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MOS資格の通信講座を選ぼうとしたとき、どの講座が自分に合っているのかわからず迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
ユーキャン・キャリカレ・資格の大原・TACなど、各社の料金・対応バージョン・サポート体制はそれぞれ異なります。
また、2025年9月24日からMOS資格に5年間の有効期限が設けられ、受験タイミングの考え方も変わりました。
この記事では、2026年7月時点の公式情報をもとに4社を徹底比較し、通信講座と独学の違い・試験の難易度・合格に必要な勉強時間まで、MOS取得を検討しているすべての方に役立つ情報を網羅的に解説します。

MOS資格の通信講座は、料金・対応バージョン・サポート体制がそれぞれ大きく異なります。
以下では公式サイトを調査し、2026年7月時点で確認できた情報をもとに各講座を紹介します。
受講を検討する際は、最新の料金やキャンペーン情報を必ず公式サイトでご確認ください。
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
ユーキャンのMOS講座は、MOS 365試験に対応した9つのコースを用意している通信講座です。
WordのみかExcelのみか、あるいは両方学ぶか、さらに一般レベルにするか上級レベルまで取得するかによってコースを選べる設計になっています。
受講生の8割がWord&Excel両方コースを選んでいるというのも、この講座の大きな特徴のひとつです。
教材として使用するのはFOM出版のテキストで、実際のパソコン画面を豊富に掲載した図解付きの内容です。
WordやExcelの操作に不慣れな方でも手順を順を追って確認できるため、初学者でも無理なく学習を進めやすい構成になっています。
テキスト学習と並行して模擬試験プログラムをダウンロードで利用でき、本番に近い形式で繰り返し練習できます。
デジタルサポートとして解説動画の視聴も可能で、テキストだけではイメージしにくい操作の流れを動画で確認できる点は、独学との大きな差といえます。
また、わからないことがあれば1日3問まで講師へ質問できるサポートも用意されています。
標準学習期間は4ヶ月で、受講開始から8ヶ月間はサポートを利用できるため、仕事や家事と並行しながら自分のペースで学習を進めたい方にも対応しています。
注意点としては、対応バージョンがMicrosoft 365のみである点です。
Office 2019やOffice 2016を使用している方は別途バージョンを確認する必要があります。
また、質問回数は1日3問までという上限があるため、質問を無制限に利用したい方には他の講座を検討するとよいでしょう。
コース選択の幅の広さと初学者に配慮した教材設計は、MOS通信講座のなかでも評価の高いポイントです。
WordとExcelを両方取得してオフィス業務全般のスキルを証明したい方や、初めてMOS試験に挑戦する方に向いている講座といえます。
受講料について
| コース名 | 受講料(税込) |
|---|---|
| 一般レベル Word&Excel両方コース | 29,000円 |
| 上級レベル Word&Excel両方コース | 31,000円 |
| Word一般&上級コース | 30,000円 |
| 一般・上級一貫 Word&Excel両方コース | 49,000円 |
※キャンペーン期間中は割引価格で提供される場合があります。最新料金は公式サイトでご確認ください。
※受講料に受験料は含まれていません。
企業情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ユーキャン |
| 対応バージョン | Microsoft 365 |
| 対応科目 | Word、Excel |
| 標準学習期間 | 4ヶ月(サポート期間8ヶ月) |
| 質問サポート | あり(1日3問まで) |
| 教材 | テキスト4冊、模擬試験プログラム(ダウンロード)、解説動画 |
| 公式サイト | https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/158/ |
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
キャリカレのMOS Word&Excel W合格指導講座は、万が一不合格だった場合に受講料を全額返金する保証制度を持つ通信講座です。
MOS通信講座のなかで、この全額返金保証を設けている講座は限られており、初めてMOS試験に挑戦する方にとって費用面での安心感は大きなポイントといえます。
この講座の特徴は、WordとExcelの両方をセットで学べる設計になっている点です。
それぞれを単独コースで受講する場合と比べて費用を抑えられる構成になっており、就職や転職でWordとExcel両方のスキル証明を求めている方に向いています。
もちろん、WordのみまたはExcelのみで受講する単体コースも選択できます。
学習期間については、最短2ヶ月で合格を目指せる速習カリキュラムを採用しています。
対応バージョンはWord・Excel 2016、2019(旧Microsoft 365 & 2019)、および365の一般レベルに対応しています。
上級レベル(エキスパート)には対応していないため、エキスパートの取得を検討している方は事前に確認が必要です。
教材はテキスト2冊、模擬問題集2冊に加えて、映像講義と添削問題が受講生専用ページから利用できます。
動画と紙テキストを組み合わせて学習できるため、手順の理解が難しい箇所は動画で確認しながら進めるとよいでしょう。
また、サポート期間中は質問回数に制限なく講師へ質問できる点は、他の主要講座と比べても手厚い内容です。
注意点として、全額返金保証には条件があります。
公式サイトでは条件の詳細が記載されており、誰でも無条件に返金を受けられるわけではないため、申し込み前に必ず確認しておく必要があります。
また、コースはA・B・Cの3種類で、サポート期間によって料金が異なります。
インターネットから申し込む場合はWEB割引が適用されて1万円引きになります。
受講料について
| コース | サポート期間 | 通常価格(税込) | WEB申込価格(税込) |
|---|---|---|---|
| Aコース(W合格) | 1年2ヶ月 | 73,800円 | 63,800円 |
| Bコース(W合格) | 1年1ヶ月 | 63,800円 | 53,800円 |
| Cコース(W合格) | 1年 | 53,800円 | 43,800円 |
| Word単体 | 1年 | 49,800円 | 39,800円 |
| Excel単体 | 1年 | 49,800円 | 39,800円 |
※キャンペーン期間中はさらに割引価格で提供される場合があります。最新の料金は必ず公式サイトでご確認ください。
※受講料に受験料は含まれていません。
企業情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社キャリアカレッジジャパン |
| 対応バージョン | Word・Excel 2016、2019(旧365&2019)、365(一般レベル) |
| 対応科目 | Word、Excel(単体・セット選択可) |
| 最短学習期間 | 2ヶ月 |
| 質問サポート | 無制限(サポート期間中) |
| 教材 | テキスト2冊、模擬問題集2冊、映像講義、添削問題(WEB配信) |
| 合格保証 | 不合格時に受講料全額返金(条件あり) |
| 公式サイト | https://www.c-c-j.com/course/status/mos/ |
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
資格の大原のMOS試験対策コースは、Web通信と映像通学の2つの学習スタイルから選べる点が特徴です。
Office 365とOffice 2021の両バージョンに対応しており、教材には大原が独自に制作した「MOS攻略問題集」を採用しています。
簿記や税理士など多岐にわたる資格指導に豊富な実績を持つ大原学園グループが運営しており、受講相談やサポート窓口の整備といった安心感は、初学者にとっても心強いポイントです。
この講座の価格面での特徴は、単科受講と複数科目パックを状況に応じて使い分けられる点にあります。
単科のWeb通信は1科目19,300円から受講でき、MOS通信講座のなかでは最安値クラスに位置します。
一方、Word・Excel・PowerPointの3科目をまとめて学びたい場合は3科目パックが50,000円で提供されており、3科目を個別に申し込む57,900円と比べて7,900円の節約になります。
教材は大原のオリジナル問題集が中心で、科目ごとに試験範囲を章立てして体系的に学べる構成です。
Word 365では文書管理・書式設定・参考資料の作成など全6章、Excel 365ではワークシート管理・関数・グラフ管理など全5章、PowerPoint 365ではプレゼンテーション管理・アニメーションなど全5章をカバーしています。
学習時間の目安は3科目パックで60時間、受講期間は申し込み手続き完了日から6ヶ月です。
質問対応は電話と質問フォームの両方に対応しており、学習中につまずいた際に相談しやすい体制が整っています。
また、大原学園グループには全国各地に校舎があり、映像通学コースでは校舎内のパソコンを活用しながら対面に近い環境で学習することも可能です。
通信講座として自宅学習を基本としながら、必要に応じて対面のサポートを受けたいという方にも選択肢が広がっています。
注意点として、受講期間は申し込みから6ヶ月と設定されており、他の通信講座と比べるとサポート期間は短めです。
学習ペースをしっかり管理できる方や、ある程度Officeの基本操作に慣れている方に特に向いている講座といえます。
受講料について
| コース名 | 学習スタイル | 受講料(税込) | 受講期間 |
|---|---|---|---|
| MOS Word 365 単科 | Web通信 | 19,300円 | 6ヶ月 |
| MOS Excel 365 単科 | Web通信 | 19,300円 | 6ヶ月 |
| MOS PowerPoint 365 単科 | Web通信 | 19,300円 | 6ヶ月 |
| MOS 3科目パック(Word・Excel・PowerPoint) | Web通信 | 50,000円 | 6ヶ月 |
※映像通学コースの料金は校舎によって異なる場合があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
※受講料に受験料は含まれていません。
企業情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 学校法人大原学園 |
| 対応バージョン | Office 365、Office 2021 |
| 対応科目 | Word、Excel、PowerPoint(単科・3科目パックあり) |
| 受講期間 | 申し込みから6ヶ月 |
| 質問サポート | あり(電話・質問フォーム) |
| 教材 | MOS攻略問題集、映像講義、模擬テスト |
| 学習スタイル | Web通信・映像通学 |
| 公式サイト | https://www.o-hara.jp/course/mos |
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
TAC MOS講座は、資格取得に特化した専用の試験対策コースを持つ通信講座です。
30年以上にわたってパソコンスクールを運営してきた実績があり、MOS試験の出題傾向を熟知した専任講師による講義動画を提供しています。
講義動画の総量はExcel 365試験対策コースで70回・約12時間と充実しており、テキストの内容をひとつひとつ動画で確認しながら学習できる点が特徴です。
TAC MOS講座でとくに目立つ特徴が、模擬試験5回分の提供です。
本番と同形式で自動採点される模擬試験プログラムが付属しており、得点表示だけでなくナレーション付きのアニメーションで正答の確認ができます。
800点以上を安定して取れるようになることを目安として本番受験を検討するよう公式サイトでも案内されており、学習の進捗を客観的に確認しながら進められる設計になっています。
また、レベルチェックテストと実力判定テストによる添削課題のフィードバックが受けられる点も他社との差別化ポイントです。
テキストの進捗に合わせて課題を提出すると、成績表が返却されます。
自分の弱点を把握しながら学習を進めたい方にとって、この仕組みは独学にはない強みといえます。
注意点として、質問サポートは受講期間内・月5回までという上限があります。
他の講座と比べると質問回数の制限はやや厳しめです。
学習中に頻繁に質問が発生しやすい初学者の方は、事前に確認しておくとよいでしょう。
また、対応バージョンはMicrosoft 365(Office 2021・2024でも可)で、上級レベルはExcel エキスパートのみ対応しています。
対応科目はWord 365とExcel 365の2科目が中心で、エキスパートレベルはExcelのみの対応です。
Word・Excel両方を取得したい方向けにはパックコースも期間限定で用意されており、2科目を個別に申し込むよりも費用を抑えられる場合があります。
受講料について
| コース名 | 学習スタイル | 受講料(税込) | 受講期間 |
|---|---|---|---|
| Excel 365試験対策コース | Web通信 | 29,900円 | 4ヶ月 |
| Excel 365エキスパート試験対策コース | Web通信 | 29,900円 | 4ヶ月 |
| Word 365試験対策コース | Web通信 | 29,900円 | 4ヶ月 |
| Word・Excel 365試験対策パック | Web通信 | 47,800円 | 6ヶ月 |
※入会金不要。
キャンペーン期間中はさらに割引価格で提供される場合があります。
最新の料金は必ず公式サイトでご確認ください。
※受講料に受験料は含まれていません。
企業情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | TAC株式会社 |
| 対応バージョン | Microsoft 365(Office 2021・2024も可) |
| 対応科目 | Word 365(一般)、Excel 365(一般・エキスパート) |
| 標準学習期間 | 2ヶ月(受講期間4ヶ月) |
| 質問サポート | あり(受講期間内・月5回まで) |
| 教材 | テキスト、講義動画70回(約12時間)、模擬試験5回、レベルチェックテスト、実力判定テスト |
| 公式サイト | https://www.tac-school.co.jp/kouza_pc.html |

MOS通信講座を選ぶうえで最初に確認すべきことは、対応バージョン・料金とコース設計・サポート体制の3点です。
この3つを軸に各講座を比較することで、受講後に「自分のOfficeに対応していなかった」「思っていたより質問できなかった」といった齟齬を防げます。
MOS通信講座の受講料は、1科目あたりおよそ1万9,000円から3万円程度まで幅があります。
単科受講とパック受講でも費用が大きく変わるため、何科目を取得する予定かを先に決めてから比較するのが賢明です。
WordとExcel両方の取得を目指す場合、単科を2本申し込むよりも、W合格指導講座やWord・Excelパックコースのほうが費用を抑えられる講座が多くなっています。
たとえば資格の大原では1科目19,300円ですが、Word・Excel・PowerPointの3科目パックは50,000円であり、個別に申し込む場合の合計57,900円より7,900円安くなります。
一方、受講料が安い講座がそのままコスパが高いとは限りません。
教材内容の充実度・模擬試験の回数・質問サポートの手厚さも含めて費用対効果を判断する必要があります。
以下の比較を参考にしてください。
| 講座名 | 単科料金の目安(税込) | パック・セット | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ユーキャン | 29,000円〜 | Word&Excel両方コースあり | 9コースから選択可 |
| キャリカレ | 39,800円〜 | W合格指導講座あり | 不合格時の全額返金保証あり |
| 資格の大原 | 19,300円〜 | 3科目パックあり | 業界最安値クラス |
| TAC | 29,900円〜 | Word・Excel 365パックあり | 模擬試験5回・成績表つき |
キャンペーン割引が頻繁に実施される講座もあるため、申し込み前に公式サイトの最新情報を確認するとよいでしょう。
MOS試験の対策では、操作手順が思い通りにいかない場面や、模擬試験で不正解だった設問の意図がわからない場面が出てきます。
そのような疑問をすぐに解消できるかどうかが、学習の継続に直結します。
各講座の質問サポートには、無制限で質問できるタイプと、回数制限があるタイプの2種類があります。
初学者でOfficeの操作に自信がない方や、学習中に疑問が多く出やすいと感じる方は、質問回数が無制限の講座を選ぶとストレスなく進められます。
すでにOfficeをある程度使いこなせており、試験範囲を効率的に確認したい方であれば、質問回数に制限があっても大きな支障はないでしょう。
また、質問への回答スピードも講座によって異なります。
回答が遅いと学習の流れが止まりやすいため、気になる方は申し込み前に問い合わせで確認しておくと安心です。
MOS試験はOfficeのバージョンごとに出題範囲が異なります。
自分が普段使っているOfficeのバージョンと講座が対応しているバージョンが一致しているかを必ず確認してください。
バージョンが合っていないと、模擬試験プログラムが正常に動作しない場合があります。
2026年7月時点での主要バージョンはMicrosoft 365です。
TACと資格の大原はMicrosoft 365に対応しており、ユーキャンはMOS 365試験に対応した9コースを用意しています。
キャリカレはWord・Excel 2016、2019、365の一般レベルに対応していますが、上級レベルには対応していない点に注意が必要です。
また、合格保証制度の有無も重要な選択基準です。
キャリカレには不合格時に受講料を全額返金する制度があります。
ただし条件があるため、申し込み前に公式サイトの詳細を確認することを推奨します。
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| 対応バージョン | Microsoft 365か、2019か、使用Officeと一致しているかを確認 |
| 対応レベル | 一般レベルのみか、エキスパート(上級レベル)まで対応しているかを確認 |
| 合格保証 | 不合格時の返金・再受講サポートの有無と条件を確認 |
| サポート期間 | 申し込みから何ヶ月間サポートを受けられるかを確認 |
受講期間の長さも重要です。
仕事や育児と並行して学習する場合、標準学習期間が2ヶ月でも、サポート期間が6ヶ月〜1年以上ある講座であれば、ペースが遅れても安心して続けられます。

MOS試験は、WordやExcelをすでにある程度使いこなせている方であれば、独学でも合格を目指せる資格です。
どちらが自分に向いているかは、現在のスキルレベルと学習環境によって異なります。
MOS試験の累計受験者数は5,401,484名に達しています。
これはMOS公式サイトが2026年3月31日時点で公表しているデータで、社会人から学生まで幅広い層に受け入れられている資格であることがわかります。
合格率は公式には非公表ですが、一般レベルで約80%、上級レベルで約60%が目安とされており、対策次第で着実に合格を狙えます。
独学で合格を目指せるのは、Officeソフトをある程度使い慣れている方です。
一般レベルであれば、業務でWordやExcelを日常的に扱っている方の場合、40〜60時間程度の学習で合格に届くとされています。
市販のテキスト1冊は3,000円前後で購入でき、模擬試験プログラムが付属しているものを選べば、受験料を除いた費用をほぼテキスト代のみに抑えられます。
独学の主なメリットは2点あります。
その反面、独学には注意すべき点もあります。
操作手順でつまずいたとき、解決できるかどうかが合否に直結します。
テキストを読んでも理解できない部分をそのままにすると、模擬試験の得点が伸びず、試験当日に対応できない設問が出てくるリスクがあります。
完全初心者の場合、一般レベルでも80時間以上が必要とされており、1日2時間確保しても1ヶ月半かかる計算です。
独学に向いているのは、以下のような方です。
通信講座が有利に働くのは、まずスタート地点がOfficeの基礎操作からという初学者です。
テキストを読むだけでは操作手順の理解が難しいと感じる場面で、講義動画があると視覚的に確認しながら学習を進められます。
また、試験の問題形式に慣れるための模擬試験が複数回分用意されており、独学のように「どの問題集で練習すべきか」を自分で選ぶ手間が省けます。
通信講座の実質的な優位点は、学習の遮断を防ぐしくみにあります。
わからない部分を質問できるサポート体制があることで、独学で起きやすい「詰まったまま放置→学習停止」という状況を回避しやすくなります。
以下の表に独学・通信講座それぞれの特徴を整理します。
| 比較項目 | 独学 | 通信講座 |
|---|---|---|
| 費用 | テキスト代3,000円前後 | 19,000〜50,000円程度 |
| 学習期間 | 自由 | 標準2〜4ヶ月(サポート期間あり) |
| 模擬試験 | テキスト付属(1〜3回) | 5回分など充実したものも |
| 質問サポート | なし | あり(無制限〜月5回) |
| 動画解説 | 付属しないものが多い | 基本的に付属 |
| 向いている人 | Office経験者・自己管理が得意な人 | 初学者・短期合格を目指す人 |
就職・転職の際にMOS取得を明確な目標として持っている場合、試験日程を決めてから逆算して学習する必要があります。
仕事や育児と並行しながら限られた時間で合格を狙うなら、学習設計がすでに整っている通信講座を選ぶほうが、合格までの道筋を見通しやすいといえます。

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、Microsoft社のOffice製品に関する操作スキルを証明する国際資格です。
Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Accessの各アプリケーションについて、Officeのバージョンごとに試験が用意されており、実際のソフトをマウスとキーボードで操作する実技形式で行われます。
筆記試験はなく、操作できるかどうかを直接問う設計になっているため、取得したスキルが実務と直結しやすい点が特徴です。
MOS公式サイトを運営するオデッセイコミュニケーションズによると、2026年3月31日時点の累計受験者数は5,401,484名に上ります。
MOS 験にはバージョンと科目・レベルという2つの軸があります。
バージョンとはOffice製品の世代を指し、Microsoft 365・2019・2016などが対象です。
試験はバージョンごとに出題範囲が異なるため、自分が普段使っているOfficeのバージョンに合わせて受験科目を選ぶ必要があります。
2026年7月時点でMOS 365(最新バージョン)として提供されている科目は以下のとおりです。
受験料は一般価格12,980円、学割価格9,680円で統一されています。
| 科目 | レベル | 備考 |
|---|---|---|
| Excel 365 | 一般レベル | 表計算・関数・グラフ・テーブルの基本操作 |
| Excel 365 エキスパート | 上級レベル | 高度な関数・マクロ・データ管理 |
| Word 365 | 一般レベル | 文書作成・書式設定・参考資料管理 |
| Word 365 エキスパート | 上級レベル | 高度な文書管理・共同作業機能 |
| PowerPoint 365 | 一般レベル | スライド作成・デザイン・アニメーション |
| Outlook 365 | 一般レベル | 未定(2026年7月時点) |
一般レベルはアソシエイト(スペシャリスト)とも呼ばれ、日常業務で使う頻度の高い基本機能が出題されます。
上級レベルはエキスパートとも呼ばれ、組織内での文書管理や高度なデータ分析など、より実務的で複合的な機能が問われます。
WordとExcelの2科目にのみ上級レベルが設けられており、PowerPointやOutlookは一般レベルのみです。
一般レベルと上級レベルのどちらを取得すべきかは、目的によって異なります。
就職活動や転職でOfficeスキルを証明したい場合は、まず一般レベルから取得するのが現実的です。
一般レベルは対策次第で約40〜60時間の学習で合格を目指せるため、短期間での取得が可能です。
事務職やデータ分析を主業務とするポジションを目指す場合、Excelのエキスパートを取得しておくと強みになります。
関数の高度な組み合わせやマクロを使ったデータ処理のスキルを証明できるため、即戦力としての評価を得やすくなります。
特にExcelエキスパートを取得している文系出身者は希少性が高く、新卒採用でも評価されるケースがあります。
なお、一般レベルで3科目を合格すると「MOS Associate」に認定され、さらに上級レベル2科目を追加すると「MOS Expert」という称号が認定されます。
複数科目の取得を計画している方は、この認定プログラムを念頭に置いて科目選択すると、取得後のアピールに一貫性が生まれます。
MOS 格が直接的なアピールになりやすいのは、Officeソフトを日常的に使う職種です。
なかでも事務職全般は、Word・Excelの操作スキルを採用条件として明示するケースが多く、MOS取得者はスキルの客観的な証明として機能します。
MOS公式サイトにも、事務職に就くことができた取得者・未経験から転職に成功した取得者の実例が掲載されており、資格取得が実際のキャリア変化につながっていることが確認できます。
職種・業界別に見た場合、MOS資格が有利に働きやすい分野は以下のとおりです。
MOS 格単体で採否が決まるわけではありませんが、競争率の高い事務職での応募において、取得していることが加点要素になる可能性は十分あります。
特に未経験での転職を考えている場合、実務スキルを証明する手段として活用する価値は高いといえます。

MOS試験の合格率は公式には公表されていませんが、一般レベルで約80%、上級レベルで約60%が目安とされています。
これは多くの資格試験と比較してもかなり高い水準です。
MOS試験を運営するオデッセイコミュニケーションズも「合格率は公開していない」と明示しており、上記の数値はパソコン教室や通信講座の実績から蓄積された参考値です。
合格できる見込みが十分ある試験である一方、対策なしで臨むと初見の機能操作に詰まるケースも少なくないため、計画的な準備が求められます。
一般レベルはビジネスで頻繁に使われる基本操作が出題範囲の中心です。
表の作成・書式設定・関数の基本・グラフの挿入など、日常業務での使用頻度が高い機能が問われます。
一般レベルの試験はOfficeに慣れていない方でも対策さえ行えば合格を狙えると位置づけられており、合格率の目安も約80%と高めです。
上級レベル(エキスパート)は、複数の関数を組み合わせた処理・ピボットテーブルの応用・文書のセクション管理など、業務の改善や管理を前提とした高度な操作が出題範囲に含まれます。
難易度は一般レベルより明確に上がり、合格率の目安は約60%です。
普段の業務でExcelやWordを使っていても、エキスパートの出題範囲にある機能は意識して使う機会が少ないものが多く、対策テキストで網羅的に練習しておく必要があります。
| 区分 | 合格率の目安 | 試験の特徴 |
|---|---|---|
| 一般レベル(スペシャリスト) | 約80% | 基本操作中心。対策済みであれば初学者でも合格可 |
| 上級レベル(エキスパート) | 約60% | 高度な操作・応用機能中心。一般レベルの理解を前提とする |
なお、合格点は1,000点満点中おおむね700点前後が目安とされています。
MOS試験では問題ごとに試験内容が更新されるため、正確な合格ラインは非公開ですが、7割程度の得点を安定して取れるよう模擬試験で調整していくのが現実的な対策です。
MOS試験に必要な勉強時間は、現在のOfficeスキルレベルによって大きく変わります。
以下はExcel 365の一般レベルを例にした目安です。
| 現在のスキルレベル | 目安の勉強時間 | 1日1時間で換算した期間 |
|---|---|---|
| Officeをほぼ使ったことがない | 60〜80時間 | 2〜3ヶ月 |
| 時々Excelを使う程度 | 40〜60時間 | 1〜2ヶ月 |
| 仕事でほぼ毎日Officeを使う | 20〜40時間 | 2週間〜1ヶ月 |
エキスパートの場合は、一般レベルの取得者でもさらに45〜80時間程度が必要とされています。
初学者から始める場合は80時間以上を見込んでおくと安全です。
学習の進め方としては、テキストで出題範囲の機能を一通り確認したあとに、模擬試験プログラムを繰り返し使って試験形式に慣れる流れが王道です。
MOS試験はマルチプロジェクト形式と呼ばれる出題形式を採用しており、複数の小問がひとつのファイル上で完結する設計になっています。
テキストの内容を理解しているだけでは本番の時間配分に対応しにくいため、模擬試験での実践練習が合否を左右します。
忙しい社会人が学習を続けるうえでは、平日は30分・週末にまとめて学習するパターンや、通勤時間にテキストを確認するといった方法が継続しやすいとされています。
1日の学習時間が限られる場合でも、試験日から逆算して2〜3ヶ月の学習計画を立てることで、無理なく合格ラインに到達できます。

MOS試験を運営するオデッセイコミュニケーションズは、2025年7月23日に有効期間の導入を発表し、同年8月27日の更新で適用開始日を2025年9月24日と確定しました。
これにより、2025年9月24日以降に合格した科目には合格日から5年間の有効期間が設定されています。
有効期間の導入理由について同社は、認定されたスキルが常に最新の状態であることを証明するため・業界標準と最新技術に対応した認定資格であり続けるため・認定者の信頼性と価値をさらに高めるための3点を挙げています。
制度の基本的な仕組みは以下のとおりです。
2025年9月24日以降に合格した科目には、デジタル認定証ページとデジタル認定証の両方に有効期間情報が表示されます。
| 合格日 | 有効期間の扱い |
|---|---|
| 2025年9月23日以前 | 有効期間の設定なし(無期限) |
| 2025年9月24日以降 | 合格日から5年間の有効期間が設定される |
注意が必要なのは、有効期間が過ぎた場合の扱いです。
有効期間を過ぎた資格は失効するわけではなく、古いバージョンでの合格として扱われます。
MOS公式サイト掲載のパソコン教室による説明でも「資格は失効しない」とされており、引き続き履歴書への記載は可能です。
バージョンの観点でも整理が必要です。
たとえばMOS 2019で合格した場合、あくまで2019バージョンの試験に合格したことが認定されます。
MOS 365が提供されていても、別バージョンでの合格は別物として扱われます。
有効期間とバージョンはそれぞれ独立した概念であるため、どのバージョンを受験するかと、いつ受験して有効期間内に使うかを、別々に考えておく必要があります。
有効期限5年制度の導入によって、通信講座を選ぶ際の「対応バージョン確認」の重要性は以前より高まりました。
5年後の有効期間切れ後に再取得を考えた場合、そのときの最新バージョンに対応した試験を受ける必要が出てきます。
つまり、現在受講する通信講座が最新バージョンに対応しているかどうかは、今後の学習コストにも直結します。
2026年7月時点での最新バージョンはMicrosoft 365です。
今回紹介した各通信講座のバージョン対応状況は以下のとおりです。
| 通信講座 | 対応バージョン | 備考 |
|---|---|---|
| ユーキャン | Microsoft 365 | 365のみ対応。2019・2016は対応外 |
| キャリカレ | Word・Excel 2016、2019、365 | 365を含む複数バージョンに対応 |
| 資格の大原 | Office 365、Office 2021 | Web通信・映像通学の両スタイルあり |
| TAC | Microsoft 365(Office 2021・2024も可) | 365対応コース中心 |
自分が普段使用しているOfficeのバージョンと、受講する講座の対応バージョンが一致していることが前提です。
有効期間制度が導入されたことで、今後は「最新バージョンで取得して5年間活用する」という受験計画が現実的な選択になります。
就職・転職活動での使用を念頭に置いている場合は、活用予定の時期から逆算して、有効期間内に収まるタイミングで受験することが重要です。
また、講座のサポート期間と有効期間の関係にも注目する価値があります。
たとえばサポート期間が1年以上ある講座で余裕を持って学習し、合格後5年間の有効期間を最大限活用するという考え方は、費用対効果を高める視点として参考になります。
一般レベルであれば最短1〜2ヶ月で合格を目指せます。
現在のOfficeスキルによって異なり、業務で毎日使っている方なら20〜40時間、ほぼ使ったことがない方は60〜80時間が目安です。
通信講座では標準学習期間として2〜4ヶ月が設定されているものが多く、サポート期間内であれば自分のペースで進めることができます。
受講できます。
テキストに操作手順が画面キャプチャつきで記載されており、動画講義も活用できるため、Officeを使ったことがない方でも段階的に学習を進められる設計です。
不安な方は質問回数が無制限の講座を選ぶとより安心です。
MOS試験の受験料が別途かかります。
2026年7月時点での受験料は一般価格12,980円、学割価格9,680円です。
受験する科目数分だけ受験料が発生するため、Word・Excelの2科目を受験する場合は受験料だけで最大25,960円になります。
講座の受講料に受験料が含まれているかどうかは事前に確認しておきましょう。
独学の場合はテキスト1冊3,000円前後が主な費用です。
通信講座は19,000〜50,000円程度かかるため、費用差は大きくなります。
初学者や短期合格を目指す方にとっては、通信講座のほうが結果的に効率的な場合もあります。
2025年9月24日以降に合格した科目には、合格日から5年間の有効期間が設定されています。
MOS公式サイト(オデッセイコミュニケーションズ)が2025年7月23日に発表した制度変更で、有効期間が過ぎた場合でも資格が失効するわけではなく、履歴書への記載は引き続き可能です。
2025年9月23日以前に取得した科目には有効期間は設定されていません。
学習の補助としてスマホを活用できる講座はありますが、MOS試験対策の核となる操作練習にはWindowsが動くパソコンが必須です。
試験自体が実際のOfficeソフトを操作する実技形式のため、試験会場のパソコンと同じ環境で練習する必要があります。
講義動画のスマホ視聴や解説の確認には対応している講座が多いですが、操作練習はパソコンで行うことが前提です。
W合格指導講座や2科目パックを用意している講座では、単科を2本申し込むよりも費用を抑えられます。
たとえば資格の大原のWeb通信は1科目19,300円ですが、Word・Excel・PowerPointの3科目パックは50,000円で、個別申込の合計57,900円より7,900円安くなります。
就職・転職でWordとExcelの両方をアピールしたい方には、最初からセットコースを選ぶとよいでしょう。
参考サイト