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アガルート司法書士講座は令和7年度の有料受講生合格率が28.6%と、法務省が公表する全国合格率5.21%の5.49倍という実績を持つ通信講座です。
また、記述式答案の採点・添削サービスがないこと、テキストに索引がないこと、合格特典の全額返金には顔出し・実名インタビューへの出演が必須であることなど、受講前に把握しておくべき条件も複数存在します。
この記事では口コミ・評判の実態から料金・他社比較・途中離脱リスクまで、公式サイトと法務省の公開データをもとに中立的な視点で整理しています。

アガルート司法書士講座は、令和7年度(2025年度)有料受講生の合格率が28.6%という実績を公表しており、法務省が発表した同年度の全国合格率5.21%と比較すると5.49倍の水準です。
講義の網羅性と複数のサポート制度が高く評価されている講座ですが、記述式答案の採点サービスが存在しないこと、テキストに索引がないことなど、受講前に必ず確認すべき課題点も存在します。
総合的に見て、自己管理能力が高く講義動画を主軸に学習を進められる方には有力な選択肢といえます。
その反面、フィードバックを重視する方や独学に近いスタイルが苦手な方には慎重な検討が必要です。
以下の表で、アガルート司法書士講座の主要評価ポイントを整理します。
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| 有料受講生合格率 | 28.6%(令和7年度、全国平均の5.49倍) |
| 全国平均合格率 | 5.21%(令和7年度、受験者14,418人中751人合格) |
| 受講料の目安 | 入門総合講義162,800円、フルカリキュラム382,800円(税込、2028年合格目標) |
| 質問制度 | オンライン質問サービスKIKERUKUN(フル50回、ライト20回) |
| 合格特典 | 全額返金+お祝い金3万円(フルカリキュラム受講生対象、条件あり) |
| 記述式添削 | なし(記述過去問解説講座・答練はあるが採点サービスは非対応) |
| テキスト形式 | フルカラー冊子+デジタルブック(2025年合格目標より変更) |
| 注意点 | テキストに索引なし、教材訂正が生じる場合あり |
令和7年度(2025年度)司法書士試験の受験者は14,418人で、最終合格者は751人でした。
法務省が公表したこのデータをもとに算出すると、全国合格率は5.21%です。
この水準は例年と大きく変わらず、合格者の平均年齢は42.05歳、最年少は17歳、最高齢は74歳というデータも示されており、幅広い層が挑む難関国家資格であることがわかります。
アガルートが公式に公表している有料受講生合格率28.6%は、同年度の全国平均と比較すると約5.5倍に相当します。
この合格率は有料講座を受講した生徒を対象にしており、受験者全体の合格率とは算出基準が異なります。
試験合格に向けて相当の準備をしてきた方を母数とした数値である点は、正確に理解しておきましょう。
経年変化を確認すると、令和5年度の合格率は15.4%、令和6年度は21.9%、令和7年度は28.6%と3年連続で上昇しており、合格者数は比較開始年と比べて6.13倍に増加しています。
これは講座の熟成と受講生数の拡大を示していると考えられます。
講座開講は2018年と歴史が浅い部分もありますが、実績は着実に積み上がっています。
受講者の評価をまとめると、肯定的な意見として多く挙がるのは講義のわかりやすさです。
入門総合講義は約400時間の収録があり、法律初学者でも制度の背景から丁寧に解説する構成になっています。
9段階の倍速再生に対応しており、学習ペースを自分で調整できる点も評価されています。
フルカラーテキストは2025年合格目標分より刷新されており、視覚的な整理のしやすさが向上しています。
その反面、受講者から繰り返し指摘される点として以下が確認されています。
まず、テキストに索引がないことです。
司法書士試験の出題科目は11科目と広範であり、用語を確認したい場面で索引を使えないのは、日常的な学習に影響を与えます。
次に、教材の訂正情報が発生するケースがある点です。
法改正への対応や誤植の修正が生じた際に、自分で訂正内容を確認して対応する必要があります。
また、記述式答案の採点・添削サービスがないことは、記述式対策を重視する方にとって重大な判断材料になります。
アガルートは記述式対策講座を5段階のフェーズで用意していますが、自分の答案を採点してもらうサービスは標準で含まれていません。
記述式に不安を抱えている方は、大手予備校の模試を別途活用するなどの対応が現実的です。
問題集の順番がテーマ別構成になっており、科目を頭から順に学んでいきたい方には取り組みにくい場面もあります。
横断的な理解を促す意図での設計ですが、学習スタイルとの相性を事前に確認しておくことをおすすめします。
| 評価の観点 | 肯定的な声 | 注意すべき点 |
|---|---|---|
| 講義内容 | 初学者でもわかりやすい丁寧な解説 | 動画中心のため、テキスト単独では理解が難しい場合あり |
| 教材品質 | フルカラー、デジタルブック対応 | テキストに索引なし、訂正発生の可能性あり |
| 記述式対策 | 5段階のステップ構成で丁寧に指導 | 答案の採点・添削サービスはなし |
| 学習サポート | 月1回ホームルーム、質問サービスあり | バーチャル校舎はフルカリキュラム限定 |
| 合格特典 | 全額返金+お祝い金3万円 | 対象はフルカリキュラム受講生のみ、条件あり |
| 開講歴 | 合格実績は3年連続で上昇中 | 司法書士講座は2018年開講で他社より歴史が浅い |

アガルート司法書士講座の口コミは、講義のわかりやすさとフォロー体制への肯定的な評価が多数を占めつつ、テキストの仕様と記述式対策の限界を指摘する声が一定数見られるという二層構造になっています。
講座を選ぶ前に、良い声と気になる声の両方を把握しておくことが重要です。
アガルートで司法書士試験に合格した方の声に共通するのは、講義の質と複数のサポート制度を組み合わせて使ったという点です。
単に講義を視聴しただけでなく、質問サービスや月1回のホームルームを活用しながら学習を継続できた方に肯定的な評価が集まっています。
合格者から繰り返し挙がる評価ポイントを整理すると、以下の傾向が見られます。
講義の解説スタイルについては、制度の背景や法律用語の意味から丁寧に説明してくれる点を評価する声が多くあります。
司法書士試験は民法、不動産登記法、会社法など11科目に及ぶ広範な試験ですが、各科目を単なる暗記として扱わず、実務とつながる形で解説している点が学習継続のモチベーションにつながっているようです。
30分以内の短い動画単位で区切られているため、仕事や家事と並行しながらスキマ時間を活用できることも評価されています。
フォロー制度の活用については、講師または有資格者が直接回答するオンライン質問サービスKIKERUKUNを通じて、理解が止まった論点をすぐに解消できた点が好評です。
フルカリキュラム受講生は50回、ライトカリキュラムは20回まで利用できます。
また、毎月1回配信されるホームルームは学習の方向性を確認する機会として機能しており、長期間の学習において孤独を感じにくくする仕組みとして機能しています。
図表を多用したテキスト構成についても、民法や会社法など規定が複雑な科目で特に役立ったという声があります。
似た概念を比較しながら整理できる図表があることで、混同しやすい論点を視覚的に整理しやすいという評価です。
合格特典の全額返金制度については、モチベーションを維持するうえで大きな動機づけになったと語る合格者が複数います。
フルカリキュラム受講生が対象の試験年度に合格した場合、受講料の全額返金とお祝い金3万円を受け取れます。
| 合格者が評価した点 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 講義スタイル | 制度の背景から丁寧に解説、実務と連動した内容 |
| 動画の分割方法 | 短い単位で区切られており、スキマ時間に対応 |
| 質問サービス | 講師・有資格者が直接回答(フル50回、ライト20回) |
| 月次ホームルーム | 学習方向性の確認、孤独感の軽減 |
| フルカラーテキスト | 図表で複雑な論点を視覚的に整理 |
| 合格特典 | 全額返金+お祝い金3万円(フルカリキュラム対象) |
受講者の声を広く収集すると、講義への評価が高い中でも、教材とサービス面での課題が繰り返し指摘されています。
これらは講座を検討するうえで事前に把握しておくべき重要な情報です。
テキストに索引がない点は、司法書士試験を学習するうえで実際に困る場面が生じます。
試験範囲が広く専門用語が多い試験のため、特定の用語を確認したい場面でテキストをめくって探す必要があります。
学習が進むにつれて参照頻度が上がるだけに、使い勝手への影響は少なくないという声が継続的に挙がっています。
教材の訂正情報が発生する点も指摘されています。
法改正への対応や誤植の修正が生じた際は、公式サイトで公開される訂正情報を自分で確認し、テキストに反映する作業が必要になります。
開講から年数が経つにつれてノウハウは蓄積されてきていますが、訂正対応の手間をどう評価するかは受講者によって差があります。
テキストがまとめ中心の構成であることについては、動画講義と併用することで理解が深まる設計である反面、テキストだけを読んで理解を完結させようとする学習スタイルの方には合わないという意見があります。
動画を見てこそテキストの内容が活きる構造であり、隙間時間にテキストだけを読んで復習するスタイルには向かない面があります。
記述式の採点・添削がない点は、とりわけ記述式対策で個別フィードバックを求める方には大きなデメリットになります。
アガルートは記述過去問解説講座や答練を提供しているものの、自分の答案に対して講師が採点して返却するサービスは標準では含まれていません。
記述式の実力を客観的に把握したい方は、大手予備校が実施している全国模試を別途受験することを検討するとよいでしょう。
合格特典の全額返金についても、仕組みの理解が不十分なまま申し込むと誤解が生じやすい点があります。
主な注意事項をまとめると以下のとおりです。
| 合格特典の注意点 | 内容 |
|---|---|
| 返金の計算基準 | 返金されるのは受講料の税抜価格。消費税分は返金対象外 |
| 申請期限 | 合格発表後1週間以内。期限超過は理由を問わず受付不可 |
| インタビュー条件 | 顔出し・実名でのインタビュー出演が必要。映像はYouTube等で公開される |
| 体験記の執筆 | 3,000〜5,000文字程度の合格体験記提出が条件 |
| 対象コース | フルカリキュラム受講生のみ。ライトや単科講座は対象外 |
| マイナンバー提出 | 返金額が5万円以上の場合は提出が必要 |
| 利用不可の選択 | 顔出しに抵抗がある場合は全額返金の代わりにお祝い金3万円のみ受取可 |
プライバシーへの配慮から顔出しを避けたい方は、全額返金ではなくお祝い金3万円のみを受け取る選択肢があります。
この点は申し込み前に理解しておくと、のちの判断がスムーズです。
SNSや掲示板に投稿されている声は、公式の合格者インタビューとは異なるリアルな受講感覚を把握できる点で参考になります。
受講開始直後に見られる投稿では、テキストの分厚さに最初は驚くものの、講義を聞き進めるうちに法律の面白さに気づいたという声が目立ちます。
司法書士試験の学習に対して最初は不安だったものの、講師の説明が実務と絡めた内容で興味が持てたという声は複数確認されます。
受講中の投稿では、30分前後の動画単位で学習を積み重ねやすいという実感が語られており、仕事や育児と並行しながら学習するための工夫として倍速再生を活用している様子もうかがえます。
テキストの索引がない点については、SNS上でも早い段階から気になる点として挙げられており、複数の受講者から同様の指摘が寄せられています。
この点は講座の設計上の課題として、受講前に認識しておく価値があります。
一方、合格者を目指してモチベーションを高く持って学習を開始している投稿も多く、全額返金特典を動機にしながら本気で取り組む意欲を示す声は目立ちます。
試験合格に真剣に向き合っている受講生が多い印象で、コミュニティの雰囲気は総じてポジティブなものです。
掲示板系のコミュニティでは、模試の採点サービスがないことについて、他校の全国模試を別途受けることで補う方法が情報共有されています。
アガルート単体で完結しない部分を受験生コミュニティで補い合っているという実態は、通信講座全般に共通する点でもありますが、アガルートではとりわけ記述式の添削がない分、この点が話題になりやすい傾向があります。

アガルート司法書士講座の受講料は、2027年合格目標の入門カリキュラムで239,800円から349,800円、2028年合格目標では272,800円から382,800円の範囲です。
通信講座の中では中価格帯から高価格帯に位置しており、最安値を優先するなら他の選択肢も存在します。
アガルート司法書士講座は、合格目標年度と学習レベル、コースの内容量によって複数のラインナップがあります。
2026年7月時点で公式サイトに掲載されている主要コースの受講料は以下のとおりです。
2027年合格目標の料金一覧
| コース名 | 税抜価格 | 税込価格 | 対象者 |
|---|---|---|---|
| 入門総合講義 | 148,000円 | 162,800円 | 初学者(単科のみ) |
| 入門カリキュラム/フル | 318,000円 | 349,800円 | 初学者(フルセット) |
| 入門カリキュラム/ライト | 218,000円 | 239,800円 | 初学者(標準セット) |
| 速習カリキュラム | 248,000円 | 272,800円 | 短期合格を目指す方 |
2028年合格目標の料金一覧
| コース名 | 税抜価格 | 税込価格 | 対象者 |
|---|---|---|---|
| 入門総合講義 | 148,000円 | 162,800円 | 初学者(単科のみ) |
| 入門カリキュラム/フル | 348,000円 | 382,800円 | 初学者(フルセット) |
| 入門カリキュラム/ライト | 248,000円 | 272,800円 | 初学者(標準セット) |
フルカリキュラムとライトカリキュラムの価格差は税込で約10万円です。
含まれる講座の違いは、択一過去問解説講座・記述解法ベーシック講座・記述解法マスター講座・記述・択一パーフェクト12の4講座の有無です。
問題演習のボリュームを重視するか、標準的な内容で抑えるかで選択が変わります。
入門総合講義は単科購入できますが、この場合はホームルームや質問サービスなどのフォロー制度が対象外となる点に注意が必要です。
フォロー制度を含めた学習環境をしっかり整えたい場合は、カリキュラム購入が前提になります。
支払い方法については、クレジットカード・銀行振込・コンビニ決済のほか、教育クレジットローンの分割払いに対応しています。
12回払いまでは手数料無料で利用でき、たとえば2027年合格目標のフルカリキュラムであれば月々約29,150円の負担になります。
司法書士試験の通信講座は、最安値から最高額まで幅広い価格帯があります。
アガルートが市場のどこに位置するかを把握しておくと、選択の判断材料になります。
| 講座名 | 初学者向けコースの目安受講料(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| スタディング | 49,500円~ | 最安値クラス。スマホ完結型。模試なし |
| アガルート | 239,800円~382,800円 | 中~高価格帯。フォロー制度と合格特典あり |
| クレアール | 170,000円前後 | 中価格帯。合格に必要な範囲に絞る非常識合格法 |
| LEC | 422,600円~ | 最高価格帯。大手予備校。通学制も選択可 |
スタディングは最安値クラスに位置しており、費用を最小限に抑えたい方には選択肢になります。
ただし模試の採点サービスや個別サポートは限定的です。
アガルートはその中間から上位に位置しており、合格特典の全額返金を活用できた場合には実質負担が大幅に変わります。
LECは大手予備校としての信頼と充実した模試体制が強みですが、通信講座として比較した場合には最も高額な選択肢となります。
料金だけを見るとアガルートは安くはありませんが、令和7年度の有料受講生合格率が28.6%という実績と複数のフォロー制度を考慮したうえで、どの価格帯の講座が自分に見合うかを判断するとよいでしょう。
アガルートの合格特典は、フルカリキュラム受講生が対象の試験年度に合格した場合に適用されます。
講座選びの大きな動機になり得る制度ですが、条件の詳細を誤解したまま申し込むケースも見られます。
受講前に把握しておくべき主要条件を整理します。
返金される金額は、受講した講座の税抜価格です。
消費税分は返金の対象外となるため、たとえばフルカリキュラムを349,800円で購入した場合でも、返金されるのは税抜の318,000円です。
受け取れる金額の認識にズレが生じやすい部分です。
手続きの期限については、合格発表後1週間以内に申請を完了する必要があります。
この期間を過ぎると、理由を問わず受け付けられません。
合格発表日を事前に把握し、必要書類を準備しておくことが不可欠です。
顔出し・実名でのインタビュー出演が条件に含まれています。
映像はアガルート公式チャンネル等で公開されます。
プライバシーを重視する方には一定のハードルとなる条件です。
この条件に応じられない場合は、全額返金の代わりにお祝い金3万円のみを受け取る選択肢があります。
また、マイナンバーカードの提出が必要になるのは、返金額が5万円以上の場合です。
返金は原稿料・講演料として扱われるため、源泉所得税が控除された残額が振り込まれます。
割引制度については、他校からの乗り換えで20%オフ、受験経験者には10%オフが適用されます。
複数の割引を重複して利用できるかどうかは、申込時に公式サイトで確認することをすすめます。
| 合格特典の主な条件 | 内容 |
|---|---|
| 対象コース | フルカリキュラムのみ(単科・ライトは対象外) |
| 返金対象金額 | 講座の税抜価格(消費税分は対象外) |
| 申請期限 | 合格発表後1週間以内(期限超過は受付不可) |
| 必要書類 | 合格通知書・合格体験記・インタビュー出演 |
| インタビュー条件 | 顔出し・実名での出演(YouTube等で公開) |
| 返金できない場合の代替 | お祝い金3万円のみ受取可(顔出し不可の場合など) |
| マイナンバー提出 | 返金額5万円以上の場合に必要 |
| 源泉徴収 | 合格特典は原稿料・講演料扱いのため源泉控除あり |

アガルート司法書士講座の有料受講生合格率は令和7年度(2025年度)に28.6%を記録しており、同年度の全国合格率5.21%との差は大きく見えます。
何の何に対する割合なのかを正確に理解したうえで評価することが、講座選びに必要な判断力につながります。
アガルートが公表する合格率28.6%は、有料講座を受講した人のうち何人が合格したかを示す数値です。
具体的には、有料受講生の合格者数を有料受講生の受験者数で割って算出しています。
この母数は、受験料を払い、受講を継続して本試験に臨んだ人に限定されています。
この計算方式には重要な前提条件があります。
司法書士試験の受験者全体を見ると、独学者・他社講座利用者・短期のみ学習した後離脱した人なども含まれます。
アガルートの有料受講生はその中でも、相応の費用を投じて学習を完遂しようという意志の強い層が集まっています。
また、有料受講生の受験者数は公表されていません。
28.6%という数値の正確な検証は、現時点では外部からは難しい状況です。
公表されているのはあくまでアガルートが集計した内部データです。
これらの点を踏まえても、令和5年度から令和7年度にかけて合格率が15.4%→21.9%→28.6%と3年連続で上昇していること、同期間に合格者数が6.13倍増加していることは、一定の傾向として注目できます。
直近3年間のデータが全て一方向に推移している点は、特定年度のブレに依存しない継続的な実績と評価することができます。
| 年度 | 有料受講生合格率 | 全国合格率との差 |
|---|---|---|
| 令和5年度(2023年) | 15.4% | 全国平均の約3.0倍 |
| 令和6年度(2024年) | 21.9% | 全国平均の約4.1倍 |
| 令和7年度(2025年) | 28.6% | 全国平均の5.49倍 |
数字を正確に読むためのポイントをまとめると、アガルートの合格率は受講を完遂した有料生を対象とした数値であり、学習意欲の高い層を母数としていること、全国平均とは算出基準が異なること、そして開講から年数が経過するにつれてノウハウと実績の両方が蓄積されている過程にあることの3点を押さえておくとよいでしょう。
アガルートの実績を適切に評価するためには、司法書士試験そのものの合格率の性質を理解しておく必要があります。
法務省が公表している過去5年間の司法書士試験の結果は以下のとおりです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 全国合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和3年度(2021年) | 11,925人 | 613人 | 5.14% |
| 令和4年度(2022年) | 12,727人 | 660人 | 5.19% |
| 令和5年度(2023年) | 13,372人 | 695人 | 5.19% |
| 令和6年度(2024年) | 13,960人 | 737人 | 5.30% |
| 令和7年度(2025年) | 14,418人 | 751人 | 5.21% |
出典は法務省が各年度に公表している司法書士試験最終結果の公式資料です。
司法書士試験は相対評価の試験です。
合格基準点が固定されているわけではなく、択一式の午前・午後それぞれに基準点が設けられており、その年の問題難易度によって毎年変動します。
合格者の人数は例年600人から750人台で推移しており、法務省が一定数の合格者を確保する方針をとっているため、受験者数が増加すれば合格率はわずかに下がり、減少すれば上がるという構造があります。
令和7年度の合格者751人のデータを見ると、合格者の平均年齢は42.05歳で、最年少は17歳、最高齢は74歳という幅広い年齢層が合格しています。
合格者の約6割が30代から40代を占めており、社会人として仕事と学習を両立しながら合格を目指す方が多い試験であることが確認できます。
全国合格率が5%台に維持されているということは、受験者のうち約95%は合格できない試験であることを意味します。
単純計算で約20人に1人しか合格できない難関試験である点は、どの通信講座を選ぶ場合でも変わりません。
アガルートの28.6%という数字は、有料受講生というフィルターがかかった集団においての合格率です。
全国の受験者約14,000人全体の5.21%とは母集団が異なりますが、受講継続者に限ってみたときに5人に1人以上が合格しているという事実は、講座の完成度を示す指標として参考になります。

アガルート司法書士講座の教材とサポートは、オンライン通信講座の中でも充実した部類に入りますが、利用できる回数や対象コースに制限があるものも含まれています。
何が使えて何が使えないかを事前に把握しておくことで、受講後の認識のズレを防ぐことができます。
アガルートの司法書士講座で使用するテキストは、2025年合格目標から全科目フルカラーへと刷新されています。
それ以前は2色刷りだったものが、図表や色分けを多用した視覚的に整理しやすい仕様に変わっています。
テキストは冊子として配送されるほか、デジタルブックとしてオンラインでも閲覧できます。
デジタルブックにはマーカーや付箋機能があり、閲覧しながら書き込みができる仕様です。
入門総合講義の科目別収録時間を確認すると、不動産登記法が約91時間と最も長く、次いで民法が約77時間、商業登記法が約59時間となっています。
11科目全体の入門総合講義で約400時間の講義ボリュームがあり、フルカリキュラム全体では択一過去問解説・記述対策・答練・模擬試験を含めると約607時間に上ります。
通信講座の中では講義時間の多い部類です。
講義動画の視聴には9段階の倍速再生が使えます。
通常速度から最大速度まで細かく調整できるため、理解が追いついている箇所は速く、難しい論点はゆっくりと調整しながら進めることができます。
学習の進捗率も管理画面で確認でき、どのくらい受講が進んでいるかを可視化できます。
テキストの仕様で注意が必要な点は索引がないことです。
司法書士試験は11科目にわたる広範な試験で、用語の意味を確認したい場面が頻繁に発生します。
索引がないため、特定の用語を探すにはテキストをめくって目で探すか、デジタルブックの検索機能を活用する必要があります。
また、テキストはまとめを中心とした構成になっており、詳しい解説は講義動画に委ねられています。
テキストを読むだけで内容を理解しようとする学習スタイルには向かない設計です。
動画を視聴してこそテキストの内容が活きてくるという関係性を理解したうえで受講することが重要です。
| テキスト・動画の主な仕様 | 内容 |
|---|---|
| テキスト形式 | フルカラー冊子+デジタルブック(2025年合格目標以降) |
| デジタルブック機能 | マーカー・付箋・書き込み対応 |
| 入門総合講義の収録時間 | 約400時間(11科目) |
| フルカリキュラム全体の収録時間 | 約607時間 |
| 倍速再生 | 9段階に対応 |
| テキストの索引 | なし |
| テキストの特性 | まとめ中心。詳細解説は動画側に集約 |
アガルートのサポート体制は複数の制度から構成されており、それぞれ対象コースや利用回数・開始時期が異なります。
内容を整理しないまま受講すると、思っていたサポートが受けられないケースが生じます。
オンライン質問サービスKIKERUKUNは、講師や有資格者がテキストや講義の内容に関する質問に回答するサービスです。
利用できる回数はフルカリキュラムが50回、ライトカリキュラムが20回で、単科で入門総合講義のみを購入した場合は対象外です。
テキストや講義に直接関係しない一般的な質問や、学習スケジュールの相談には別の窓口を利用する必要があります。
毎月1回配信されるホームルームは、海老澤講師・三枝講師・竹田講師が受講生のアンケートをもとに学習の方向性や法改正情報を動画で届けるコンテンツです。
リアルタイムではなく録画配信であるため、自分のペースで視聴できます。
モチベーション維持とペースメーカーとしての機能を持っています。
バーチャル校舎はフルカリキュラム受講生のみが利用できるオンライン上の学習空間です。
自習室としての利用、受講生同士の交流、学習サポーターによる相談が主な機能です。
先着希望制であるため、定員に達した場合は参加できない点に注意が必要です。
学習サポーターは月1回15分の先着順予約制となっており、講義内容の質問はKIKERUKUNを使うよう案内されています。
オンライン演習サービスTOKERUKUNはスマートフォンで択一式過去問を繰り返し解けるサービスで、カリキュラム購入者が対象です。
過去問集と同じ解説が収録されており、通勤や休憩時間にスキマ学習できる設計です。
各サポートの対象コースと利用条件を整理すると以下のとおりです。
| サポート制度 | 対象 | 利用回数・頻度 | 開始時期 |
|---|---|---|---|
| KIKERUKUN(質問) | フル・ライト | フル50回、ライト20回 | 2025年10月スタート(2027年目標) |
| ホームルーム | フル・ライト | 月1回(録画配信) | コースにより設定 |
| バーチャル校舎 | フルのみ | 先着希望制 | 2025年4月スタート(2027年目標) |
| 学習サポーター | フルのみ | 月1回15分(先着予約制) | バーチャル校舎内 |
| TOKERUKUN(演習) | フル・ライト | 制限なし | 2025年10月スタート(2027年目標) |
利用上の注意点として、質問の内容はテキストや講義に関するものに限定されている点は把握しておきましょう。
学習計画の立て方や試験戦略についての相談は学習サポーターが対応しており、窓口が異なります。
また、サポートの開始時期がコース開始直後ではなく、一定期間後から始まるものもあるため、申し込み前に各コースのスケジュールを公式サイトで確認しておくとよいでしょう。
司法書士試験の記述式問題は不動産登記法と商業登記法の各1問で構成されており、択一式と並んで合否を分ける重要な要素です。
アガルートの記述式対策は5段階の構成になっており、初学者が段階的に記述式の解法を身につけられるよう設計されています。
5段階の構成は、入門総合講義での基礎知識の習得から始まり、記述解法ベーシック講座で基本の型を学び、記述解法マスター講座で論点ごとの解法を深め、記述過去問解説講座で過去10年分の本試験問題を講師が実際に解きながら解説し、記述・択一パーフェクト12で直前期の実践演習を行うという流れです。
各フェーズで手戻りができるよう設計されており、理解が止まった場合は前の段階に戻って確認できます。
受講者からの評価では、講師が手元を映しながら答案を作成する実況中継形式の解説が記述式の理解に役立ったという声が複数見られます。
手順を目で見て確認できるため、どう答案用紙に落とし込むかという実践的なノウハウが得やすい点は、記述式が苦手な方にとって評価されているポイントです。
その反面、答案の採点・添削サービスがない点は、記述式対策として完結しているかどうかを検討するうえで重要な確認事項です。
自分の答案が合格水準に達しているかどうかを客観的に評価してもらえる仕組みがないため、受講生の多くは大手予備校が実施する全国公開模試を別途受験して自分の記述式の実力を確認しています。
記述式の添削に特化したサービスを求める方には、アガルート単体では対応できない部分があります。
記述式対策の講座内容を整理すると以下のとおりです。
| 講座名 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 入門総合講義 | 記述式に必要な基礎知識を体系的に習得 | ひな形集付属 |
| 記述解法ベーシック講座 | 1問5分程度の短い事例で基本の型を練習 | フルカリキュラムに含む |
| 記述解法マスター講座 | 論点ごとに分割した問題で解法を深める | フルカリキュラムに含む |
| 記述過去問解説講座 | 過去10年分を講師が実際に解きながら解説 | フル・ライト両方に含む |
| 記述・択一パーフェクト12 | 全12回の新作問題で直前期の実践力を養成 | フルカリキュラムに含む |
| 採点・添削 | なし | 別途他社模試での補完を推奨 |

司法書士試験の通信講座は複数あり、アガルートが自分に合うかどうかを判断するためには、他の主要講座との特徴の差を知ることが有効です。
各講座の料金・サポート・合格実績などを公式サイトの情報をもとに整理します。
スタディングはスマートフォン一台で全ての学習を完結できる設計を最大の特徴としており、司法書士通信講座の中でも最安値クラスの価格帯を維持しています。
2026年7月時点の公式サイトに掲載されている料金は、ミニマムコースが49,500円、ベーシックコースが69,300円、スタンダードコース(最も人気)が89,100円、コンプリートコースが99,000円です。
コンプリートは記述式添削と模擬試験がセットになっており、これが最上位プランに相当します。
アガルートとスタディングの最も大きな違いは、記述式の添削サポートの有無と料金の差にあります。
スタディングはコンプリートコースであれば記述式答案を6問まで添削してもらえます。
アガルートのフルカリキュラム(349,800円)と比べると、スタディングのコンプリートコース(99,000円)は約3.5倍の価格差があります。
合格実績の面では、スタディングは公式サイトで合格者数として2023年が21名、2024年が37名、2025年が47名と推移を公表しています。
アガルートの有料受講生合格率28.6%(令和7年度)とは算出基準が異なるため直接比較はできませんが、スタディングは合格者数の増加傾向を示す指標として提示しています。
スタディングが向いているのは、費用をできるだけ抑えたい方、スマートフォン中心のスキマ学習で完結させたい方です。
フォロー制度はアガルートと比べて限定的で、質問はチケット制や別途有料のサービスとなっています。
手厚い個別サポートより低コストを優先する場合の有力な選択肢です。
| 比較項目 | アガルート | スタディング |
|---|---|---|
| 初学者向け最安コース | 162,800円(入門総合講義) | 49,500円(ミニマム) |
| 初学者向け標準コース | 349,800円(フルカリキュラム) | 99,000円(コンプリート) |
| 記述式添削 | なし | コンプリートのみ(6問) |
| 質問サービス | フル50回・ライト20回 | 別途有料チケット制 |
| 令和7年度合格実績 | 有料受講生合格率28.6% | 合格者47名 |
クレアールは創業50年以上の歴史を持つ通信専門の受験指導校であり、合格に必要な範囲を精選して学習負担を抑える非常識合格法を特徴としています。
教材は紙の冊子テキストを中心とした構成で、学習経験者を含む幅広い層に対応したコース展開をしています。
クレアールの受講料は、時期によって割引キャンペーンが実施されることが多く、2027年合格目標の超短期コースが2026年7月時点で期間限定価格173,400円、2028年合格目標2年スタンダード夏コースが232,050円といった価格が確認されています。
定価は20万円台後半から40万円台に設定されているものの、キャンペーン時の実際の購入価格は定価の5割から6割程度になるケースも多く、最終的な支払額が通常価格とは大きく異なることがあります。
アガルートとの最も大きな違いはサポート体制にあります。
クレアールは質問回数が無制限で、答練や模擬試験の採点・添削も提供しています。
記述式の添削がないアガルートに対し、クレアールは答案を提出すると採点して返却するサービスを受講料内で提供している点は、記述式の実力確認を重視する方にとって重要な差になります。
深く体系的にインプットしたい方にはアガルートの400時間超の総合講義が向いており、効率重視で重要ポイントに絞った学習を好む方にはクレアールが向いているという違いがあります。
伊藤塾は司法試験受験指導で長年の実績を持つ大手予備校であり、司法書士講座でも手厚い個別サポートが特徴です。
令和7年度の合格者のうち伊藤塾の有料講座受講生は408名で、合格占有率は54.3%となっています。
2027年合格目標の初学者向けコースの受講料は、スタンダードコースが499,000円、ステディコースが518,000円です。
いずれも別途入塾料10,000円が必要です。
アガルートのフルカリキュラム349,800円と比較すると、伊藤塾は17万円前後高い水準にあります。
伊藤塾のサポート体制はカウンセリング制度・スクーリング制度・スケジューリング制度の3本柱で構成されています。
カウンセリング制度では講師や合格者スタッフが学習方法を個別提案し、スクーリングでは講師・受講生が直接交流できる機会を提供しています。
質問は24時間Webから可能で、原則1週間以内の回答を目標としています。
記述式には実践的な答案構成力養成答練があり、全国公開模擬試験も年2回実施されます。
東京法経学院は主に学習経験者向けの講座が充実しており、司法書士試験に特化した老舗の受験指導校です。
2026年7月時点で司法書士新・最短合格講座2027が開講しており、MAX50%の早期割引が実施されています。
紙ベースの冊子教材が中心の構成で、記述式対策の答練や過去問解説を重視したカリキュラムが強みです。
初学者向けよりも学習経験者向けのラインナップが多い特徴があります。
主要講座の比較概要をまとめると以下のとおりです。
| 講座 | 初学者向け主要コース(税込) | 記述式添削 | サポートの特徴 |
|---|---|---|---|
| スタディング | 49,500円〜99,000円 | コンプリートのみ | スマホ完結型、最安値 |
| アガルート | 162,800円〜349,800円 | なし | 月次ホームルーム・質問制(回数制限あり) |
| クレアール | 約170,000円〜(割引後) | あり(答練・模試) | 質問無制限、非常識合格法 |
| 伊藤塾 | 499,000円〜518,000円 | あり | カウンセリング・スクーリング充実 |
| 東京法経学院 | 学習経験者向け中心 | あり(答練) | 老舗。紙教材中心 |

アガルート司法書士講座の有料受講生合格率は28.6%です。
裏を返せば、有料受講生の約7割は合格に至っていない計算になります。
この数字は、受講した人のうち合格できなかった多くの方が途中で学習が止まった可能性があるという現実を示唆しています。
合格率の数字だけを見て申し込むのではなく、自分がどのような条件のもとで学習が止まりやすいかを先に把握しておくことが、受講後の後悔を防ぐうえで重要です。
通信講座は受講生が自分でペースを管理する必要があります。
通学型の授業とは異なり、出席義務がなく、学習を先延ばしにしてもその場では誰にも指摘されません。
このため、生活上の事情が変わったタイミング、疲れや体調不良が続く時期、学習の難易度が上がる局面などで、止まりやすい構造を本質的に持っています。
司法書士試験はとりわけ継続の難しい試験です。
法務省が公表している過去5年間のデータを見ると、令和3年から令和7年度まで毎年合格率は5%台に収まっており、複数回受験して合格する方が多い試験です。
試験範囲は11科目に及び、合格に必要な総学習時間は2,000時間から3,000時間とされています。
仮に毎日3時間学習するとしても、2,000時間到達に670日以上かかる計算です。
この長期戦において、アガルートのような通信講座では受講生が学習を継続できるかどうかが、合否に直結します。
質の高い教材が手元にあっても、動画を開かない日が続けばそれは機能しません。
アガルートの設計には合理的な理由がありますが、受講生の学習スタイルによっては、それが学習の停滞を生みやすい構造になる場合があります。
事前に知っておきたいリスクを具体的に挙げます。
教材量による圧迫は、申し込み直後に届くテキストの分量を見て意欲が折れるケースとして現れます。
入門総合講義だけで11科目、約400時間の動画があります。
全体像がまだ見えていない段階でこの量と向き合うと、先が見えない感覚に陥りやすくなります。
アガルートは全体構造編という導入セクションを設けているものの、それでも開始直後の心理的な負荷は大きくなりがちです。
テキストと動画の依存関係も止まりやすいポイントです。
テキストは要点まとめ中心の構成であるため、動画を視聴して初めて内容が深く理解できる設計です。
動画を見る時間が確保できない状況が1週間続くと、テキストを読むだけでは理解が進まないため、学習が実質的に止まります。
記述式に到達してからの離脱リスクもあります。
入門総合講義を終えて記述式の段階に入ると、自分の答案を採点してもらうことができません。
記述式は択一式と異なり、自分で答案の正確さを評価しにくい領域です。
採点フィードバックなしで練習を続けるモチベーションの維持は難しく、ここで停滞する受講生がいます。
質問回数が上限に達したときの対処も確認が必要です。
フルカリキュラムで50回、ライトで20回という上限は、学習が進むにつれて疑問が増える中盤から後半で残り回数が意識されるようになります。
回数を消費することへの心理的な抵抗が生まれ、疑問をそのままにして進んでしまうという行動パターンが生まれやすくなります。
以下の表に、止まりやすいタイミングとその背景を整理します。
| 止まりやすいタイミング | 背景にある原因 | 対処の方向性 |
|---|---|---|
| 受講直後(教材受取後) | 教材量に圧倒される | 全体構造編から着手し、全体像を先につかむ |
| 動画を見られない期間が続いたとき | テキスト単独では理解が進まない | 動画を最優先した学習スケジュールを設計する |
| 記述式対策に入ったとき | 採点フィードバックがなく実力が見えない | 別途他社の全国模試を受験し客観評価を得る |
| 質問回数が残り少なくなったとき | 質問への心理的ハードルが上がる | 質問は論点が明確なものに絞り、汎用的に活用する |
| 仕事や生活環境が変わったとき | 学習時間の確保が難しくなる | 短い単位での動画視聴に切り替える |
上記のリスクを踏まえ、申し込む前に以下の5点を自分自身に照らし合わせて確認することをすすめます。
1点目は、1日に最低30分の動画視聴時間を確保できるかどうかです。
アガルートは動画視聴を学習の中心に置く設計です。
忙しい日でも30分の視聴が難しい生活環境の場合、教材が届いても学習が実質的に停止するリスクが高まります。
2点目は、テキストに索引がない状態で学習を続けられるかどうかです。
用語の確認はデジタルブックの検索機能を使うことで対応できますが、その操作に慣れていない方には最初に手間が生じます。
アナログな索引検索に頼ってきた学習スタイルの方は、デジタルブックへの習熟が必要です。
3点目は、記述式対策の添削を別途手配する意欲と費用があるかどうかです。
アガルートで記述式の採点フィードバックを得るには、他社の模擬試験を追加で受験する必要があります。
その費用と手間を受け入れられるかを事前に確認しておくとよいでしょう。
4点目は、学習を1年以上継続できる環境かどうかです。
司法書士試験の勉強時間は最低でも2,000時間とされており、短期間で完結する資格ではありません。
転職や転居など生活の大きな変化が1年以内に予定されている場合、学習が中断するリスクが高まります。
5点目は、無料サンプル教材で講義との相性を確認したかどうかです。
アガルートは公式サイトから無料でサンプルテキストと講義動画を試せます。
申し込みの前にサンプルを視聴して、講師の話し方・テキストの密度・画面の見やすさを自分の目で確認しておくことが重要です。
| 自己確認項目 | 確認内容 | リスクが高い状態 |
|---|---|---|
| 動画視聴時間 | 1日30分以上確保できるか | 毎日忙しく確保できない |
| デジタル教材への適応 | 索引なし教材で検索して使えるか | 紙の索引に頼ってきた |
| 記述式添削の手配 | 他社模試受験の費用・手間を受け入れられるか | 追加コストを避けたい |
| 学習継続環境 | 1年以上の継続が見込めるか | 近く環境が大きく変わる予定がある |
| 教材との相性確認 | サンプルで講義を視聴済みか | サンプル未確認のまま申し込む |

アガルート司法書士講座は、すべての受験生に最適な講座ではありません。
講座の特性が自分の学習スタイルや状況と合っているかどうかが、受講の効果を大きく左右します。
向いている人と向いていない人の違いを明確にしておくことで、受講後に感じるミスマッチを事前に防ぐことができます。
アガルートの設計や実績が最も生きるのは、以下の条件を満たす受講生です。
動画中心の学習が苦にならない人は、アガルートの設計と相性が良いといえます。
入門総合講義は約400時間の動画コンテンツを主軸に置いており、テキストは動画を補完するまとめ教材として機能します。
動画をスマートフォンやタブレットで視聴しながら学ぶスタイルに慣れている方は、スキマ時間を効果的に活用できます。
9段階の倍速再生で1回の講義を短縮して視聴することもでき、忙しい社会人や育児中の方にも対応できる設計です。
法律を初めて学ぶ人にも向いています。
入門総合講義は法律用語や制度の背景から丁寧に解説しており、専門的な前提知識なしに受講を始められます。
特に民法や不動産登記法など馴染みの薄い科目について、実務と結びつけた解説を好む方には学習が進めやすい設計です。
合格特典をモチベーションに活用できる人にとっても有力な選択肢です。
フルカリキュラムを受講して合格した場合、受講料の全額返金とお祝い金3万円という特典があります。
この特典の存在を学習継続の動機づけとして使いながら、長期間の学習をやり切れる意志がある方には実質的なコストメリットが生まれます。
他社で学習経験があり改めて基礎から体系的に学び直したい方にも適しています。
アガルートは初学者コースと学習経験者コースを分けており、既存知識を前提とした演習中心の演習総合カリキュラムも用意されています。
前の通信講座では理解が浅いまま進んでしまったと感じている方が、基礎から再構築したい場合に向いています。
| 向いている条件 | 具体的な状況例 |
|---|---|
| 動画中心の学習スタイル | 通勤中のスマホ視聴・倍速学習を好む |
| 法律初学者 | 法律を体系的に学んだことがない社会人 |
| 合格特典を活用できる | 全額返金を目標にモチベーションを維持できる |
| 学習時間を一定確保できる | 1日30分以上の動画視聴時間がある |
| 学び直しを希望する受験経験者 | 他社講座や独学で合格できなかった経験がある |
アガルートの特性が合わないと感じる可能性がある方には、他の講座を検討することをすすめます。
費用を最小限に抑えたい方は、アガルートを選ぶ前にスタディングを検討することをおすすめします。
アガルートの入門カリキュラムは162,800円から382,800円の範囲ですが、スタディングは49,500円から99,000円で同程度の学習範囲をカバーするコースを提供しています。
合格特典の全額返金を得られるかどうかは受験結果次第であり、受講料をそのまま負担した場合の実費比較でアガルートは安くありません。
記述式答案の採点・添削を受けながら実力を確認したい方には、アガルートは不向きです。
司法書士試験では記述式の比重が令和6年度の配点変更以降に高まっており、独学感覚で記述式を練習するだけでは実力の見えにくい状況が続きます。
クレアールや伊藤塾はいずれも答案添削を受講料内で提供しており、記述式の指導をより重視する方はそちらが向いています。
テキストを読んで理解を深める学習スタイルを好む方には不向きな面があります。
アガルートのテキストはまとめ中心の構成であり、索引もありません。
テキストを精読して内容を理解するタイプの学習者や、紙の参考書を何度も読み返す勉強スタイルに慣れている方は、動画との併用が前提のアガルートの教材に違和感を覚えることがあります。
個別指導に近い手厚いサポートを求める方にも他の選択肢が向いています。
アガルートはホームルームや質問サービスを提供していますが、質問回数は上限があり、バーチャル校舎は先着希望制です。
伊藤塾が提供するカウンセリング制度やスクーリング制度のような定期的な個別対応や講師との直接交流を重視する方には、対応できる範囲に限界があります。
合格占有率の高さを重視するなら伊藤塾も有力です。
令和7年度の合格者751名中408名が伊藤塾の有料講座受講生であり、合格占有率は54.3%に達しています。
費用は高くなりますが、本試験に最も多くの合格者を輩出している講座の実績を重視する方には、費用以上の価値がある判断もあり得ます。
| 向いていない条件 | より適した選択肢の方向性 |
|---|---|
| 費用を最小限に抑えたい | スタディング(49,500円〜) |
| 記述式の添削を受けたい | クレアール・伊藤塾 |
| テキスト精読型の学習スタイル | 紙の冊子テキストが充実した講座 |
| 個別指導に近いサポートが必要 | 伊藤塾(カウンセリング・スクーリング制度あり) |
| 合格占有率の高さを最重視 | 伊藤塾(令和7年度合格占有率54.3%) |
令和7年度(2025年度)の有料受講生合格率は28.6%です。
法務省が公表している同年度の全国合格率5.21%と比べると5.49倍に相当します。
この数字はアガルートの有料講座を受講し試験に臨んだ人を母数とした集計であり、受験者全体との比較ではありません。
合格目標に向けて学習をやり切った人の中での合格率として読むことが正確な理解につながります。
2027年合格目標の入門カリキュラムは、フルが349,800円、ライトが239,800円、入門総合講義単体が162,800円です。
2028年合格目標のフルカリキュラムは382,800円です。
いずれも税込価格です。
他校乗換割引で20%オフ、受験経験者割引で10%オフの制度もあります。
フルカリキュラムで合格した場合は受講料の全額返金とお祝い金3万円を受け取れますが、インタビュー出演などの条件があります。
アガルートの標準カリキュラムには記述式の採点・添削サービスは含まれていません。
記述式対策講座は5段階で用意されており、過去問解説や新作問題演習には取り組めますが、提出した答案に対してフィードバックを受ける仕組みは標準ではありません。
記述式の添削を受けたい場合は、大手予備校が実施する全国公開模擬試験を別途受験して補完することをすすめます。
初学者向けに設計されています。
入門総合講義は法律用語や制度の背景から説明を始めており、事前の法律知識は不要です。
11科目・約400時間という学習量の多さから、学習ペースの管理が重要になります。
サンプル教材を事前に試して講義との相性を確認してから申し込むとよいでしょう。
フルカリキュラム受講生が対象の試験年度に合格した場合に適用されます。
主な条件は、合格通知書の提出、合格体験記の執筆、顔出し・実名でのインタビュー動画出演の3点です。
返金額は受講料の税抜価格であり、消費税分は含まれません。
申請期限は合格発表後1週間以内です。
インタビューへの顔出し出演に抵抗がある場合は、全額返金の代わりにお祝い金3万円のみを選ぶことができます。
学習の目的と予算によって異なります。
費用を最優先にするならスタディング(49,500円〜99,000円)が有力です。
スタディングのコンプリートコース(99,000円)には記述式添削と模擬試験が含まれており、手頃な予算で記述式対策まで完結します。
アガルートを選ぶ主な理由は講義の総時間量(フルカリキュラム約607時間)と合格率実績28.6%への信頼、そして合格特典の存在です。
どちらが自分に合うかは、まず両方のサンプル教材を試してから判断するとよいでしょう。
アガルート公式サイトから無料会員登録をすると、サンプルテキストと一部講義動画を試せます。
無料体験では入門総合講義のサンプルや記述式演習のサンプルを視聴でき、テキストのPDFもダウンロード可能です。
申し込み前に講師の解説スタイルや教材の見やすさを確認できるため、受講前に必ず体験しておくことをすすめます。
続けられる可能性はありますが、一定の条件が必要です。
アガルートの動画は1コマ単位で区切られており、9段階の倍速再生と通勤中のスマートフォン視聴に対応しています。
司法書士試験の合格に必要な総学習時間は2,000時間から3,000時間といわれており、仕事と並行しながら継続するには毎日のスキマ時間の積み上げが不可欠です。
合格者の平均年齢が42.05歳であることは、社会人でも合格できる試験であることを示していますが、学習習慣の確立と時間管理が課題になります。
アガルートでは他校乗換割引として受講料が20%オフになる制度があります。
過去に別の予備校や通信講座を受講していた方が対象で、申し込み前に割引申請の手続きが必要です。
学習経験者向けには初学者向けとは別の演習総合カリキュラムも用意されており、基礎は習得済みで演習を強化したい方に対応しています。
講義スタイルや教材の構成がこれまで使っていた講座と異なるため、サンプルで相性を確認することをすすめます。
参考資料
本記事の作成にあたり、以下の公的機関の公開情報を参照しました。