TOPプライバシーポリシー

アガルートの司法試験予備試験講座は、2025年度の司法試験で合格者占有率39.1%を達成した注目の通信講座です。
しかし口コミを調べると、高い合格実績を評価する声がある反面、100万円超の受講料や全額返金条件の複雑さを指摘する声も少なくありません。
本記事では、公式サイトと法務省の公表データをもとに、良い評判・悪い評判の両面と費用の現実を正直に整理します。
講座選びで後悔しないために、申し込み前にぜひ確認してください。

アガルートの司法試験予備試験講座は、合格実績・教材品質・サポート体制のいずれも業界上位に位置する通信講座です。
2025年度の司法試験において、有料受講生618名が合格し、合格者占有率は39.1%に達しました。
アガルートの評判が良いのは知っているが、本当に信頼できる講座なのかと感じている方も少なくないでしょう。
合格実績の数字だけを見て飛びつくのは早計です。
まず、講座の全体像と注意点を整理したうえで、自分の状況に合うかどうかを判断するとよいでしょう。
アガルートが公表している合格実績の中で、特に注目すべき数字が2つあります。
1つ目は、2025年度(令和7年度)司法試験における合格者占有率39.1%です。
合格者1,581名のうち618名がアガルートの有料受講生とされており、法務省の発表した合格者名簿をもとに算定されています。
これは業界内でも際立った数値です。
2つ目は、予備試験累計合格者数981名という実績です。
2015年の開講から約10年で積み上げてきた数字であり、年々合格者数が増加していることは公式サイトのデータからも確認できます。
占有率とは全合格者のうち何%がその講座の受講生かを示す指標であり、受講生全員の合格率とは異なります。
アガルートに限らず、予備校各社は受講生全員を分母とした合格率を公表していないため、実際の合格率は不明です。
また、2025年度の予備試験の最終合格率は3.64%であり、合格者452名に対して受験者は12,402名にのぼっています。
この試験の難しさは、特定の予備校を選んだからといって大幅に変わるものではなく、受験者自身の継続的な努力が不可欠です。
以下に、アガルートの講座概要をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アガルート |
| 開講年 | 2015年 |
| 主力講座 | 予備試験最短合格カリキュラム(フル/ライト) |
| 2025年度 司法試験合格者数 | 618名(占有率39.1%) |
| 予備試験累計合格者数 | 981名 |
| 在籍講師数 | 20名以上(全員新司法試験合格者) |
| 添削問題数 | 206問(フルカリキュラム) |
| 主な学習形式 | オンライン講義、バーチャル校舎、デジタルブック |
| 合格特典 | 全額返金制度あり(条件あり) |
アガルートの実績が信頼できる根拠の一つは、講師陣の質にあります。
在籍する20名以上の講師は全員が新司法試験合格者であり、旧司法試験合格者やアルバイト講師は在籍していないと公式サイトに明記されています。
試験傾向への対応という点では、この構成は受験生にとって安心材料といえます。
その反面、学習ボリュームの多さを指摘する声は受講生の間で一定数あります。
総合講義300という名称からもわかるとおり、インプット講座だけで約300時間の学習が想定されており、社会人が並行して取り組む場合は相当の時間管理が求められます。
アガルートの予備試験最短合格カリキュラムは、2026年7月時点で以下の料金体系になっています(2028・2029年合格目標)。
| カリキュラム | 受講料(税抜) | 添削問題数 | 質問回数 | 合格特典 |
|---|---|---|---|---|
| フル | 1,180,000円 | 206問 | 100回 | 全額返金 |
| ライト | 908,000円 | 174問 | 50回 | 全額返金 |
フルカリキュラムの税込価格は1,298,000円、ライトカリキュラムは998,800円です。
100万円を超える受講料は、資格試験講座としては相当に高額な部類に入ります。
また、法科大学院入試の過去問オプションを追加すると、税抜で158,000円が加算されます。
合格特典として設けられている全額返金制度は、フルカリキュラム受講生が対象の予備試験に合格した場合に適用されます。
合格できなかった場合、返金は受けられません。
高額な費用を支払うことで、元を取らなければという精神的なプレッシャーが生まれる可能性があります。
かつて提供されていたマネジメントオプション(マネオプ)については、2027・2028年合格目標以降のカリキュラムからはカリキュラムに統合されており、別料金での追加購入という形式ではなくなっています。
これはコスト面での改善といえます。
費用の支払い方法としては、クレジットカード一括払いのほか、ローン分割払いにも対応しています。
フルカリキュラムの場合、12回払いで月々約108,167円(税込)となります。
教育ローンを利用した場合は途中解約ができないことに注意が必要です。
まとめると、アガルートの司法試験予備試験講座は合格実績・教材・講師陣のいずれも水準が高く、本気で予備試験合格を目指す方には有力な選択肢となりえます。

アガルートの予備試験講座に関する口コミは、良い評価と厳しい評価の両方が混在しています。
SNSや口コミサイト、受講経験者のブログなどを丁寧に調べると、評価が高い点と低い点がはっきり分かれており、それぞれに共通したテーマが存在します。
受講を検討する際は、どちらかに偏った情報だけを見ることなく、両面を正確に把握したうえで判断することが大切です。
アガルートの予備試験講座に対して、受講者が繰り返し評価しているポイントは主に4つに集約されます。
それぞれの内容を具体的に見ていきましょう。
講師の質に対する高い評価
アガルートの講師陣はいずれも新司法試験合格者であり、旧試験合格者やアルバイト講師を採用していないことは公式サイトで明示されています。
受講者の声として多く見られるのが、講義のわかりやすさへの評価です。
特に谷山政司講師や石橋侑大講師、富川純樹講師といった担当講師への信頼を示す声が目立ちます。
講師ごとに科目が割り当てられており、それぞれが試験傾向を熟知した解説を行う点は、競合校と比較しても強みといえます。
論文対策の答練については、問題の難易度が本試験に近い水準で設定されており、出題意図を踏まえた解説が評価されています。
フルカラーテキストと教材の品質
総合講義300のテキストは、試験に問われる論点を絞り込んで構成されており、受験に不要な内容を含まない設計が評価されています。
他社の予備校に通いながらアガルートの論証集だけを購入して活用する受験生がいるほど、教材単体の評価も高い水準にあります。
フルカラーの視覚的なわかりやすさに加え、論点マップや判例索引・事項索引が付属している点も、実際の使い勝手に直結するとして好評を得ています。
手厚いサポート体制
2028・2029年合格目標のカリキュラムでは、プロ講師が担任として毎月パーソナルコーチングを実施し、学習の方向性やスケジュールを個別に調整する体制が整備されています。
かつて別料金だったマネジメントオプションに相当するサポートが、フルカリキュラムに標準組み込みとなったことで、コストパフォーマンスが改善されたという声もあります。
オンライン質問サービスのKIKERUKUNでは、プロ講師のみが回答を担当しており、合格者アルバイトではなく現役指導者が直接対応する点は差別化要因として機能しています。
フルカリキュラムでは100回の質問が可能です。
バーチャル校舎による学習継続のしやすさ
オンライン自習室の常設や、バーチャル校舎でのゼミ・口頭論文添削など、通学型予備校に近い双方向のコミュニケーション環境を実現していることも、受講者からの評価が集まっている点です。
独学では孤立しがちな通信学習の弱点を補う仕組みとして機能しているという声が見られます。
以上の高評価ポイントを整理すると、次のようになります。
| 評価されている点 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 講師の質 | 全員が新司法試験合格者、科目別の専任体制 |
| テキストの品質 | フルカラー、論点絞り込み、論点マップ付き |
| 添削の量と質 | 206問、全てプロ講師が担当 |
| サポート体制 | 月1回のパーソナルコーチング、質問100回 |
| 学習環境 | バーチャル校舎、オンライン自習室、ゼミ |
| 合格特典 | 全額返金制度(フルカリキュラム対象) |
良い評価がある反面、受講者から繰り返し指摘されている課題も存在します。
受講を決める前に、これらのデメリットを正確に把握しておくことが重要です。
受講料の高さと不合格時のリスク
最も多く挙げられる悪い口コミが受講料の高さです。
フルカリキュラムは税込で約130万円、ライトカリキュラムでも約100万円に達します。
合格特典の全額返金は合格すれば実質無料と語られることがありますが、予備試験の最終合格率は2025年度で3.64%であり、不合格になった場合は全額が自己負担となります。
元を取れないと損をした気分になる、合格できなかった時のプレッシャーが強かったという声は、費用に見合う結果が出なかった受講者から見られるリアルな意見です。
講義ボリュームの多さとドロップアウトリスク
総合講義300という名称が示す通り、インプット段階だけで約300時間の学習が必要です。
論文答案の書き方、重要問題習得講座、論文過去問解析講座と段階を踏む構成は、体系的な学習には優れている反面、ボリューム感に圧倒されて途中で停滞してしまうリスクがあります。
特に社会人受験者の場合、法務省の集計によると2025年度の予備試験において、社会人の最終合格率は大学生の約3割弱の水準にとどまっています。
これは予備校の選択よりも、学習時間の確保が大きく影響する現実を示しています。
合格特典の申請条件の複雑さ
全額返金を受けるためには、合格後にインタビュー動画への出演と顔出し、および合格体験記の執筆が必要です。
合格したこと自体は喜ばしいことですが、返金手続きに伴う手間や、個人情報を公開することへの抵抗感を持つ受講者もいます。
この条件を事前に認識せずに申し込む人もいるため、注意が必要です。
オンラインツールの使い勝手に関する指摘
デジタルブックのズーム操作とマーカー機能の相性が悪いという指摘が複数見られます。
また、カリキュラムの種類が多いため、初学者がどれを選ぶべきか迷いやすいという声もあります。
| 指摘されているデメリット | 具体的な内容 |
|---|---|
| 受講料が高い | フル約130万円・不合格時は全額自己負担 |
| 学習ボリュームが多い | 社会人が並行学習する際は時間管理が難しい |
| 返金手続きの条件 | 顔出し・動画出演・体験記執筆が必要 |
| デジタルツールの不具合 | ズームとマーカーの相性の悪さが報告されている |
| カリキュラムの多さ | フル・ライト・各種単科の選択に迷う |
アガルートの口コミを調べると、インターネット上には肯定的な情報が圧倒的に多いことに気づきます。
この傾向の背景には、いくつかの構造的な要因があります。
まず、アガルートはアフィリエイト広告プログラムを運営しており、紹介リンク経由で受講申込があった場合に報酬が発生する仕組みが存在します。
つまり、多くの比較サイトや口コミ記事は、広告収入の観点から肯定的な評価に偏りやすい構造になっています。
各記事の末尾や冒頭に広告であることが明記されているかどうか、まず確認するとよいでしょう。
次に、合格者が体験談を公開しやすく、不合格者は情報を発信しにくいという非対称性があります。
合格特典の受け取り条件としてインタビューや体験記執筆が求められるため、合格者の声は構造的に集積されやすくなっています。
これは悪意ある情報操作ではなく、制度設計上の結果ですが、インターネット上の口コミが実態を正確に反映していない可能性があることは念頭に置くべきです。
口コミを参考にする際の3つの確認ポイント
口コミを読む際は、次の点を意識すると判断の精度が上がります。
一点目は、情報源が広告であるかどうかの確認です。
アフィリエイト広告を掲載しているサイトは、概ね受講を勧める結論になりやすい傾向があります。
二点目は、投稿者の属性を確認することです。
大学生と社会人とでは学習環境が大きく異なるため、自分の状況に近い属性の口コミがより参考になります。
法務省の集計では、2025年度の予備試験最終合格者のうち大学生の合格率は約7.3%であるのに対し、会社員を含む就業者の合格率は約2.08%にとどまっています。
三点目は、公式情報と照合することです。
料金・特典条件・カリキュラム内容については、必ずアガルートの公式サイトで最新情報を確認してください。
比較サイトに掲載されている情報は更新が遅れていたり、意図的に省略されている場合があります。

アガルートの予備試験講座を検討するうえで、最も慎重に確認しておくべきポイントが費用です。
フルカリキュラムの税込受講料は約130万円と高額であり、割引制度や返金特典を活用することで実質負担を抑える手段がある反面、条件を把握せずに申し込むと想定外の出費になるリスクもあります。
費用の全体像を正確に把握したうえで、自分の状況に合ったプランを選ぶことが重要です。
アガルートの予備試験対策講座の中心となるのは予備試験最短合格カリキュラムです。
2026年7月時点で販売中の主要カリキュラムは、2027・2028年合格目標と2028・2029年合格目標の2種類があり、いずれもフルとライトの2プランが用意されています。
公式サイトで確認できる料金は以下の通りです。
| カリキュラム | 受講料(税抜) | 受講料(税込) | 分割の目安(12回) |
|---|---|---|---|
| 2027・2028年合格目標 フル | 1,180,000円 | 1,298,000円 | 月々約108,167円 |
| 2027・2028年合格目標 ライト | 908,000円 | 998,800円 | 月々約83,233円 |
| 2028・2029年合格目標 フル | 1,180,000円 | 1,298,000円 | 月々約108,167円 |
| 2028・2029年合格目標 ライト | 908,000円 | 998,800円 | 月々約83,233円 |
| 法科大学院入試過去問オプション | 158,000円 | 173,800円 | 月々約14,483円 |
フルとライトの主な違いは含まれる講座数と添削問題数にあります。
フルカリキュラムにはオンライン添削206通・質問制度100回・パーソナルコーチング・バーチャル校舎ゼミなどがすべて含まれており、合格時の全額返金特典の対象にもなります。
ライトカリキュラムは添削174通・質問制度50回が付属し、短答絶対合格スキル習得講座・一般教養科目対策講座・旧司法試験論文過去問解析講座・法科大学院答練・法律実務基礎科目答練の5講座が含まれない点が主な違いです。
ライトカリキュラムも全額返金特典の対象となっており、他校からの乗り換えを検討している方や学習時間に制約がある社会人には一定の選択肢となりえます。
分割払いについては、教育クレジットローンを利用した場合の分割手数料が無料となるキャンペーンが実施されている時期があります。
2026・2027年合格目標以前のカリキュラムには、マネジメントオプションという別料金の個別指導オプションが設けられており、受講者の間でもその費用の高さが度々話題になっていました。
公式サイトでは2026・2027年合格目標の時点でマネジメントオプションの募集が終了していることが確認されています。
2027・2028年合格目標以降のカリキュラムでは、これまでのマネジメントオプションに相当する月次パーソナルコーチング・プロ講師によるオフィスアワー対応・口頭論文添削といった機能が、フルカリキュラムに標準で組み込まれる形に改編されました。
追加料金なしでこれらのサポートを受けられるようになった点は、費用面での改善といえます。
フルとライトの価格差は約30万円(税込)ですが、含まれる講座とサポート内容の差を照らし合わせたうえでどちらが適切かを判断するとよいでしょう。
アガルートの合格特典として広く知られている全額返金制度は、合格した受講生が受講料の全額相当額を受け取れる仕組みです。
公式サイトおよび受講者の体験情報をもとに整理すると、以下のような手続きが必要です。
全額返金を選んだ場合の必要書類と手続き
合格通知書の提出に加え、実名・顔出しでの合格者インタビュー動画への出演と、顔写真・合格体験記の提出が求められます。
インタビュー映像はアガルートの公式サイトや広告に使用されます。
全額返金の場合、インタビュー撮影の日程調整と完了が必要となるため、合格発表から返金完了まで数週間から1か月程度かかることが多いとされています。
なお、インタビューや顔出しに抵抗がある方向けに、お祝い金を選ぶ選択肢もあります。
お祝い金の場合は合格通知書と合格体験記の提出のみで手続きが完了するため、返金額は全額には及ばないものの、プライバシーを保ちたい方には現実的な選択肢です。
以下に、全額返金とお祝い金の主な違いをまとめます。
| 比較項目 | 全額返金 | お祝い金 |
|---|---|---|
| 返金額 | 受講料の全額相当 | 固定額(講座・年度によって異なる) |
| 顔出し・インタビュー | 必要 | 不要 |
| 合格体験記 | 必要 | 必要 |
| 手続き完了までの目安 | インタビュー後1か月程度 | 数週間程度 |
| 対象カリキュラム | フルカリキュラムのみ | 講座により異なる |
返金を前提に受講計画を立てている方は、申し込む前に公式サイトで対象年度・対象カリキュラム・手続き条件を確認することを強くおすすめします。
情報は年度ごとに変更される場合があり、比較サイトや口コミに掲載されている内容が古い可能性があります。
費用面で見落としがちな点として、教育ローンを利用した場合に途中解約が一切できないという制約があります。
学習状況の変化や試験に向けた方針転換が生じても、支払いの停止や返還は認められません。
100万円超の長期ローン契約である以上、この点は申し込み前に十分に理解しておく必要があります。
割引制度を活用した費用の抑え方
アガルートには、申し込み前に活用できる割引制度が複数設けられています。
主な制度を以下に整理します。
| 割引制度 | 割引率の目安 | 主な対象者 |
|---|---|---|
| 他校乗換割引 | 20%OFF | 他の予備校・通信講座受講経験者 |
| 受験経験者割引 | 5%OFF | 予備試験の受験票を持つ方 |
| 早期キャンペーン | 5%OFF程度 | 申込時期により変動 |
| カリキュラム受講生限定割引 | 30%OFF | 予備試験カリキュラム受講生が司法試験講座を追加購入する場合 |
| 大学生協・代理店割引 | 5%OFF | 大学生協経由の申し込み |
割引制度は複数の種類が存在しますが、制度ごとに対象となる講座と条件が異なり、また複数の割引を同時に併用することはできない場合がほとんどです。
割引の申請は必ず講座の申し込み前に行う必要があり、申し込み後の遡及適用は認められていません。
合格を確信して申し込む方にとっては、全額返金制度は費用リスクを大幅に低減する仕組みです。
その反面、予備試験の最終合格率が2025年度で3.64%という数字を踏まえると、不合格時に100万円超の費用が全額自己負担となる現実は、受講前にしっかりと認識しておく必要があります。
資金計画と学習環境の両面を慎重に整えてから判断することが、後悔のない選択につながります。

アガルートの予備試験講座が評価される理由の一つは、通信講座でありながら通学型予備校に近い双方向のサポート環境を整備している点にあります。
2027・2028年合格目標以降のカリキュラムでは、プロ講師担任制・添削206問・バーチャル校舎・質問サービスなどが標準搭載され、受講生が孤立せずに学習を続けられる仕組みが充実しています。
ここでは各機能の具体的な内容と、実際の学習で活用できる範囲を整理します。
総合講義300は、アガルートの予備試験カリキュラムの中核となるインプット講座です。
法律の学習経験がゼロの状態から司法試験合格に必要な知識を体系的に習得することを目的として設計されており、講義時間の合計は約300時間となっています。
総合講義300の主な特徴
講義で使用するテキストは、各担当講師が司法試験・予備試験・法科大学院入試の過去問を分析し、試験で問われる知識に絞り込んで作成したオリジナル教材です。
基幹講座のテキストはフルカラーで構成されており、重要度・難易度に応じたアイコン表示、複雑な判例の図解、論点マップ・判例索引・事項索引・過去問出題実績の一覧が付属しています。
2026年目標以降のカリキュラムでは科目ごとに専任講師が割り当てられる1科目1講師体制が導入されており、科目ごとの専門性を高めた講義が提供されています。
また、総合講義テキストには重要問題習得講座の問題番号や論証集の該当ページが記載されており、複数の教材を横断的に参照しながら学習できる相互参照システムが整備されています。
受講者からは講義のわかりやすさを評価する声が多く見られます。
総合講義300を受講しながら、論文答案の書き方講座・重要問題習得講座と並行して進めることが公式サイトでも推奨されており、インプットとアウトプットを同時進行させる設計になっている点が他校との差異です。
論証集の位置づけ
論証集は、総合講義300に付属する教材で、予備試験・司法試験の論文式試験で問われる可能性の高い論点を論文答案の形式でまとめたものです。
講師が書き下ろした論証を繰り返し参照することで、試験本番で正確かつ短時間に表現できる力を養うことを目的としています。
論証集は受講生以外にも市販教材として利用している受験生がいるほど評価が高く、必要最低限の論証知識をコンパクトにまとめた使い勝手の良さが特徴です。
| 機能名 | 内容 |
|---|---|
| 総合講義300 | 約300時間のインプット講座・フルカラーテキスト付 |
| 論証集 | 講師作成の論文答案フレーズ集・繰り返し参照用 |
| 論点マップ | 全論点とテキスト掲載ページの一覧 |
| 過去問出題実績 | 司法試験・予備試験・旧司法試験の出題状況をテキストに明示 |
| テキスト間相互参照 | 総合講義・重要問題・論証集が相互リンクで参照可能 |
アガルートの添削指導は、フルカリキュラムで206問、ライトカリキュラムで174問と、業界最多水準の問題数が用意されています。
競合校との最大の違いは、添削の全問をプロ講師が担当している点です。
他の通信講座や予備校では、添削業務を合格者アルバイトが担当するケースが一般的ですが、アガルートではプロ講師のみが担当します。
公式サイト上でも明示されており、添削内容の品質の安定性という点で差別化要因になっています。
添削の内訳と対象範囲
フルカリキュラムの206通の添削内訳は以下のとおりです。
予備試験の合否を左右する論文力の強化を重視した配分であり、特に論文過去問解析講座の90通は過去10年分の予備試験論文過去問に対応した大容量の添削です。
口頭論文添削の導入
2025年10月以降のカリキュラムでは、バーチャル校舎内で口頭論文添削も実施されています。
完全予約制で、プロ講師との双方向のやり取りを通じて答案の改善点をリアルタイムで確認できる仕組みです。
オンライン添削による文字ベースのフィードバックと、口頭での即時指摘を組み合わせることで、論文力の向上を多角的にサポートする体制が整っています。
なお、答案の提出はWordファイルまたはPDFファイル形式に対応しており、手書き答案のスキャンPDF提出も対応しています。
CBT方式にも対応しているため、2026年度から導入された新形式の試験環境への準備も行えます。
アガルートのバーチャル校舎は、通信教育の最大の弱点とされてきた孤立・モチベーション維持の問題に対応するためにアガルートが整備したオンライン学習空間です。
物理的な校舎には通学する必要がなく、インターネット接続さえあれば全国どこからでも利用できます。
バーチャル校舎でできること
バーチャル校舎内では以下のサービスが提供されています。
オンライン自習室は、バーチャル校舎にログインした瞬間から利用できる学習スペースです。
他の受講生の存在を意識しながら学習を進めることができ、孤独感を軽減する効果があります。
自習中に疑問が生じた場合は、バーチャル校舎に待機しているプロ講師に直接質問できる仕組みも設けられています。
バーチャル校舎ゼミは、レベル別に編成された小グループ形式の演習会です。
基礎レベルの重問ゼミ、応用レベルの論文過去問ゼミ、短答対策の短答ゼミの3種類があり、各ゼミは年間スケジュールが設定されています。
講師との質疑応答を通じて自分の学習レベルの相対的な位置を把握できる点も特徴です。
パーソナルコーチングは、担任のプロ講師と月1回30分、1対1で学習の方向性やスケジュールを相談できる制度です。
フルカリキュラム受講生のみが対象で、担任制により継続的なサポートが提供されます。
学習進捗の確認・次月のスケジュール策定・学習戦略のアドバイスが主な内容です。
KIKERUKUN・TOKERUKUN・TENSAKUN
オンライン質問サービスのKIKERUKUNでは、プロ講師のみが質問に回答します。
24時間いつでも質問できる仕組みで、フルカリキュラムで100回、ライトカリキュラムで50回の利用が可能です。
学習方法に関する相談はパーソナルコーチングで受け付けており、KIKERUKUNは講義・テキスト内容に関する質問専用の制度です。
オンライン演習サービスのTOKERUKUNでは、短答過去問をスマートフォンで繰り返し解くことができます。
移動中や隙間時間に活用できる形式で、通勤・通学中の学習にも対応しています。
添削サービスのTENSAKUNはオンラインで答案を提出し、プロ講師からの添削を受けるためのシステムです。
講師の解説講義をもとに添削方針が統一されており、複数問題の添削を通じて一貫したフィードバックを受けられる点が特徴です。
| サービス名 | 内容 | 対象 |
|---|---|---|
| KIKERUKUN | 質問制度・24時間対応・プロ講師が回答 | フル100回/ライト50回 |
| TENSAKUN | オンライン添削・全問プロ講師担当 | フル206問/ライト174問 |
| TOKERUKUN | スマホ短答過去問演習 | カリキュラム購入者全員 |
| バーチャル校舎 | 自習室・ゼミ・コーチング・口頭添削 | フルカリキュラム受講生 |
| ホームルーム | 月1回の受講生向け配信 | 全受講生 |
| 短答セルフチェックWebテスト | 範囲別の過去問Webテスト | 全受講生 |
これらのサポートを前提として受講を検討している場合は、早期申し込みが重要です。

アガルートの予備試験講座の評判を正しく理解するには、予備試験そのものの難易度と合格率を正確に把握しておくことが前提となります。
予備試験は法律の最難関国家試験の一つであり、どの予備校を選んでも一定以上の学習量と期間が不可欠です。
講座の良し悪しを判断する前に、試験の構造と合格の現実的な難しさを理解しておくことが、適切な判断につながります。
司法試験予備試験の最終合格率は、2025年度において3.64%でした。
受験者数12,432人に対して最終合格者数は452人という数字です。
法務省が毎年公表している公式データをもとに確認できます。
予備試験は短答式試験・論文式試験・口述試験の3段階で構成されており、前の段階を通過しなければ次の試験を受験できない仕組みです。
2025年度の各段階の合格率は以下のとおりです。
| 試験段階 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 短答式試験 | 12,402人 | 2,744人 | 22.10% |
| 論文式試験 | 2,573人 | 457人 | 17.44% |
| 口述試験 | 457人 | 452人 | 98.91% |
| 最終合格率 | 12,432人 | 452人 | 3.64% |
最終合格率の3.64%という数字は、最難関と呼ばれる公認会計士試験の合格率約7〜8%や司法書士試験の約5%と比較しても低い水準にあります。
3段階の試験を通過するうえでの最大の難関は論文式試験であり、短答式を突破した2,573人のうち論文式を突破できるのは17.44%にとどまります。
なお、最終合格率が3.64%という数字は、全受験者の約96%が不合格になる試験という事実を意味します。
特定の予備校を選んだからといって、この試験の難易度の構造自体が変わるわけではありません。
合格するためには、良質な教材と学習計画に加えて、数年単位の継続的な努力が求められます。
試験の構成と2026年度の日程
予備試験の2026年度の実施日程は法務省から公式に発表されており、短答式試験が2026年7月19日、論文式試験が2026年9月12・13日、口述試験が2027年1月23・24日となっています。
口述試験の合格発表は2027年2月4日の予定です。
また、2026年度からは論文式試験のみがCBT方式、つまりパソコンを使用した受験形式に移行しています。
手書きからタイピングへの変更という試験形式の大きな転換点にあたるため、受験対策の一環としてパソコンでの答案作成練習が新たに必要になっています。
アガルートが公式サイトでCBT対応を強調している背景には、この制度変更があります。
| 試験区分 | 2026年度の実施日 |
|---|---|
| 短答式試験 | 令和8年7月19日 |
| 論文式試験 | 令和8年9月12日・13日 |
| 口述試験 | 令和9年1月23日・24日 |
| 最終合格発表 | 令和9年2月4日 |
出典:法務省「令和8年司法試験予備試験の実施日程等について」
予備試験に合格した受験生が司法試験を受験した場合の合格率は、2025年度において90.68%でした。
受験者472人のうち428人が合格しており、法科大学院修了者の合格率21.91%と比較すると約4倍の水準です。
法務省の公表データによって確認できます。
この高い合格率が生まれる理由は、予備試験の選抜機能の厳しさにあります。
最終合格率3.64%という極めて狭い関門を通過した段階で、受験生はすでに司法試験に対応できる実力水準に達していることが多いとされています。
予備試験の論文式・口述試験の内容は司法試験本番の問題水準に近く、予備試験対策が実質的に司法試験対策を兼ねる構造になっているためです。
法科大学院在学中受験との比較
2023年度から法科大学院在学中での司法試験受験が認められるようになりました。
2025年度の法科大学院在学中受験者の合格率は52.66%で、修了後受験の21.91%を大きく上回っています。
とはいえ予備試験ルートの90.68%は依然として全ルート中で最高水準にあり、司法試験合格に最も近い道筋としての評価は変わっていません。
予備試験合格の資格で司法試験を受験した428名のうち、144名は出願時点で法科大学院に在学していました。
大学在学中に予備試験に合格し、法科大学院1年目で司法試験にも合格するケースが年々増加していることが、法務省の公表データから読み取れます。
| 受験資格別 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 予備試験合格者 | 472人 | 428人 | 90.68% |
| 法科大学院在学中受験者 | 1,352人 | 712人 | 52.66% |
| 法科大学院修了者 | 2,013人 | 441人 | 21.91% |
| 全体 | 3,837人 | 1,581人 | 41.20% |
出典 法務省「令和7年司法試験法科大学院等別合格者数等」
予備試験の合格者層を属性別に確認すると、大学在学中の合格率が約7.22%であるのに対し、社会人を中心とする就業者の合格率は約2.08%にとどまります。
法務省の職業別データをもとに、公務員・会社員・法律事務所事務員などの就業者を集計した数値です。
この差が生まれる主な要因は学習時間の確保の難しさです。
予備試験に必要な学習時間は一般的に2,000〜3,000時間以上とされており、学業専念が可能な大学生と比べて、就業しながら同等の学習量を確保することは構造的に困難です。
| 受験者の属性 | 最終合格率の目安 |
|---|---|
| 大学在学中 | 約7.22% |
| 大学卒業後 | 約2.33% |
| 法科大学院在学中 | 約3.58% |
| 法科大学院修了後 | 約1.37% |
| 就業者全体 | 約2.08% |
出典:法務省「令和7年司法試験予備試験口述試験(最終)結果」
アガルートを含む予備試験講座各社が提供するカリキュラムは、効率的な学習設計と手厚いサポートによって合格確率を高めることには一定の効果があります。
しかしながら、合格率の数字が示すとおり、短期間・最小限の労力での合格を前提にした学習計画は現実と乖離しやすいといえます。
初学者が1年で合格を目標に掲げることは不可能ではありませんが、実際に1年で合格している受験生の多くは、学習に専念できる時間的・環境的条件が整った大学生です。
社会人が同等のスケジュールを組んだ場合、学習ペースの乱れや体力的な消耗が重なり、途中で学習継続が困難になるケースも報告されています。
受講を検討する際は、理想的なスケジュールではなく、自分の実際の生活環境を基準にした現実的な学習計画を立てることが重要です。
そのうえで、必要な学習時間を確保できるかどうかを慎重に見極めてから、講座への申し込みを判断するとよいでしょう。

アガルートの予備試験講座を評価するためには、市場に存在する他の主要予備校との比較が不可欠です。
料金・合格実績・教材・サポート体制という4つの軸から整理すると、各予備校の強みと弱みが浮き彫りになり、自分の状況に合った選択基準が見えてきます。
2026年7月時点で確認できる各社の主要講座の価格帯と実績を整理します。
料金は各社の公式サイトで確認したものです。
| 比較項目 | アガルート | 伊藤塾 | スタディング |
|---|---|---|---|
| 主要カリキュラム | 予備試験最短合格カリキュラム(フル) | 司法試験入門講座2年合格コース(本田クラス) | 予備試験合格コース(基礎) |
| 受講料(税込) | 約130万円 | 約148万円 | 約9万円 |
| 2025年司法試験合格者数 | 618名・占有率39.1% | 1,432名・占有率90.6% | 非公表 |
| 学習形式 | 完全オンライン | 通学・オンライン両対応 | 完全オンライン |
| 添削指導 | プロ講師206問 | 講師・合格者アルバイト | AI添削あり |
| 合格特典 | 全額返金あり | なし | お祝い金あり |
| 無料体験 | あり | あり | あり |
合格者占有率について補足が必要です。
伊藤塾の90.6%という数値は模試受講生を含む広い定義での算定であり、アガルートの39.1%は有料講座受講生に限定した数値です。
算定方法が異なるため単純比較はできませんが、いずれも業界を代表する実績であることは確かです。
料金面での差は非常に大きく、スタディングの基礎コース約9万円から伊藤塾の約148万円まで幅広い選択肢があります。
アガルートは約130万円とスタディングより高く、伊藤塾よりは低い水準です。
伊藤塾との比較
伊藤塾は1995年創立の最大手予備校であり、30年以上にわたって司法試験指導の中心を担ってきた実績があります。
主要科目を伊藤塾長が担当し、教室ライブ講義とオンライン配信の両方に対応している点はアガルートにない特徴です。
アガルートとの最大の違いは講義時間の設計です。
伊藤塾の2年合格コースは法律基礎科目だけで500時間超の講義を提供し、徹底的な知識の積み上げを重視しています。
アガルートは約300時間のインプットで合格に必要な知識に絞り込む設計であり、短期での学習完了を目指す点で方向性が異なります。
費用面ではアガルートが約18万円安く、全額返金特典があるのに対し、伊藤塾に全額返金制度はありません。
スタディングとの比較
スタディングは公式サイトで受講料約8万円台からと明示しており、予備試験合格コース(基礎)は89,100円、総合コースでも137,000円と、アガルートの約130万円と比べると格段に低価格です。
スタディングの学習はスマートフォン完結型で設計されており、1動画5分程度のスキマ学習に特化しています。
AI添削機能やAI問題復習など独自の技術機能を備えており、CBT対応の環境としても活用できます。
その反面、プロ講師による個別添削・パーソナルコーチングはなく、サポート体制はアガルートと比べて薄い水準にとどまります。
質問対応はチケット制であり、無制限ではありません。
合格実績も非公表のため、実際の合格率は確認できません。
費用を最小限に抑えて学習をスタートしたい方や、すでに法律知識があり補助教材として活用したい方には現実的な選択肢です。
その反面、手厚いサポートを前提に合格を目指す場合はアガルートのほうが適していると考えられます。
| 比較軸 | アガルートが優れる点 | 伊藤塾が優れる点 | スタディングが優れる点 |
|---|---|---|---|
| 費用 | 伊藤塾より安い・全額返金あり | ー | 圧倒的に低価格 |
| 講義量 | 300時間で絞り込み設計 | 500時間超の徹底した積み上げ | スキマ学習に最適 |
| 添削 | プロ講師206問 | 実績ある添削指導 | AI添削対応 |
| 合格実績 | 占有率39.1%を公表 | 占有率90.6%を公表 | 非公表 |
| 学習形式 | 完全オンライン | 通学・オンライン対応 | スマホ完結 |
| 合格特典 | 全額返金あり | なし | お祝い金あり |
上記の比較を踏まえると、アガルートが特に適しているのはどのような受験生かが見えてきます。
同時に、アガルートを選ぶことが必ずしも最善でないケースも存在します。
アガルートが向いている受験生のタイプ
法律知識がゼロの状態からスタートする初学者で、インプットからアウトプットまで一貫したカリキュラムで学びたい方には向いています。
総合講義300は初学者向けに設計されており、論文答案の書き方まで段階的に習得できる構成になっています。
学習時間を確保でき、2年以内での合格を本気で目指している方、特に大学在学中で学業に集中できる環境がある方にはカリキュラムの質の高さが有効に機能します。
全額返金特典を活用して費用リスクを下げたいと考える方、かつ合格後のインタビュー出演・顔出しに抵抗がない方にとっては、伊藤塾よりも費用リスクが低い選択となります。
アガルートが向かないケース
費用の絶対額を最優先に考える方にとっては、スタディングのほうが適しています。
アガルートのカリキュラムは最低でも約90万円かかり、教育ローンを使っても途中解約ができないリスクがあります。
社会人として働きながら学習時間の確保が難しい方は、カリキュラムをフル活用できない可能性があります。
法務省の職業別データによると、就業者の予備試験最終合格率は約2.08%であり、学習環境の制約が直接合格率に影響します。
法学部出身や法律知識がある程度ある方で、特定分野の強化だけを目的とする場合は、アガルートの単科講座や他校の専科コースのほうがコスパが高いこともあります。
また、教室での対面講義を重視する方や、講師と直接交流できる通学型の環境を求める方には、伊藤塾が適しています。
アガルートのバーチャル校舎はオンライン上の代替環境ですが、リアルの教室での学習体験とは異なります。

予備試験講座を選ぶ際に最も参照されるのが各予備校の合格実績の数字ですが、その数字は正確に読まなければ判断を誤る可能性があります。
合格者占有率・合格率・合格者数という3つの指標は、それぞれ定義が異なり、予備校側が有利な数字を選んで公表するケースがほとんどです。
数字の読み方を知っておくことが、講座選びで損をしないための第一歩です。
予備試験や司法試験の合格実績を紹介する際、各予備校は主に合格者占有率または合格者数のいずれかを前面に出します。
しかし合格率という数字は、多くの予備校が公表していません。
合格者占有率とは何か
合格者占有率とは、全合格者のうち特定の予備校の受講生が占める割合を示す指標です。
たとえばアガルートが公表している2025年司法試験の合格者占有率39.1%は、合格者1,581名のうちアガルートの有料講座受講生が618名だったという事実をもとに算出されています。
法務省が発表した合格者名簿と受講生データを照合した結果です。
これは受講生全員を分母とした合格率とは根本的に異なります。
仮に1万人がアガルートを受講し、そのうち618名が合格したとすれば、合格率は6.18%ということになります。
ただしアガルートを含む各予備校は受講生全体の受験状況を正確に把握していないため、実際の合格率は公表できない構造になっています。
各予備校の算定方法の違い
伊藤塾が公表している2025年司法試験合格者占有率90.6%は、入門講座・答練・模試の受講者を合算した数値です。
模試だけ受講した受験生も含まれるため、アガルートの有料カリキュラム受講生のみを対象とした39.1%と同列に比較することはできません。
このように、各予備校が公表する数字は算定方法が統一されておらず、どの数字を使えば有利に見えるかという観点で各社が選択しています。
数字の大きさだけで優劣を判断するのは適切ではないといえます。
| 指標の種類 | 定義 | 注意すべき点 |
|---|---|---|
| 合格者占有率 | 全合格者に占める受講生の割合 | 受講生の定義が各社で異なる |
| 合格者数 | 受講生のうち合格した人数 | 受講者数が多いほど有利な数字になりやすい |
| 合格率 | 受講生全体に対する合格者の割合 | 受験状況の把握が困難なため各社とも非公表 |
| 累計合格者数 | 設立以来の合格者の積み上げ | 開講年数と規模が違えば比較不可能 |
合格率が公表されていない以上、数字だけで予備校の信頼性を判断することには限界があります。
そこで数字の外側にある情報を読むことが重要です。
合格者の体験談の質を確認する
合格者インタビューや体験記の内容を見ると、受講期間・学習方法・利用したサービスに関する具体的な情報が含まれているかどうかで、その信頼性をある程度評価できます。
具体的な数字や期間に触れている体験談は、一般論だけで構成されたものよりも参考度が高いといえます。
不合格の受講生の声は構造上ほぼ表に出ない点を念頭に置いて読むとよいでしょう。
無料体験講座で実際の品質を確認する
アガルート・伊藤塾・スタディングはいずれも無料体験講座や無料資料請求を提供しています。
受講を決める前に、実際の講義動画・テキストのサンプルを自分の目で確認することが、数字以上に信頼できる判断材料となります。
特に講師の説明の明確さ・テキストの見やすさ・自分の理解度との一致感は、数か月〜数年にわたる学習を継続できるかどうかに直結します。
法務省の公表データで試験の実態を確認する
予備校が提示する合格実績とは別に、法務省が毎年公表している予備試験・司法試験の結果データを参照することで、試験全体の難易度と合格者層の実態を確認できます。
特に属性別の合格率は予備校が公表しない情報であり、大学生と社会人の合格率の差や試験形式別の合格率の推移など、受験計画に直結する数字が公的データとして公開されています。
2025年度の法務省公表データによると、予備試験の最終合格率は3.64%(452人・12,432人受験)であり、どの予備校を選んでも大多数の受験生が不合格になる難易度の試験です。
この現実を踏まえたうえで、自分の環境で継続できる講座かどうかを判断することが最も重要な選択基準といえます。
数字を正しく読むための3つのチェックポイント
予備校の合格実績を評価する際に確認するとよいのは以下の3点です。
1つ目は、合格者の分母が何かという点です。
受講生全員を分母とした合格率なのか、特定の期間・講座に限定した集計なのかを確認します。
2つ目は、同じ年度・同じ試験の数字を比較しているかという点です。
3つ目は、公式サイトで一次情報を確認しているかという点です。
比較サイトや口コミサイトに掲載されている実績数字は更新が遅れていたり、算定方法が不正確な場合があります。
受講を検討している予備校の公式サイトで直接確認する習慣をつけることが重要です。
アガルートの司法試験予備試験講座について、受講を検討している方から寄せられる疑問に答えます。
各質問に対して、公式サイトの情報と公的データをもとに正確にお伝えします。
結論からいうと、法律知識がゼロの状態からでも学習できるよう設計されています。
アガルートの予備試験最短合格カリキュラムに含まれる総合講義300は、法律を学習したことがない方を主な対象として設計された入門講座です。
公式サイトには、法律知識がゼロの方でもアガルートが推奨する順序で進めることで、最短の学習期間で予備試験合格に必要な知識を習得できると明示されています。
総合講義300だけで約300時間の学習が必要であり、論文答案の書き方・重要問題習得講座・論文過去問解析講座と続くカリキュラム全体をこなすには、数年単位の継続的な学習が現実的です。
ついていけるかどうかは、法律の素養よりも継続できる時間と環境があるかという点が本質的な問いといえます。
まずは公式サイトの無料体験講座で総合講義のサンプルを視聴し、自分のペースで学習が進められるかを確認してから判断することをおすすめします。
2027・2028年合格目標以降のフルカリキュラムでは、マネジメントオプションは不要です。
かつては別料金の追加オプションとして提供されていたマネジメントオプションですが、2027・2028年合格目標のカリキュラムからプロ講師担任制・月1回のパーソナルコーチング・バーチャル校舎での質問対応がフルカリキュラムに標準搭載される形に変更されています。
現在はマネジメントオプションの募集自体が終了しています。
したがって、2027・2028年合格目標または2028・2029年合格目標のフルカリキュラムを選択すれば、月次のパーソナルコーチングと担任制のサポートが追加料金なしで受けられます。
ライトカリキュラムでは対象外となる機能があることに注意が必要です。
不可能ではありませんが、大学生と比較すると合格率は大幅に低くなります。
法務省が公表している2025年度の職業別データによると、就業者の予備試験最終合格率は約2.08%で、大学生の約7.3%の3割弱の水準にとどまっています。
差の主な要因は学習時間の確保の難しさです。
予備試験に必要な学習時間は一般的に2,000〜3,000時間以上とされており、社会人が月80〜100時間程度の学習時間を確保できたとしても、3年前後の準備期間が必要になる計算です。
社会人が合格している事例は毎年報告されており、アガルートの合格体験記にも社会人合格者の声が掲載されています。
働きながら挑戦するかどうかを判断する前に、自分の仕事と生活リズムの中で週20〜25時間以上の学習時間を確保できるかを現実的に試算してみることが重要です。
条件を満たせば受け取れますが、前提となる条件の確認が必要です。
全額返金特典の対象はフルカリキュラム受講生のみです。
対象の予備試験に合格したうえで、合格通知書の提出・合格体験記の執筆・実名と顔出しでの合格者インタビュー動画への出演が必要です。
インタビュー映像はアガルートの公式サイトや広告に使用されます。
顔出しやインタビュー出演に抵抗がある場合は、全額返金ではなくお祝い金を選ぶことも可能です。
お祝い金は合格通知書と合格体験記の提出のみで手続きが完了します。
また、返金の対象は受講料相当額ですが、消費税相当部分や特定費用は対象外となる場合があります。
申し込み前にアガルートの公式サイトで最新の特典条件を確認することをおすすめします。
年度や対象カリキュラムによって条件が変更される場合があります。
受験者の状況によって適切な選択は異なります。
一律のおすすめはありません。
300時間程度のコンパクトなインプットで効率よく合格を目指したい方・全額返金特典を活用したい方・完全オンラインで学習を進めたい方には、アガルートが選択肢として適しています。
500時間超の徹底した知識の積み上げを求める方・通学型の教室ライブ講義も利用したい方・法律学習の基礎から丁寧に時間をかけて学びたい方には、伊藤塾が適しています。
費用面では、伊藤塾の2年合格コースが約148万円、アガルートのフルカリキュラムが約130万円です。
アガルートには全額返金制度があり、合格後にインタビュー条件を満たせば実質的な費用負担を大幅に抑えられます。
どちらの講座も無料体験や無料資料請求に対応しています。
金額だけで判断するのではなく、実際のサンプル講義を視聴して講師の説明スタイルや教材の構成が自分に合うかどうかを確認したうえで申し込みを検討するとよいでしょう。