | 全額返金 | 0円 | 約450,000円超 |
| LEC 合格コース通信 | 319,000円 | お祝い金あり | 319,000円 | 約400,000円超 |
| 日建学院 本科Webコース | 451,000円 | 非公表 | 451,000円 | 約600,000円超 |
| 早稲田法科専門学院 パーフェクトコース | 352,000円 | なし | 352,000円 | 約450,000円超 |
この試算で見えてくることは、一発合格率が高い講座ほど長期的なコストパフォーマンスが良くなるという事実です。
アガルートの令和7年度合格率60.04%という数字は、受講生の半数以上が一発合格できたことを意味します。
一発合格できた場合の実質負担がゼロになる制度と組み合わせると、最終的には最もコスト効率が良い選択肢になりえます。
教育訓練給付金が使えるケースでは、さらに実質負担が変わります。
LECの通信コースが教育訓練給付金の指定講座であり、条件を満たせば受講料の20%・最大10万円が雇用保険から給付されます。
319,000円から最大63,800円が給付されると、実質負担は約255,200円です。
給付金の対象か否かは受講開始日ごとに異なるため、厚生労働省の教育訓練講座検索システムで最新の指定状況を確認することをおすすめします。
合格特典の適用条件には各社で差異があります。
アガルートは合格証明書の提出と合格者インタビューへの出演協力が必要で、顔出し可能かどうかが分岐点になります。
東京法経学院は一般学費での申込が条件で、割引学費で申し込んだ場合は5万円返金に変わります。
返金条件は事前に必ず公式サイトで確認しておきましょう。
結論からいうと、通信講座を利用した方が合格率は大幅に高くなります。
土地家屋調査士試験は合格率10%前後の難関国家試験であり、独学での合格は可能ですが非常に難易度が高いとされています。
土地家屋調査士専門誌の合格者アンケートによれば、合格者の92%が予備校・通信講座を利用していたと回答しています。
この数字が示すように、独学のみで合格した受験生は合格者全体のごく一部です。
独学が難しい理由は明確です。
土地家屋調査士試験は択一式の法律知識だけでなく、記述式の作図・測量計算という実技に近い技術が問われます。
テキストを読むだけでは作図の正確なスキルは身につかず、講師による実演解説や添削指導なしで正確な答案を書けるようになるには相当な時間がかかります。
一方、通信講座を活用した場合は、アガルートの令和7年度合格率60.04%、東京法経学院の同年度合格占有率63.2%という実績が示すとおり、適切な講座を選べば全国平均合格率の数倍の合格可能性が得られます。
合格に必要な学習時間は1,000〜1,500時間とされていますが、その学習の質と方向性を適切に設計してくれるのが通信講座の価値です。
働きながら土地家屋調査士試験に合格している方は多く、通信講座の主なターゲットは社会人受験生です。
合格者の声を各社の公式サイトで確認すると、20代〜50代の会社員・自営業者・不動産関連職の方が1〜2年の学習で合格しているケースが数多く紹介されています。
社会人が合格するうえで鍵となるのはスキマ時間の活用です。
アガルートの公式アプリ「AGAROOT Learning」は通勤中のスマートフォン視聴に対応しており、1コマあたり10分前後の短い単位で講義が区切られています。
毎日の通勤時間が往復1時間ある場合、週5日で年間約260時間の学習時間を確保できる計算になります。
合格に向けた現実的なスケジュールとしては、本試験の前年10月頃から学習をスタートし、12ヶ月かけて基礎〜応用〜答練〜直前対策という流れで進むのが標準的なルートです。
アガルートや東京法経学院はいずれも約12ヶ月の学習プランをカリキュラムに組み込んでいます。
土地家屋調査士は1,000〜1,500時間の学習時間が必要とされています。
1年間で1,200時間を確保するには1日平均3.3時間の学習が必要です。
仕事の繁忙期や家族の都合によって学習時間が取りにくい時期は定期的に発生するため、答練や模試でペースメーカーを設けながら学習習慣を維持することが重要です。
午前の部試験免除を目的とした測量士補の先行取得は、多くの受験指導機関が推奨する王道ルートです。
土地家屋調査士試験の筆記試験は午前の部(平面測量・作図)と午後の部(択一式・記述式)に分かれており、測量士・測量士補・建築士などの資格保有者は午前の部が免除されます。
測量士補試験の合格率は例年30〜50%前後で推移しており、土地家屋調査士本試験の合格率10%台と比較すると取得しやすい試験です。
午前免除を確保することで、その後の学習を午後の部の記述式・択一式に集中させられるため、学習効率が大幅に上がります。
測量士補試験は毎年5月に実施されます。
土地家屋調査士試験の本試験は10月ですから、測量士補に合格した年の本試験に臨むことが理想的なスケジュールです。
通信講座を選ぶ際は、測量士補とのダブル合格カリキュラムを提供しているかどうかも確認ポイントになります。
アガルートのダブル合格カリキュラムフルは492,800円、東京法経学院も測量士補との超短期合格フルパックを用意しています。
LECは測量士補W合格コースを385,000円で提供しており、2つの試験をセットで準備できます。
早稲田法科専門学院は測量士補受験コースを49,500円で別途提供しています。
すでに建築士資格を持っている方は午前の部が免除されるため、測量士補取得は不要です。
現在の保有資格を確認したうえで、ダブルカリキュラムが必要かどうかを判断しましょう。
初学者向けの主力コースはいずれも約12ヶ月の学習期間を想定して設計されています。
受講開始時期や学習進度によって実際の学習期間は変わります。
アガルートの入門カリキュラムは2026年8月スタートのモデルスケジュールを公開しており、2027年10月の本試験を目標に12ヶ月のカリキュラムが組まれています。
東京法経学院の新最短合格講座2027は8月17日開講で、翌年の本試験に向けたカリキュラムです。
日建学院の本科Webコースは学習期間約12ヶ月と明示しています。
受講期限という観点も重要です。
多くの講座には映像視聴・添削提出の期限が設定されており、期限を過ぎると受講できなくなるケースがあります。
アガルートは各コースの視聴期限を公式サイトに明示しており、2026年10月本試験目標の一発合格カリキュラムの視聴期限は2026年10月31日です。
購入前に視聴期限を確認し、学習スケジュールと照らし合わせることをおすすめします。
2年以上かけて合格を目指す場合は、1年目は基礎インプット・記述演習、2年目は答練・模試・直前対策に絞るという分割戦略も有効です。
東京法経学院やLECは学習経験者向けの答練コースを別途用意しており、2年目以降の受験生が費用を抑えながら実戦演習を続けられる設計になっています。
合格率を公表していない講座がほとんどのなかで、アガルートと東京法経学院は合格率・合格占有率を公表している数少ない講座です。
合格率の数字だけで優劣を断定することはできませんが、少なくとも「合格実績を公表できる根拠がある講座かどうか」は選ぶ際の判断軸になります。
合格率を公表していない講座がすべて悪いわけではなく、日建学院・早稲田法科専門学院・LECも長年の実績と評判を持つ講座です。
LECは2年連続で午後の部試験の総合1位合格者を輩出しており、特定の指標では高い結果を示しています。
重要なのは合格率よりも、「自分の学習スタイル・予算・スケジュールに合っているか」という適合性です。
いくら合格率が高い講座でも、映像講義のスタイルが合わなかったり、スマートフォンで学習できない環境だったりすると継続が難しくなります。
合格率の高い講座を選んだうえで、無料体験でテキスト・映像の相性を確かめてから申し込むのが最善の手順です。
参考・出典