TOPプライバシーポリシー

令和7年度の一級建築士試験の総合合格率は11.4%(国土交通省)と依然として難関です。
そのため、通信講座選びは合否に直結する重要な判断になります。
スタディング99,000円から総合資格学院1,199,000円まで、主要5社の受講料には10倍以上の開きがあり、費用だけで選ぶと失敗するケースも少なくありません。
この記事では、各社の公式サイトで確認した最新の料金・製図添削回数・質問サポート体制を徹底比較し、自分に合った一級建築士通信講座の選び方を詳しく解説します。

一級建築士の通信講座は、費用・製図添削・合格実績の3軸で比較することが選択の基本です。
令和7年度の一級建築士試験では総合合格率が11.4%(国土交通省、2025年12月公表)という難易度の高さが続いており、講座選びが合否に直結しやすい試験といえます。
主要5社の受講料は最安のスタディング99,000円から、大手予備校の総合資格学院990,000円前後まで約10倍の開きがあります。
どの講座が自分に合うかは、費用だけでなく学習スタイルやサポート体制への優先度によって変わります。
以下の比較表で主要5社の特徴を整理しました。
| 講座名 | 税込受講料の目安(学科・製図) | 製図添削 | 質問サポート | 教育訓練給付金 |
|---|---|---|---|---|
| スタディング | 99,000円(総合コース) | オプション44,000円 | チケット制(30枚) | 非対応 |
| TAC | 280,000円〜(Web通信学科のみ) | メール24回まで | メール24回まで | Web通信・通学は対象 |
| 日建学院 | 770,000円〜(学科Webコース) | 添削あり | 質問対応あり | 直営校は対象 |
| 全日本建築士会 | 208,000円前後(総合・通信) | 24課題添削(長期製図) | 無制限(FAX・メール) | 一部対象(8講座) |
| 総合資格学院 | 990,000円前後(学科・製図セット) | 充実した添削 | 担当者サポート | 一部対象 |
※料金は公式サイトおよび直近年度の公表情報をもとに記載。
キャンペーンや割引適用前の通常価格が基準です。
最新料金は各公式サイトでご確認ください。
費用を最優先に考える方には、スタディングが最も適した選択肢です。
スタディングの1級建築士学科・製図総合コースは税込99,000円(2026年7月時点)で、学科から製図対策まで一括でカバーできます。
大手予備校の学科単独コースでも30〜70万円台が相場であることを踏まえると、スタディングのコストパフォーマンスは際立っています。
スマートフォン1台で動画講義・Webテキスト・スマート問題集・セレクト過去問集のすべてにアクセスできるため、通勤時間や休憩のスキマ時間を学習に充てやすい設計です。
AI問題復習機能は、解いた問題の履歴から復習スケジュールを自動で組み立てるため、苦手分野を効率よく克服する仕組みが整っています。
また、学習Q&Aはチケット制(学科30枚)のため、頻繁に質問したい方には制約を感じる場合があります。
費用を抑えながらも一定のサポートを求める場合は、全日本建築士会の通信コース(208,000円前後)も検討に値します。
大手予備校の5分の1以下の受講料でありながら、FAX・メールによる質問が無制限で、長期設計製図講座では合計24課題の添削を受けられる点が強みです。
製図試験対策で添削サポートを重視する方には、全日本建築士会の長期設計製図講座が有力な候補です。
令和7年度の設計製図試験合格率は35.0%(国土交通省、2025年12月公表)ですが、学科試験を突破した後に製図試験で不合格になるケースは少なくありません。
製図試験は自己評価が難しく、客観的なフィードバックの質が合否を左右しやすい試験です。
全日本建築士会の長期設計製図講座は、8ヵ月にわたる対応期間で合計24課題の添削指導を行います。
FAX・メールでの質問が無制限・無料で利用できるため、疑問点を残さず学習を進めたい方に向いています。
令和7年度の長期設計製図講座受講生の合格率は86.9%(全日本建築士会公表)という実績も、添削指導の質の高さを裏付けるデータです。
TAC(学科Web通信280,000円)でも、Web通信で製図対策と添削が可能です。
設計製図本科生(Web通信)との同時申し込みで製図コースが22,000円割引になる制度を設けており、学科・製図をまとめて計画したい方には使いやすい仕組みといえます。
令和7年度の一級建築士設計製図試験では、TACの本科生カリキュラム修了者の合格率が45.5%(TAC公表)という結果が出ています。
合格実績と指導の質を最優先にするなら、総合資格学院が業界内で最も高い実績を誇ります。
公益財団法人建築技術教育普及センターの集計データをもとに、直近10年間の全国合格者のうち2人に1人以上が総合資格学院の受講生であるという実績は、他校と比べて突出しています。
令和7年度のストレート合格者占有率は59.2%(総合資格学院公表)にのぼり、指導カリキュラムの合格実績への貢献度が高いことがわかります。
受講料も990,000円前後(学科・製図セット)と高額なため、費用対効果の観点では慎重な検討が必要です。
日建学院は、令和7年度の設計製図試験で1,938名の合格者を輩出した実績を持ちます(2026年1月時点速報値、日建学院公表)。
学科本科Webコースの受講料は770,000円(税込)と決して安価ではありませんが、設計製図Webコース(143,000円)との組み合わせで学科から製図まで通信で対策でき、映像講義の質の高さと公開模試の充実度が評価されています。
以上の比較から、どの講座が自分に合っているかは、費用を最優先にするのか、添削の充実度を求めるのか、合格実績を重視するのかによって変わります。
次のセクションで各講座の詳細を解説しますので、最終的な判断の参考にしてください。

一級建築士の通信講座は講座ごとに価格・カリキュラム・サポート体制が大きく異なります。
令和7年度の一級建築士試験の総合合格率は11.4%(国土交通省、2025年12月公表)と依然として狭き門であり、自分の学習スタイルや優先事項に合った講座を選ぶことが合格への近道です。
以下では公式サイトで確認できる最新情報をもとに、各講座の特徴・料金・サポート体制を詳しく解説します。
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
スタディングの1級建築士講座は、業界最安値クラスの受講料と完全オンライン学習を両立させた通信講座です。
学科から製図まで一括で対策できる学科・製図総合コースが通常99,000円(税込)で、2026年7月時点では早期スタート応援キャンペーンとして88,000円で提供されています。
大手予備校の学科単独コースが30〜70万円台であることと比べると、その価格差は一目瞭然です。
スタディングが多くの社会人受験生から支持される最大の理由は、スマートフォン1台で学習が完結する設計にあります。
動画講義・WEBテキスト・スマート問題集・セレクト過去問集・製図対策講座のすべてにアプリからアクセスでき、通勤電車の中や昼休みのわずかな時間でも学習を積み重ねられます。
令和7年度の合格者からも「満員電車での通勤時間を勉強時間に変えられた」という声が公式サイトに掲載されており、スキマ時間の活用という点で実際の合格者に支持されています。
カリキュラムは一級建築士試験の出題傾向を徹底分析したうえで、合格に必要十分な内容に絞り込んで構成されています。
学科試験の合格基準点90点に対して93点以上の獲得を目標として設計されており、過不足のない学習内容が特徴です。
学習の進め方は「学習フロー」によって示されるため、どの科目をどの順番で進めるかで迷わずにすみます。
AI機能の充実もスタディングの強みのひとつです。
AI実力スコア機能は現在の習熟度から試験本番での得点を予測し、科目別・単元別の弱点を可視化します。
AI問題復習機能は解いた問題の履歴をもとに最適な復習タイミングを自動設定するため、特許第7112694号を取得した独自の仕組みで記憶の定着を支援します。
AI学習プランは個別の学習計画を自動生成し、毎日取り組むべき内容を提示してくれます。
製図対策については、製図対策コース(55,000円)が別途用意されており、2026年度の本試験課題に対応した応用編の演習が含まれています。
さらに2026年から製図添削オプション(44,000円)が新設され、プロ講師による赤ペン添削と計画の要点の記述指導を受けられるようになりました。
学科・製図総合コース(99,000円)に製図添削オプションを追加しても143,000円と、大手予備校の製図単独コースの半額以下に収まる水準です。
注意点として、質問サポートはチケット制(学科対象30枚)のため回数に上限があります。
製図コースは質問チケットの対象外となっている点も確認が必要です。
また、スタディングは教育訓練給付金制度の対象外であるため、給付金を活用したい方は他講座との比較が必要になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | KIYOラーニング株式会社 |
| 学習形式 | 完全オンライン(スマホ・PC・タブレット対応) |
| 学科・製図総合コース | 99,000円(税込)・キャンペーン中88,000円 |
| 学科対策コース | 79,800円(税込) |
| 製図対策コース | 55,000円(税込、2026年合格目標) |
| 製図添削オプション | 44,000円(税込、2026年合格目標) |
| 質問サポート | チケット制(学科対象30枚) |
| 教育訓練給付金 | 非対応 |
| 無料体験 | あり(30秒で登録可・自動更新なし) |
| 公式サイト | https://studying.jp/kenchikushi/ |
スタディングが特に向いているのは、平日の通勤・通学時間や休憩のスキマを学習に充てたい社会人、費用をできる限り抑えたい受験生、そして自己管理で学習を進めるのが得意な方です。
反対に、製図添削を標準で手厚く受けたい方や、講師に直接質問を繰り返したい方には、添削・質問回数に制限がある点をあらかじめ踏まえたうえで検討するとよいでしょう。
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
TACの一級建築士講座は、大手資格予備校の受講料の約50%という価格帯で、フルスペックの学科・製図対策を受けられる通信講座です。
公式サイトでも「大手スクールの半額で同等以上の合格率を実現している」と明示されており、コストパフォーマンスを重視しながらも本格的なカリキュラムで学びたい受験生に向いています。
TACが価格を抑えられる理由は、講義の質を維持しながら無駄な営業コストや管理費を削減しているためです。
しつこい勧誘がなく、合格者アンケートでも「費用負担が少ないのに安かろう悪かろうという感覚がなかった」「他大手スクールより講義のわかりやすさは段違いだった」という声が多く寄せられています。
TACの通信講座の核となるのが担任制です。
入会から合格まで同一の講師が指導を担当するため、学習の流れが一貫しており、受講生側から見ると「この先生についていけば大丈夫」という安心感が生まれやすい環境が整っています。
学科対策では2027年受験向けに複数のコースが用意されており、受験経験者の状況や学習開始時期に応じて選択できます。
最上位コースの総合学科本科生 井澤Plusは全87回の構成で、業界25年のキャリアを持つ井澤講師による「井澤式比較暗記法」が加わった手厚いコースです。
標準コースの総合学科本科生は2026年10月開講・全75回で、今年度からカリキュラムを大改訂し毎週の問題数ノルマを75%に低減するなど、無理なく継続できる設計に改善されています。
また、多忙な社会人向けに設計された15分Web本科生(全180回・1回15分)は、インプット講義を従来の約4割に厳選したタイパ重視のコースです。
まとまった学習時間を確保しにくい方や、必要な論点だけをピンポイントで学習したい受験経験者に向いています。
早割受講料は220,000円(税込)と、フルカリキュラムのコースと比べて費用を抑えられます。
製図対策では、2026年受験向けの設計製図本科生がWeb通信で264,000円(税込)で受講できます。
学科コースと同時申し込みで製図コースが22,000円割引になるセット制度を設けており、学科・製図をまとめて計画する方はお得に受講できます。
学科試験で残念な結果になった場合、所定の手続きで製図コースの受講料が全額返金または特別返金される制度があり、費用面のリスクを抑えながら受講できる点も特徴です。
Web通信・通学コースは一般教育訓練給付制度(受講料の20%・上限10万円)の対象です。
また、初回入会時は入会金10,000円が別途必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | TAC株式会社 |
| 学習形式 | Web通信・オンラインライブ通信・ビデオブース・教室(選択式) |
| 一級 総合学科本科生 井澤Plus(早割) | 440,000円(税込)2026年9月開講 |
| 一級 総合学科本科生(早割) | 396,000円(税込)2026年10〜11月開講 |
| 一級 学科本科生(早割・Web通信) | 352,000円(税込)2027年1月開講 |
| 一級 15分Web本科生(早割) | 220,000円(税込)2027年3月開講 |
| 一級 上級学科本科生(早割) | 231,000円(税込)2027年4月開講 |
| 一級 設計製図本科生(Web通信・2026年受験) | 264,000円(税込) |
| 一級 設計製図本科生(Web通信・2027年受験) | 275,000円(税込) |
| 質問サポート | メール質問24回まで(本科生対象) |
| 教育訓練給付金 | Web通信・通学コースは対象(オンラインライブは対象外) |
| 入会金 | 10,000円(税込)※初回のみ |
| 公式サイト | https://www.tac-school.co.jp/kouza_kenchiku.html |
※料金は2026年8月時点の公式サイト掲載価格をもとに記載。
キャンペーン・割引の適用状況は時期によって変わるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
TACが特に向いているのは、大手予備校の手厚いサポート体制を求めつつも受講料を総合資格学院や日建学院より抑えたい方です。
担任制による一貫した指導スタイルと、Web通信・オンラインライブ・教室を柔軟に組み合わせられる受講形態の多彩さが、仕事と学習を両立させたい社会人受験生にとっての強みです。
反対に、スタディングのようなスキマ時間中心の完全スマホ学習を求める場合はTACの設計とやや合わない可能性があります。
受講形態を選ぶ際は、Web通信と教育訓練給付金の適用関係を事前にハローワークで確認したうえで申し込むとよいでしょう。
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
日建学院の一級建築士講座は、合格者輩出数と教材品質の高さで長年の実績を積み上げてきた資格専門校です。
令和7年度の設計製図試験では受講生1,938名が合格しており(2026年1月時点の速報値、日建学院公表)、製図試験対策に特に強みを持つ講座として知られています。
運営元の株式会社建築資料研究社は建築専門の出版社でもあり、市販では手に入らないオリジナル教材の質の高さが受験生から高く評価されています。
学科対策のWebコースとして、通信での受講が可能な学科本科Webコースを提供しています。
前年11月下旬から配信を開始し、2027年の学科本試験日まで継続する約8ヵ月の学習期間で、基礎から試験全範囲を効率よく学ぶスタンダードコースです。
受験当年度の半年以上前から養成アプローチ講義がスタートし、構造力学と法規という苦手分野が生まれやすい科目を早期から徹底して鍛える設計が組まれています。
カリキュラムは、インプット主体の理論講義42回とアウトプット主体の完全攻略講義21回を柱に、問題集の解説をその場で視聴できるズバリ解説、全国47都道府県で実施される公開模擬試験、直前期の集中演習まで一貫したプログラムが構成されています。
教材は受験対策テキスト(5科目)・問題解説集(5科目)・建築基準法関係法令集・重要条文ポイントなど一式が含まれており、別途購入の必要はありません。
特徴的なのは「ズバリ解説」という仕組みです。
問題解説集の各問題に付けられた出題年度番号をクリックすると、該当問題の解説講義を即座に視聴できます。
問題を解いて疑問が生じた瞬間に講義を参照できる設計で、テキストと動画の連携が通信学習での独自性となっています。
設計製図対策については、設計製図Webコースで通信受講が可能です。
Web映像講義と通信添削を組み合わせ、学習期間は約3ヵ月・全6課題の構成です。
エスキスの進め方から作図、法的規制の考え方・構造計画・設備計画まで段階的に演習を積み重ねます。
添削課題は3課題で、提出から約1週間後に採点返却されます。
エスキスの基礎から本試験を想定した特訓模擬まで対応しており、設計製図初学者でも一から取り組める構成です。
学科本科Webコースは一般教育訓練給付制度の対象講座です。
ただし対象校は日建学院直営校のみであり、認定校・公認スクールでは制度を利用できないため、受講前にハローワークと最寄り校への確認が必要です。
学科試験で不合格となった場合は、所定の基準条件を満たせば2027年度の学科本科コースを無料で再受講できるバックアップシステムを設けています(全国の各校によって導入状況が異なります)。
学科本科Webコースの受講料は770,000円(税込)と高額な設定です。
設計製図Webコースの143,000円(税込)と合わせると合計913,000円となり、スタディングやTACと比較すると費用面での差は大きくなります。
費用負担を踏まえて、付属する教材の質・模試の全国規模・サポート体制との総合評価で検討することをおすすめします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社建築資料研究社(日建学院) |
| 学習形式 | Web講座(通信)・通学講座(選択式) |
| 学科本科Webコース | 770,000円(税込)※教材費含む・2027年合格目標 |
| 学科本科Webコース(学生) | 693,000円(税込) |
| 設計製図Webコース | 143,000円(税込)※2026年合格目標 |
| 学習期間 | 学科 約8ヵ月 / 製図 約3ヵ月 |
| 製図添削課題数 | 3課題(返却まで約1週間) |
| 教育訓練給付金 | 学科本科Webコースは対象(直営校のみ) |
| 不合格時再受講制度 | あり(基準条件あり・校によって異なる) |
| 無料体験 | あり(映像講義サンプルを公式サイトで視聴可) |
| コールセンター | 0120-243-229(平日10:00〜17:00) |
| 公式サイト | https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/architect1q/ |
※料金は2026年8月時点の公式サイト掲載価格をもとに記載しています。最新情報は公式サイトでご確認ください。
日建学院が向いているのは、製図試験の添削指導と全国模試の受験機会を重視する方、教材一式がセットになったオリジナルテキストで学習したい方です。
一方、費用を抑えることを優先する方やスマホ中心のスキマ学習を求める方には、学科本科Webコースの受講料770,000円という水準はハードルが高くなります。
費用対効果を考えるなら、学科はスタディングやTACで対応し、製図の添削指導に絞って日建学院の設計製図Webコースを活用するという組み合わせも現実的な選択肢といえます。
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
全日本建築士会の一級建築士講座は、一般社団法人が50年以上にわたって運営してきた公益事業型の通信講座です。
中央省庁・県庁をはじめとする行政機関の研修や公立大学の社会人公開講座に採用された実績を持ち、営利目的の民間スクールとは異なる立場から受講料を低く抑えた高品質な講座を提供しています。
令和7年度の学科模擬試験基準点取得者の合格率は85.7%、長期設計製図講座受講生の合格率は86.9%、設計製図受験講座受講生の合格率は86.2%(全日本建築士会公表)という高い水準が、講座の質を裏付けています。
講座の総合監修は元国土交通省室長が担当しており、試験の命題側に近い視点からの傾向分析と対策を組み込んだカリキュラムが特徴です。
テキストは正答肢の約40%が初出題となる近年の傾向に対応して毎年改訂されており、日本建築学会賞受賞者をはじめとした第一線のベテラン講師陣が執筆しています。
通学講座と通信講座は同一内容・同一カリキュラムで提供されており、通信受講でも教室で収録したリアルな動画教材で学習できます。
地方在住で通学が難しい方でも、通学受講者と遜色なく学習を進められる環境が整っています。
学科・製図を通して学ぶ総合コースの通信受講料は208,000円前後(早期優待割引価格、教材・模擬試験含む)です。
学科講座は計画8回・環境設備11回・法規13回・構造15回・施工9回の全56回(各回3時間・総計178時間)で構成され、各学習段階で習熟度を測る実力強化演習6回と模擬試験が含まれます。
製図は課題発表後から始める10課題添削指導(総計73時間)が標準コースです。
製図添削が最も充実しているのが長期設計製図講座です。
課題発表前からのスタートで全24課題の添削指導(8ヵ月間、通信192,000円)を受けられ、発表前に14課題・発表後に10課題という構成で製図試験対策を長期間かけて積み上げていきます。
また12月開講の早期導入講座(4課題・72,000円)が無料で受講できる特典も設けられており、製図の基礎力を早期から養成できます。
各課題ごとにWebサポート解説講義(約150分)が配信されるため、通信受講でも添削後の振り返りを映像で確認できます。
質問サポートはFAX・メールによる専任講師への問い合わせが回数無制限・無料で利用できます。
通信受講でも質問に上限がないため、学習中に生じた疑問をそのままにせず解決できる環境は、一級建築士通信講座のなかでも際立った強みです。
割引制度も充実しています。
月に2回程度の申込締切日を設けた早期優待割引、25歳以下・学生への優待割引、学生特別支援制度、本会講座の再受講者向け割引のほか、企業・団体の一括申し込みには優待割引が適用されます。
また8講座が一般教育訓練給付制度の対象に指定されており、条件を満たす方は受講料の20%(上限10万円)の給付を受けられます。
不合格時の完全再受講制度も設けられており、出席率80%以上・模擬試験得点率90%以上(通信講座)などの基準を満たした受講生は翌年度の講座を無料で再受講できます。
総合コース受講生は、学科試験で不合格となった場合でも翌年の設計製図講座を無料受講できる制度が別途用意されています。
注意点として、デジタル面の使い勝手ではスタディングのようなスマホアプリ完結型の講座に劣る面があります。
学習管理機能や問題復習のAI機能などはなく、教材やインターフェイスのシンプルさを指摘する声もあります。
通学講座の校舎は東京・高田馬場を中心に設けられており、地方在住者は通信での受講が基本となります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営団体 | 一般社団法人全日本建築士会 |
| 学習形式 | 通信(Web動画)・通学・併用(選択式) |
| 総合コース(学科+製図)通信 | 208,000円前後(早期優待割引価格・教材・模試含む) |
| 学科徹底合格力養成講座 通信 | 188,000円(早期優待割引価格) |
| 設計製図徹底合格力養成講座 通信 | 172,000円前後(早期優待割引価格) |
| 長期設計製図講座 通信 | 192,000円(8ヵ月・24課題添削) |
| 質問サポート | FAX・メールによる無制限・無料(専任講師対応) |
| 教育訓練給付金 | 一部対象(8講座) |
| 再受講制度 | あり(出席率80%以上・模試得点率90%以上等が条件) |
| 通学校舎 | 東京・高田馬場中心(地方は通信のみ) |
| 公式サイト | https://kenchikukouza.org/ |
※料金は公式サイト掲載情報(令和6年度実績ベース・早期優待割引適用後)を参考に記載しています。
令和8年度向けの最新料金は必ず公式サイトまたは問い合わせでご確認ください。
全日本建築士会が特に向いているのは、製図添削の回数を最大化したい方、質問を何度でも専任講師に相談したい方、費用を大手予備校より抑えながらも充実した指導を受けたい方です。
学科・製図を同一団体の通信講座でカバーできる数少ない選択肢のひとつでもあり、セットコースでの受講を検討している方にも選びやすい講座です。
※2026年8月時点の調査情報です。最新の料金・条件は公式サイトをご確認ください
総合資格学院の一級建築士講座は、合格実績において業界最多の水準を誇るスクールです。
直近10年間(平成28〜令和7年度)の一級建築士設計製図試験において、全国合格者35,869名中18,878名が当学院の受講生であり、全国合格者占有率は52.6%に達します。
また、学科・製図のストレート合格者占有率は直近10年間で59.2%(全国ストレート合格者14,345名中8,493名)であり、いずれも公益財団法人建築技術教育普及センターの発表データに基づく数値です。
これは、一級建築士を1年でストレート合格した方のおよそ6割が総合資格学院の受講生であることを意味します。
この合格実績を支えているのが、800名を超える選び抜かれた講師陣による対面指導と、徹底的に分析されたオリジナル教材の組み合わせです。
製図試験対策では完成図面の添削にとどまらず、講師が教室内を巡回し受講生一人ひとりの作図途中の手元を確認する机間指導を実施しています。
作図プロセス全体を見届けながらリアルタイムでアドバイスを行うスタイルは、通信受講だけでは実現しにくい対面指導ならではの強みです。
通信(Web)コースとして提供されているのが「1級建築士合格必勝WEB(+LIVE)コース」です。
学科対策は当学院のインターネット学習システム「e-講義」をベースにどこでも視聴でき、学科対策講座26回のうち13回までは対面講義での受講も可能です。
学科試験突破後は、設計製図コースで対面指導を受けられる構成になっており、通信と対面を組み合わせた学習スタイルを1つのコースで実現しています。
令和8年度向けの合格必勝WEB(+LIVE)コースの受講料は1,199,000円(税込)で、エントリー講座・新傾向講座・建築施工実務講座の早期講座3講座、学科合格必勝WEB(+LIVE)コース、設計製図コースがセット価格に含まれます。
通常受講料の合計が1,485,000円(税込)のところ、セット割引で286,000円の引き下げとなっています。
なお、令和8年度受験コースの募集はすでに終了しており、現在は2027年受験向けの次年度コース情報を確認するとよいでしょう。
学科試験対策のカリキュラムは、早期講座(エントリー・新傾向・建築施工実務)で学習の土台を整えた後、本講座(計画3回・環境設備5回・法規5回・構造8回・施工5回)を経て、早期診断テスト・仕上げテスト・模擬試験4回で実力を仕上げる構成です。
製図対策では当年度対策講座・本試験課題対策講座10回・統一模擬試験2回というプログラムで、エスキスを分解・手順化した当学院オリジナルメソッドを習得します。
学科試験で不合格となった場合、設計製図コース受講料(390,000円・税込429,000円)を翌年度の学科コース受講料に全額充当できる制度を設けています。
万が一の備えとして費用リスクを軽減できる仕組みです。
また、一般教育訓練給付制度の詳細については最寄りの各校に問い合わせる形となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 総合資格株式会社 |
| 学習形式 | Web講義(e-講義)+一部対面講義(最大13回) |
| 合格必勝WEB(+LIVE)コース(令和8年度) | 1,199,000円(税込)セット割引価格 |
| 内訳(早期3講座) | 165,000円(税込) |
| 内訳(学科合格必勝WEB+LIVEコース) | 605,000円(税込) |
| 内訳(設計製図コース) | 429,000円(税込) |
| 通常受講料合計 | 1,485,000円(税込) |
| 直近10年間全国合格者占有率 | 52.6%(設計製図試験) |
| ストレート合格者占有率 | 59.2%(直近10年間) |
| 学科不合格時の制度 | 製図コース受講料を翌年学科コースに全額充当可 |
| 教育訓練給付金 | 詳細は最寄り校へ要問い合わせ |
| 公式サイト | https://www.shikaku.co.jp/course/1k/ |
※料金は令和8年度向け公式サイト掲載価格をもとに記載。令和9年度向け最新コース・料金は公式サイトでご確認ください。
総合資格学院が向いているのは、合格実績を最優先に考えて講座選びをしたい方、製図試験対策で対面指導による机間指導を受けたい方、費用が高くても1年でのストレート合格を目指したい方です。
費用対効果を重視する方や、スマホ完結のスキマ学習を求める方には合わない可能性があります。
受講前に最寄り校での受講相談や資料請求で、カリキュラムの詳細や最新の割引情報を確認してから判断するとよいでしょう。

一級建築士の通信講座選びで失敗しないためには、費用・学科製図の対応範囲・質問サポート・スマホ対応・教育訓練給付金の5つを軸に比較するのが効率的です。
令和7年度の一級建築士試験の総合合格率は11.4%(国土交通省、2025年12月公表)という難関資格であり、自分の学習スタイルや優先事項に合わない講座を選んでしまうと、学習が続かずに合格機会を逃すリスクがあります。
一級建築士試験は学科試験と設計製図試験の二段階選抜であり、この2つを一括して対応できる通信講座は限られています。
一般的な通信講座の多くは学科対策と製図対策を別々のコースとして用意しており、学科に合格した後に製図コースを別途申し込む形となります。
学科と製図を最初からまとめて計画したい場合は、スタディングや全日本建築士会のような総合コースを設けている講座が選びやすいでしょう。
設計製図試験の合格率は令和7年度で35.0%(国土交通省、2025年12月公表)であり、学科を突破した段階では安心できません。
学科のみ独学で対策し、製図だけ通信講座を活用するという組み合わせも現実的な選択肢です。
日建学院の設計製図Webコース(143,000円)や全日本建築士会の長期設計製図講座(通信192,000円)は、製図に特化した受講を希望する方にも対応しています。
以下の表で、主要5社の対応範囲を確認できます。
| 講座名 | 学科のみ | 製図のみ | 学科+製図セット |
|---|---|---|---|
| スタディング | あり | あり | あり(総合コース) |
| TAC | あり | あり | 別途申し込みが必要 |
| 日建学院 | あり | あり | 組み合わせ可 |
| 全日本建築士会 | あり | あり | あり(総合コース) |
| 総合資格学院 | あり | あり | セットコースあり |
質問サポートと製図添削の充実度は、通信講座を選ぶうえで見落としがちな重要ポイントです。
通信講座は自宅で一人で学ぶ環境であるため、疑問点が解決できずに止まってしまうケースが少なくありません。
質問の回数制限や応答の速さ、専任講師への直接相談が可能かどうかを事前に確認しておくことをおすすめします。
全日本建築士会はFAX・メールによる質問が回数無制限・無料で専任講師に相談でき、通信受講でも手厚いサポートを受けられます。
TACは本科生向けにメール質問24回まで対応し、スタディングはチケット制(学科対象30枚)で上限があります。
製図添削の回数も合否に影響します。
全日本建築士会の長期設計製図講座は全24課題添削(8ヵ月間対応)と業界最多水準で、日建学院の設計製図Webコースは3課題添削、スタディングは製図添削オプション(44,000円)を追加することで対応できます。
製図試験で客観的な評価を繰り返し受けることが合格への近道であるため、添削回数は重要な選択基準のひとつです。
一般教育訓練給付制度とは、厚生労働省が実施する制度で、雇用保険の被保険者(または被保険者であった方)が対象講座を一定の要件を満たして修了した場合に、受講料の20%(上限10万円)が支給される制度です。
この制度を活用するだけで実質負担額を大きく下げられるため、事前にハローワークで受給資格を確認したうえで講座を選ぶことをおすすめします。
受講前にハローワークで申請手続きを行わないと給付を受けられないため、申し込みタイミングに注意が必要です。
給付金の対象状況は講座・コースによって異なります。
TACのWeb通信・通学コースや日建学院の学科本科Webコース(直営校のみ)、全日本建築士会の一部講座(8講座)は対象に指定されています。
スタディングは現時点で非対応となっており、給付金の活用を優先したい方は対応講座を選ぶとよいでしょう。
| 講座名 | 教育訓練給付金の対応状況 |
|---|---|
| スタディング | 非対応 |
| TAC | Web通信・通学コースは対象(オンラインライブ通信は対象外) |
| 日建学院 | 学科本科Webコースは対象(直営校のみ) |
| 全日本建築士会 | 一部対象(8講座) |
| 総合資格学院 | 詳細は最寄り校へ要問い合わせ |
働きながら一級建築士試験を目指す社会人にとって、スキマ時間を学習に充てられるかどうかは継続に直結します。
必要な学習時間は一般的に1,000〜1,500時間とされており(公益財団法人建築技術教育普及センター関連情報)、まとまった時間が取れない日々の中で積み上げていくためには、スマホで完結する学習環境が重要です。
スタディングは動画講義・Webテキスト・スマート問題集・セレクト過去問集のすべてがスマホ1台で完結し、専用アプリを使えばオフライン視聴も可能です。
TACのWebトレーニング(モバイル問題集)もスキマ時間の演習に活用できます。
全日本建築士会は通学と同一内容のWeb動画を配信しており、スマホ・PCどちらでもアクセスできます。
反対に、スマホ学習のデジタル機能を優先する場合、全日本建築士会はAI復習機能や学習管理アプリなどの面では他社に劣るとの声もあります。
自分の学習スタイルが「隙間時間にスマホで積み上げる」型か「まとまった時間に集中して学ぶ」型かによって、最適な講座は変わります。
まずは各社の無料体験や資料請求を活用して、動画の見やすさ・テキストのわかりやすさ・操作性を実際に確認してから申し込むことをおすすめします。

社会人が通信講座を使って一級建築士試験に合格するためには、学科試験で500〜800時間、設計製図試験で200時間前後の学習時間を確保し、試験日から逆算した計画を立てることが合格への基本です。
令和7年度の総合合格率は11.4%(国土交通省、2025年12月公表)であり、効率的なスケジュール管理が合否を大きく左右します。
一級建築士試験は学科試験と設計製図試験の二段階で行われます。
毎年の試験日程は公益財団法人建築技術教育普及センターから3月上旬に公表されており、学科試験は7月下旬の日曜日、設計製図試験は10月第2日曜日が例年の実施時期です。
学科の合格発表が9月上旬、製図試験の合格発表が12月下旬というスケジュールを念頭に置きながら、10〜11月頃から翌年の学科試験を見据えた学習計画を立てるのが一般的です。
一級建築士試験の学習時間は、初学者で1,000〜1,500時間、実務経験者や二級建築士保有者で700〜1,000時間が目安とされています。
1日3時間の学習を毎日続けた場合、最低でも1年弱かかる計算です。
社会人が現実的に確保できる1日の学習時間は、平日1〜2時間・休日3〜5時間というペースが多く見受けられます。
これを週単位で換算すると週12〜20時間、月50〜80時間程度になります。
この学習ペースで1年間継続した場合の累計時間は600〜960時間となり、実務経験者であれば十分に合格水準に到達できる量です。
学習時間の目安は次のとおりです。
| 学習フェーズ | 期間 | 目標学習時間 |
|---|---|---|
| 学科 基礎インプット期 | 11月〜翌3月 | 約300〜400時間 |
| 学科 アウトプット・直前期 | 4月〜7月試験直前 | 約200〜400時間 |
| 設計製図 基礎期 | 7月試験後〜8月 | 約60〜80時間 |
| 設計製図 演習期 | 8月〜10月試験直前 | 約120〜150時間 |
スキマ時間の活用が合否を分けるケースもあります。
通勤時間が往復1時間ある場合、それを学習に充てるだけで年間250時間以上になります。
スタディングのようなスマホ完結型の通信講座は、この隙間時間の学習効率を高めるために設計されており、毎日のルーティンに組み込みやすい構成が特徴です。
学科試験は5科目・125問の四肢択一式で行われます。
科目別の出題数は計画20問・環境設備20問・法規30問・構造30問・施工25問です。
各科目に足切り点が設けられているため、苦手科目を放置することはできません。
優先度の高い科目は法規と構造の2科目です。
この2科目は合計60問と全体の48%を占め、かつ理解に時間がかかる内容を含んでいます。
多くの通信講座が早期から法規・構造を重点的に扱う構成を採用しているのはこのためです。
法規は法令集を持ち込める試験であるため、条文の引き方と関連条文の把握に重点を置いた演習が有効です。
構造は計算問題が含まれており、基礎的な力学から繰り返し解くことで得点源に転換できます。
計画・環境設備・施工の3科目は暗記が中心であり、過去問の反復学習が最も効率的です。
出題範囲が広いため、出題頻度の高い分野から優先して固めていくアプローチをおすすめします。
近年は従来の出題内容を一歩掘り下げた応用問題や初出題の内容が増加傾向にあり(日建学院、2025年学科試験講評)、過去問の丸暗記だけでは対応できない点に注意が必要です。
設計製図試験の対策は、学科試験終了直後から始めることが理想的です。
製図試験は毎年7月下旬に課題の用途が公表され、その課題に沿って6時間30分以内に設計図書を完成させる実技試験です。
エスキス(基本構想)に約2時間、作図に約3時間、記述・チェックに残り1時間30分という時間配分が一般的なペース配分とされています。
製図の練習で最も重要なのは、通し練習の繰り返しです。
個別に知識を学んでいても、6時間30分という制限時間内に完成させる感覚は実際に通して描かないと身につきません。
添削を受けることで自分では気づきにくいミスや癖を修正できるため、通信講座の製図コースで添削機会を確保しながら演習を重ねることをおすすめします。
学科試験と設計製図試験の性質の違いをまとめると次のとおりです。
| 比較項目 | 学科試験 | 設計製図試験 |
|---|---|---|
| 試験形式 | 四肢択一・125問 | 6時間30分の実技 |
| 主な対策 | 過去問演習・インプット | 通し練習・添削指導 |
| 優先科目 | 法規・構造を重点化 | エスキス力・作図スピード |
| 弱点への対処 | 科目足切りを回避する | 第三者の添削で客観評価 |
| 通信講座の活用 | スキマ時間で動画・問題演習 | 添削オプションの積極利用 |

通信講座と大手予備校の費用差は最大で10倍以上に広がり、同じ一級建築士合格を目指す手段でありながらコスト構造はまったく異なります。
スタディングの学科・製図総合コースが99,000円(税込)であるのに対し、総合資格学院の合格必勝WEB(+LIVE)コースは1,199,000円(税込)です。
単純な費用比較だけでなく、何に費用の差が生まれているのかを理解したうえで選択することが重要です。
費用と主な特徴の全体像を以下の表で確認できます。
| 講座名 | 学科・製図セット受講料の目安 | 指導スタイル | 製図添削の主な形式 |
|---|---|---|---|
| スタディング | 99,000円(税込) | 完全オンライン | オプション追加(44,000円) |
| 全日本建築士会 | 208,000円前後(通信) | Web動画+添削 | 最大24課題(長期コース) |
| TAC | 352,000円〜(学科Web通信のみ) | Web通信+一部対面可 | メール24回まで |
| 日建学院 | 770,000円(学科Webコース) | Web動画+添削 | 3課題(製図Webコース) |
| 総合資格学院 | 1,199,000円(セットコース) | e-講義+対面指導 | 机間指導・複数課題 |
費用差が生まれる主な要因は、対面指導のコスト・校舎維持費・講師の人件費です。
総合資格学院や日建学院のような大手予備校は全国に多数の校舎を構え、800名を超える講師陣を抱えています。
受講料の相当部分はこれらの固定費に充てられており、学習内容そのものへの対価だけではありません。
スタディングが99,000円という価格を実現できる理由は、校舎・物理的な教材・対面指導コストをすべてカットし、オンラインに完全特化した運営モデルによるものです。
同様に全日本建築士会が200,000円前後という水準を維持できるのは、公益事業として広告費・営業費を最小化した運営方針によるものです。
費用差の内訳を試算してみます。
学科対策のみで比較した場合、スタディング学科対策コースが79,800円に対し、日建学院の学科本科Webコースは770,000円(税込)で、約9.6倍の開きがあります。
製図対策を加えた場合はさらに差が拡大し、スタディングの総合コース99,000円に製図添削オプション44,000円を加えた143,000円と、総合資格学院の合格必勝WEB(+LIVE)コース1,199,000円では約8.4倍の差になります。
費用が高い講座が合格率も高いとは必ずしも言えない点も重要です。
令和7年度の設計製図試験では、全日本建築士会の長期設計製図講座受講生の合格率は86.9%(全日本建築士会公表)に達しており、費用が低い講座でも高い合格水準を維持しているケースがあります。
一般教育訓練給付制度とは、雇用保険の被保険者(または被保険者であった方)が対象講座を一定の要件のもとで修了した場合に、受講料の20%(上限10万円)がハローワークから支給される制度です。
厚生労働省が所管する制度で、資格取得を目指す社会人の学習を支援する目的で設けられています。
給付を受けるためには、受講開始前にハローワークで受給資格の確認と申請手続きを行う必要があります。
受講後に申請する形式のため、事前手続きを忘れると給付を受けられなくなります。
雇用保険の加入期間は通算1年以上が基本的な要件で、初めて制度を利用する場合は加入期間が1年以上あれば対象となります。
教育訓練給付金を活用した場合の実質負担額の計算例を示します。
| 講座名 | 税込受講料 | 給付金額(20%) | 実質負担額 |
|---|---|---|---|
| TAC 学科本科生(Web通信・早割) | 352,000円 | 70,400円 | 281,600円 |
| 日建学院 学科本科Webコース | 770,000円 | 100,000円(上限) | 670,000円 |
| 全日本建築士会 総合コース通信 | 208,000円前後 | 41,600円前後 | 166,400円前後 |
| スタディング | 非対応 | 給付なし | 99,000円 |
※給付金の支給要件・修了要件は講座・個人の状況によって異なります。
最新情報は各社公式サイトおよびハローワークでご確認ください。
この試算で見ると、スタディングは給付金非対応でも元々の受講料が最安であり、給付金を活用できる場合はTACの実質負担額が大幅に下がります。
TACの早割適用後は352,000円から給付金70,400円を差し引いた281,600円となり、スタディングとの差は約18万円まで縮まります。
費用面だけで通信講座と大手予備校の優劣を判断するのは難しく、添削の充実度・対面指導の有無・スキマ時間の使いやすさなど、自分が学習継続しやすい環境への対価として費用を評価するとよいでしょう。
予算の上限を先に決め、その範囲で最も添削や質問サポートが充実した講座を選ぶという進め方が、費用対効果を最大化するうえで現実的なアプローチです。
通信講座だけで合格することは可能です。
令和7年度の一級建築士設計製図試験の合格率は35.0%(国土交通省、2025年12月公表)であり、学科・製図ともに通信講座で対策した受講生が合格している実績があります。
学科試験については、動画講義と問題演習を中心とした通信講座の構成で十分に対応できます。
設計製図試験については、自己評価が難しい性質があるため、通信講座で製図添削を受けることが重要です。
全日本建築士会の長期設計製図講座受講生の合格率は86.9%(全日本建築士会公表)に達しており、添削指導が充実した通信講座であれば対面指導に近い水準での合格を目指せます。
通信受講で合格するためには自己管理能力と継続的な学習が前提です。
まとまった時間が確保できない環境でも、スキマ時間を活用して1,000時間以上の学習を積み上げられるかどうかが合否の分かれ目になります。
製図試験は通信講座での対策が可能ですが、添削指導の有無が合格確率に大きく影響します。
製図試験は客観的な評価を繰り返し受けることが合格への近道であり、自己採点には限界があります。
令和7年度の設計製図試験では不合格者の過半数がランクIIIに該当し、知識・技能の不足が主な原因とされています。
添削によって自分では気づけないミスや図面の癖を修正できる環境を選ぶことをおすすめします。
完全独学(添削なし)での製図対策は、作図スピードの養成やエスキスの習熟は可能ですが、採点基準に沿った客観評価が得られないため、本番で一発アウトのミスを犯すリスクが残ります。
スタディングの製図添削オプション(44,000円)や日建学院の設計製図Webコース(143,000円)など、添削付きの通信サービスを活用することを検討するとよいでしょう。
学科と製図で異なる講座を使い分けることは有効な選択肢であり、費用を大幅に抑えられる場合があります。
費用を最優先にするなら学科はスタディング(79,800円〜)で対策し、製図は添削回数の多い全日本建築士会の設計製図徹底合格力養成講座(通信172,000円前後)や日建学院の設計製図Webコース(143,000円)を活用する組み合わせが選択肢になります。
学科コースの価格帯は49,800〜770,000円、製図コースは143,000〜600,000円台と幅があるため、両者を組み合わせることで総費用を自分の予算に合わせて調整できます。
注意点として、学科と製図を別々の講座で受ける場合は教材やカリキュラムの統一感がなくなる点があります。
学習の方向性にばらつきが出やすいため、使い分ける場合は学科コースを先に終わらせてから製図の講座選びをするとよいでしょう。
受験資格がない場合は、まず公益財団法人建築技術教育普及センターが公表する受験資格要件を確認することが最初のステップです。
一級建築士の受験資格は、建築士法に基づき大学・短大・高専の建築学科等の卒業者、または建築に関する一定の実務経験を持つ方に与えられます。
令和2年に制度が改正され、大学・大学院在学中や卒業直後でも受験できるようになりました。
建築学科の卒業者は卒業と同時に受験資格が生じるケースがあり、かつてのように実務経験を積む必要がなくなった点が大きな変更です。
建築系の学歴がない方は、建築に関する実務経験を7年以上積むことで受験資格を取得できる場合があります。
詳細な要件は毎年の試験案内に記載されており、公益財団法人建築技術教育普及センターの公式サイトで確認することをおすすめします。
受験資格の判定が必要な場合は、受験申し込み時に申込書類を簡易書留で送付し、判定を受ける手続きが必要です。
参考サイト