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「どの簿記通信講座を選べばいいかわからない」と悩んでいる方は多いはずです。
2025年度のネット試験データによると、3級の合格率は40.8%、2級は34.6%と、どちらの級も正しい学習法と教材選びが合否を左右します。
費用は3,850円から99,000円まで25倍以上の差があり、サポート体制・教材形式・質問回数も講座ごとに大きく異なります。
この記事では2026年7月時点の各社公式サイトを直接調査し、おすすめ13社の費用・特徴・向いている人を一覧で整理しました。
独学と通信講座の違い、教育訓練給付制度の活用法、学習スタイル別の選び方まで、自分に合った講座を見つけるための情報をまとめています。
簿記の通信講座は、費用・合格実績・サポート体制・学習スタイルの四つで選ぶのが基本です。
そのため、まず自分がどの要素を最も重視するかを明確にしてから講座を選ぶのが、後悔しないための最短ルートです。
2026年7月時点の各社公式サイト情報をもとに、主要10社を比較したのが以下の表です。
料金はいずれも税込・主要コースの目安であり、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
| 講座名 | 3級の主な料金 | 2級の主な料金 | 3・2級セット | 1級対応 | 教育訓練給付 | 合格保証 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スタディング | 3,850円 | 19,800円 | 19,800円 | あり | 1級コースのみ | なし |
| フォーサイト | 16,800円 | 31,800円 | 37,800円〜 | なし | あり | 全額返金あり |
| クレアール | 10,880円〜 | 43,000円〜 | 58,000円〜 | あり | 2級以上の一部 | なし |
| ユーキャン | 39,000円 | 49,000円 | 各別途 | なし | あり | なし |
| 資格のキャリカレ | セットのみ | セットのみ | 61,800円(ネット申込) | なし | あり | 全額返金あり |
| TAC | 3,600円〜 | 22,000円〜 | 56,000円〜 | あり | 一部あり | なし |
| 資格の大原 | 17,600円〜 | 34,100円〜 | 44,000円〜 | あり | 2級以上あり | なし |
| LEC東京リーガルマインド | 要確認 | 要確認 | 69,300円(テキスト付Web通信) | あり | あり | なし |
| ネットスクール | 公式サイト要確認 | 公式サイト要確認 | 公式サイト要確認 | あり | なし | なし |
| ヒューマンアカデミー | 34,100円 | 82,500円 | 99,000円 | なし | なし | なし |
※料金は2026年7月時点の公式サイトに基づく目安です。キャンペーンや受講形態により変動します。
比較表を見ると、スタディングの3,850円からヒューマンアカデミーの99,000円まで、同じ3・2級対策でも25倍以上の幅があります。
価格差が大きい理由は、教材の形式(紙かデジタルか)・サポート体制(質問回数・担任制の有無)・講義の深さ(インプットのみかアウトプットまで含むか)の違いにあります。
どれが正解かは受講者の学習スタイルと目的によって異なるため、以下のポイントを事前に確認しておくとよいでしょう。
講座を選ぶ前に確認すべき7つのチェックポイント
受講料と含まれる教材の内容が釣り合っているかは、まず確認すべき基本事項です。
「安い」と感じてもテキストが別売の場合、実質の費用が増えることがあります。
1級まで対応しているかどうかは、将来の資格取得計画に関わります。
フォーサイトとユーキャンは2級止まりのため、1級や税理士を視野に入れる場合は最初から対応講座を選ぶ方が効率的です。
質問回数の上限は講座ごとに大きく異なります。
無制限のクレアール・ヒューマンアカデミーから、1日3問のユーキャン、フォーサイトのバリューセット2で15回まで、TACのスッキリパックで5回までと幅があります。
教育訓練給付制度の対象かどうかで、実質の受講料が大きく変わります。
条件を満たせば受講料の20%がハローワークから支給されるため、対象講座を選ぶだけで数千円〜数万円の節約になります。
合格保証や返金制度の条件は事前に必ず確認しましょう。
「全額返金」といっても、添削問題の提出率・模試受験・出席回数など、複数の条件が設定されているケースがほとんどです。
紙テキスト付属かデジタルのみかは、好みの問題だけでなく合格率にも影響します。
スタディングはデジタルのみですが、フォーサイトとユーキャンは紙のフルカラーテキストが届きます。
統一試験とネット試験の両方に対応しているかも確認が必要です。
近年はネット試験の受験者が増加していますが、ネット試験特有の画面操作に慣れる練習問題が含まれていない講座もあります。

どの講座を選べばよいか迷っている人も多いのではないでしょうか。
受講者の状況は一様ではなく、「とにかく安く始めたい」という人もいれば、「サポートが手厚くないと続かない」という人もいます。
ここでは7パターンに分けて、それぞれの状況に合った講座を具体的に解説します。
費用を最優先にして3級から始めたい人
費用を抑えて3級の勉強を始めたいなら、スタディングの3,850円は他の追随を許さない価格です。
同社は2024年度に1,200件以上の合格報告を受けており、価格だけでなく実績も伴っています。
書き込みながら勉強したい人には不向きですが、移動中や休憩時間の隙間を活かしたい人にとっては理想的な設計です。
TACのスッキリパック(テキストあり5,500円)は、紙テキスト付きで低コストを実現したい人の選択肢になります。
3級と2級のW合格を一気に狙いたい初学者
初学者で2級まで目指す場合、フォーサイトのバリューセット2(41,800円)は費用と実績のバランスが優れた選択肢です。
フォーサイトが公表している2023年度の合格実績は、3級82.3%・2級75.7%です。
全国平均の2級合格率が20〜25%前後で推移していることと比べると、その差は明確です。
不合格時の全額返金保証がある点も、初めて資格試験に挑む人には心理的な安心材料になります。
eラーニングシステム「ManaBun」がAIで学習スケジュールを自動作成してくれるため、何から始めればよいかわからない状態でもすぐに動き出せます。
仕事が忙しくスキマ時間を最大限に活かしたい社会人
スタディングとクレアールの二択になります。
スタディングは1講義が10〜20分程度にコンパクト化されており、通勤電車の中でも完結できる設計です。
AI問題復習機能が苦手分野を自動抽出して復習問題を出題してくれるため、限られた時間を効率的に使えます。
クレアールは「非常識合格法」と呼ぶ独自メソッドで、出題頻度の高い論点に絞り込んだカリキュラムが組まれています。
質問回数無制限・2年間の受講保証が付いているため、試験日を柔軟に設定しながら自分のペースで進めたい社会人に向いています。
両者の大きな違いは、スタディングがデジタルのみ・クレアールは紙テキストも届く点です。
家事や育児と両立しながら学びたい主婦・主夫
フォーサイトかユーキャンがおすすめです。
フォーサイトはeラーニングシステムと紙テキストを組み合わせており、スマホで動画を視聴した後に紙のテキストに立ち戻ることもできます。
家事の合間など、まとまった時間が取れない状況にも対応しやすい学習設計です。
ユーキャンは40年以上の開講実績を持ち、フルカラーのテキストにマンガや図解が豊富に使われているため、簿記の知識がまったくない状態からでも読み進めやすいのが特長です。
3ヶ月で3級、6ヶ月で2級合格を標準カリキュラムとして設計しており、添削指導で自分の理解度を客観的に確認しながら進められます。
質問は1日3回まで対応しています。
合格実績と指導品質を最優先にする人
TAC・資格の大原・LECが該当します。
TACは有料受講生が延べ51万人以上に達する実績と、1講義あたりの講義時間の充実が特長で、税理士・公認会計士への橋渡し教育も意識した深いカリキュラムが組まれています。
資格の大原は2024年度の日商簿記試験で計2,723名の合格者を輩出しており、教室通学と通信を組み合わせた学習スタイルを選べる柔軟さがあります。
コスト重視ならパススル簿記(3級17,600円・2級34,100円)、万全の対策を求めるなら合格コースという使い分けが可能です。
LECは3・2級パーフェクトパック通信Web(テキスト付き69,300円)で、スタンダード講義とユニット講義の二種類から選べる講義スタイルが特徴です。
不合格時のリスクを軽減したい人
フォーサイトとキャリカレに全額返金保証が設けられています。
フォーサイトは所定の条件を満たした上で不合格となった場合に全額返金を受けられる制度があります。
キャリカレは3級・2級の一貫セット講座のみの提供で、教材到着後1年以内の試験で不合格の場合に全額返金の制度があります。
いずれも申請条件が複数あるため、申込前に公式サイトで条件を詳細に確認することを強くおすすめします。
また、キャリカレは合格した場合に2講座目を無料で受講できる制度もあり、簿記合格後にFPや他の資格を目指す人に向いています。
1級や上位資格を視野に入れてステップアップしたい人
スタディング・クレアール・TAC・LEC・資格の大原・ネットスクールが1級まで対応しています。
フォーサイトとユーキャンは2級が上限のため、1級・税理士・公認会計士を見据えている場合は対応範囲の広い講座を最初から選ぶ方が無駄なく進められます。
ネットスクールは、独学者に人気の「とおる簿記シリーズ」の著者が直接講義を担当する点が強みで、テキストで独学した後に通信講座へ乗り換える人にも使いやすい構成です。
簿記の通信講座は、費用が安ければ教材が薄くなるわけでも、高ければ合格が保証されるわけでもありません。
受講料は講師費・教室費・制作費の構造的な違いから生まれるため、オンライン特化型の講座は費用を大幅に抑えながら実用的な教材を提供できる構造を持っています。
以下では費用帯ごとに特色の異なる10社を紹介します。
まず業界最安値クラスとして圧倒的な支持を集めるスタディングから解説します。
※料金は2026年8月時点の公式サイト情報で、キャンペーンや時期により変動します。通学・自習室の利用には対応していません。
スタディングは、KIYOラーニング株式会社が運営するオンライン完結型の通信講座です。
2008年に個人事業として運営を開始した「通勤講座」を前身とし、スマートフォンひとつで資格学習を完結できる仕組みを業界に先駆けて構築してきました。
2020年7月には東京証券取引所グロース市場に上場しており、事業の継続性と信頼性を公開企業として担保しています。
費用面の特長は業界最安値クラスという点に集約されます。
3級合格コースは3,850円、2級合格コースと3級がセットになった3・2級セットコースは19,800円と、競合他社と比べると料金差は歴然です。
同じ3・2級セットでフォーサイトが37,800円〜、クレアールが58,000円〜、ユーキャンが3級39,000円+2級49,000円であることと比較すると、スタディングの価格設定がいかに低く抑えられているかがわかります。
この価格を実現できる理由は、教室・校舎・大量の常駐スタッフを持たないオンライン完結型のビジネスモデルにあります。
コースのラインナップと料金は以下のとおりです。
| コース名 | 料金(税込) | 受講期限 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 簿記3級合格コース | 3,850円 | 2027年3月末 | 3級から始めたい人 |
| 簿記2級合格コース | 19,800円 | 2027年3月末 | 3級合格済みの人 |
| 簿記3級・2級セットコース | 19,800円 | 2027年3月末 | 初心者で2級まで目指す人 |
| 簿記1級合格コース | 66,600円 | 2027年12月末 | 2級合格済みの人 |
| 簿記2級・1級セットコース | 66,600円 | 2027年12月末 | 2・1級をまとめて学ぶ人 |
| 簿記3・2・1級セットコース | 67,600円 | 2027年12月末 | 未経験から1級を目指す人 |
※料金は2026年8月時点の公式サイト情報です。キャンペーンや時期により変動します。
スキマ時間学習を支える3つの機能
スタディングの教材設計で特筆すべきは、1講義あたりの時間が10〜20分程度にコンパクト化されている点です。
通勤電車の中やランチタイムといった細切れの時間に、区切りよく学習できるよう設計されています。
受講生アンケートで最も役立ったと回答された機能の第1位は「AI問題復習」で、これは受講者の学習履歴をもとにAIが苦手な問題を自動抽出して出題するシステムです。
同機能は特許も取得しており、単なる問題集との最大の差別化ポイントになっています。
第2位に選ばれた「倍速再生機能」は、講義動画を0.5倍から2倍速まで調整できる機能で、理解が早い部分は速く流し、難しい箇所はゆっくり繰り返せます。
第3位の「学習フロー」は、何から手をつければよいかわからない初学者が迷わず学習順を追えるよう、ガイドに沿って次のコンテンツが自動的に提示される仕組みです。

教材の種類と内容
テキストはWEB上で閲覧するデジタル形式で、紙の教材は基本的に付属しません。
ただし1級講座のみ、オプションで冊子版テキストを追加購入できます。
学習の流れはビデオ講義でインプット、スマート問題集でアウトプット、実戦力UPテストで応用力を鍛え、検定対策模試で仕上げるという四段階構成で組まれています。
ネット試験対策としてはWEB版の問題演習が、統一試験対策ではPDFをダウンロードして印刷する形式の問題が用意されており、受験形式に応じて使い分けられます。
3級・2級講座の質問制度は、チケット制を採用しています。
3・2級セットコースと2級合格コースにはQ&Aチケットが付属しており、3級単体コースにはチケットは付属しません。
チケットが必要な場合は1枚1,100円で追加購入できます。
チケットの付属枚数は公式サイトで確認が必要です。
チケット制は質問回数が多い人には不利に働く面があるため、頻繁に質問したいと考えている人は、無制限で質問できるクレアールやヒューマンアカデミーとの比較検討をおすすめします。
2024年度の実績は、1,200件以上の合格報告が公式サイトに集まっており、同社が有料通信講座の中でオンライン簿記講座合格実績No.1と自社調査に基づき公表しています。
注意点とデメリット
紙のテキストが基本的に付属しない点は、書き込みながら学習したい人や画面での長時間学習が苦手な人にとってはデメリットになります。
また、スタディングは通学に対応しておらず、対面での指導や自習室の利用はできません。
講義動画やテキストへのアクセスには安定したインターネット環境が必要で、オフライン環境で学習したい場合はアプリへのダウンロード機能を事前に確認しておくことをおすすめします。
| 運営会社 | KIYOラーニング株式会社 |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役社長 綾部 貴淑 |
| 設立 | 2010年1月4日(サービス開始は2008年10月) |
| 所在地 | 東京都千代田区永田町2丁目10番1号 永田町山王森ビル4階 |
| 証券コード | 7353(東京証券取引所 グロース市場) |
| 事業内容 | ビジネスパーソン向け教育コンテンツおよび教育サービスの企画・制作・販売・運営 |
| 公式サイト | https://studying.jp/boki/ |
※3級・2級のセット販売のみで単体受講には対応しておらず、1級講座もありません。全額返金保証・2講座目無料には所定の条件があります。2026年8月時点の情報です
資格のキャリカレは、株式会社キャリカレが運営する通信教育サービスです。
2008年に広島市で設立され、心理・医療・ビジネス・美容など幅広い分野で150種類以上の講座を展開しています。
簿記講座については日商簿記3級・2級の一貫指導を特徴としており、初学者が短期間で2資格同時取得を目指せる設計になっています。
他の通信講座と最も異なる点は、不合格時の全額返金保証と合格時の2講座目無料という二重の保証制度です。
金銭的なリスクを低減したうえで学習をスタートできる点が、初めて資格試験に挑戦する人から支持を集めている理由です。
3級・2級を一貫して学ぶ設計の意図
キャリカレの簿記講座は、3級と2級を別々の独立した講座として提供するのではなく、3級の知識が2級の学習へ自然につながる一貫カリキュラムで構成されています。
1ヶ月目は3級の基礎となる仕訳・精算表・試算表を学び、2ヶ月目は商業簿記の深掘りとして株式発行・有価証券取引・損益計算書の作成を習得し、3ヶ月目は工業簿記の概念と原価計算を学ぶという3段階の構成です。
この流れの中で、前月の学習内容が次月の土台として機能するため、「3級が終わったら2級は別物として一から勉強し直し」というようなリセット感が生じにくい設計になっています。
公式サイトによると、令和4年度試験における受講生の合格率は3級71.2%・2級47.9%で、3級は全国平均の約1.4倍・2級は約2.8倍にあたります。
日本商工会議所が公表する同年度の全国合格率は統一試験ベースで3級が約40〜50%台・2級が約20%程度で推移しているため、受講生の合格率が全国水準を上回っていることは確認できます。
教材の構成と学習スタイル
教材は紙テキストとWEBテキストの両方に対応しており、それぞれを状況に応じて使い分けられます。
自宅でじっくり学ぶ場合は紙テキストを、移動中や家事の合間は音声読み上げ機能付きのWEBテキストを使うことで、学習環境を選ばずコンテンツにアクセスできます。
お手元に届く教材の内容は以下のとおりです。
映像講義は専任講師による板書スタイルで展開され、精算表など表形式の問題は拡大表示で解説する工夫が施されています。
講義は繰り返し視聴できるため、理解が追いつかなかった箇所を何度でも確認できます。
テキストは図表・イラストを多用し、仕訳の借方・貸方を「ポジションチェック」という独自の図解で理解しやすくまとめている点が特徴です。
サポート体制とダブル保証の条件
質問は専任講師に対して無制限で行えます。
学習サポート期間は教材到着日から12ヶ月間で、その間に添削指導・応援メールなどのフォローも継続されます。
試験日の設定が柔軟なネット試験の場合も、この12ヶ月以内であれば何度でも試験に挑戦できる環境が整っています。
全額返金保証制度は「不合格時に受講料全額を返金する」と説明されていますが、申請には所定の条件があります。
条件の詳細は公式サイトに記載されているため、申込前に必ず確認してください。
合格した際に受けられる2講座目無料制度は、キャリカレが提供する他の講座から1講座を無料で受講できる特典です。
FP・行政書士・社労士など会計・法律系の関連資格に続けて挑戦したい人にとっては、追加費用なしで次のキャリアへの準備ができる点で実用的な特典といえます。
こちらも条件があるため、公式サイトで確認することをおすすめします。
料金と注意点
| 講座名 | 料金(税込) | 添削回数 | 学習期間目安 |
|---|---|---|---|
| 簿記3級・2級合格指導講座(ネット申込) | キャンペーンにより変動 | 8回 | 3ヶ月 |
| 簿記3級・2級合格指導講座(ハガキ申込) | 71,800円 | 8回 | 3ヶ月 |
※料金は2026年7月時点の公式サイト情報です。
ネット申込の場合は時期によりキャンペーン価格が適用されます。
直近の価格は必ず公式サイトでご確認ください。
注意点として、キャリカレの簿記講座は3級・2級のセット販売のみで、3級のみ・2級のみを単体で受講する形式には対応していません。
すでに3級に合格済みで2級だけを取得したい人には対応していないため、受講前に自身の状況を確認する必要があります。
また、1級への対応はなく、将来的に税理士・公認会計士を目指す場合は他の講座への切り替えが必要になります。
| 運営会社 | 株式会社キャリカレ(CAREER COLLEGE CO.,LTD.) |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役 横田 正隆 |
| 設立 | 2008年 |
| 所在地 | 広島市安佐南区八木一丁目15番5号 |
| 資本金 | 9,000万円 |
| 従業員数 | 108人(2025年12月現在) |
| 事業内容 | 通信教育事業・教育学習支援(資格の通信講座、書籍出版・販売) |
| 公式サイト | https://www.c-c-j.com/course/status/boki/ |
※簿記講座は全額返金保証の対象外です(対象は行政書士・社労士・宅建・マンション管理士の4資格)。2026年8月時点の情報です
フォーサイトは、1993年設立の株式会社フォーサイトが運営する通信教育講座です。
累計受講者数は2026年7月時点で38,303名(公式サイト掲載)に達しており、行政書士・社労士・宅建など複数資格の通信講座を展開するなかで、簿記は2級・3級に特化した講座として提供されています。
フォーサイトの大きな特長は、フルカラーテキストの読みやすさと、eラーニングシステム「ManaBun」によるスキマ時間学習の組み合わせにあります。
合格率の水準と算出の透明性
フォーサイトが公式サイトで公表している簿記講座の合格率は、2023年度実績で2級75.7%・3級82.3%です。
日本商工会議所が公表する同年度の全国平均合格率と比べると、2級の統一試験合格率が24.2%・ネット試験合格率が35.7%であることから、受講生の合格率が全国水準を大きく上回っていることがわかります。
フォーサイトは2025年度から業界初となる監査法人による第三者監査を導入し、合格率データの正確性を外部機関が確認する体制を整えています。
多くの通信講座が自社集計のみで合格率を公表するなかで、第三者による監査は信頼性を担保する仕組みとして注目できます。
コースの種類と料金
2026年7月時点の2026年11月試験対策コースの料金は以下のとおりです。
| コース名 | 料金(税込) | 含まれる内容 | 教育訓練給付 |
|---|---|---|---|
| バリューセット1 | 37,800円 | 2級講座+2級過去問解き方講座+3級講座 | 対象 |
| バリューセット2 | 41,800円〜 | バリューセット1の内容+DVDオプション有 | 対象 |
| デジタルプラン | 14,800円 | 全教材デジタルのみ・質問15回 | 非対象 |
| 2級スピード合格講座(単科) | 31,800円 | 2級のみ・質問10回 | 非対象 |
| 2級過去問解き方講座(単科) | 7,800円 | 過去問演習のみ・質問2回 | 非対象 |
| 3級スピード合格講座(単科) | 16,800円 | 3級のみ・質問5回 | 非対象 |
※料金は2026年7月時点の公式サイト情報です。
受講期間は2026年11月統一試験前日まで。
最新情報は公式サイトでご確認ください。
初学者から2級合格を目指す場合は、3級と2級の教材がセットになったバリューセット2が最も充実した内容です。
バリューセット1・2は教育訓練給付制度の対象となっており、条件を満たした場合は受講料の20%が後からハローワークより支給されます。
資料請求をすると5,000円割引クーポンが受け取れる制度もあるため、申込前に資料請求を経由するとよいでしょう。
フルカラーテキストとManaBunの学習設計
フォーサイトの教材で最も評価が高いのはフルカラーテキストです。
図解やイラストを豊富に使ったビジュアル重視の紙テキストは、簿記の概念を視覚的に整理しやすく、初学者からの評判がとくに高い点です。
競合他社ではモノクロのテキストも多いなかで、フルカラー教材を標準で提供していることはフォーサイトの大きな差別化ポイントです。
eラーニングシステム「ManaBun」は、スマートフォン・タブレット・PCで利用でき、講義動画の倍速再生・学習スケジュールの自動作成・確認テストといった機能を備えています。
学習スケジュール自動作成機能は、試験日から逆算して「今日何を学ぶべきか」を提示してくれる設計で、どこから手をつければよいか迷いがちな初学者のペース管理を補助してくれます。
標準カリキュラムでは、3級の基礎学習から2級の商業簿記・工業簿記まで約2ヶ月での合格を設計目標としています。
「たった2か月で合格」という表現は講義の効率性を前提にしたもので、合格に必要な学習時間の目安は3級で約100時間・2級で約250〜500時間とされています。
質問制度と注意点
バリューセット1・2の質問制度はコースにより異なります。
バリューセット1の質問回数は無制限ですが、バリューセット2のDVDオプション付きや各単科講座では回数制限があるため、申込前に公式サイトの料金ページで確認してください。
注意点として、フォーサイト簿記講座は2026年7月時点の公式情報では全額返金保証の対象外です。
フォーサイトの全額返金保証は行政書士・社労士・宅建・マンション管理士の4資格のみが対象で、簿記講座は含まれていません。
他の比較サイトでは「フォーサイト簿記は全額返金保証あり」と記載しているケースもありますが、公式サイトの返金保証ページで対象講座を確認すると、2026年7月時点では簿記は対象外となっています。
受講前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
合格した際の特典として、所定の条件を満たした受講生にAmazonギフトコード最大2,000円分が贈られる合格お祝い制度があります。
| 運営会社 | 株式会社フォーサイト |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役社長 山田 浩司 |
| 設立 | 1993年4月21日 |
| 所在地 | 東京都文京区本郷6-16-2 フォーサイトビル |
| 資本金 | 7,267万円(2015年7月現在) |
| 事業内容 | 教育・学習支援業(資格の通信教育講座、書籍出版・販売) |
| 公式サイト | https://www.foresight.jp/boki/ |
※料金は期間限定割引キャンペーンにより変動します。ネット試験を再現したCBTトレーニングシステムを利用できます。2026年8月時点の情報です
クレアールは、株式会社クレアールが運営する完全通信制の資格指導スクールです。
前身となる東京商科学院が1962年に設立されており、簿記・税理士・公認会計士など会計系資格の指導実績は長く、現在のクレアールとして株式会社化した1998年から数えても四半世紀を超える歴史があります。
公式サイトでは「資格指導歴57年」と表記しており、この指導実績の積み重ねが教材の完成度と学習メソッドに反映されています。
クレアール最大の特徴は「非常識合格法」と呼ばれる独自の学習メソッドです。
これは試験範囲を全網羅するのではなく、出題頻度の高い論点に絞り込むことで学習時間を最小化し、短期合格を目指す設計思想です。
非常識合格法はクレアールの登録商標で、公認会計士・税理士など難関試験でも合格者を輩出してきた実績を持ちます。
通常の学習方法では、試験範囲をすべて均等に学ぼうとするため、出題頻度の低い論点にも多くの時間を費やしてしまいます。
非常識合格法はこの逆を行く発想で、合格に必要な得点を確保するために優先順位の高い論点から集中的に学び、難易度の低い問題で確実に点を取ることを優先します。
簿記2級では工業簿記の難易度が高く、苦手意識を持つ学習者が多い分野ですが、クレアールはこの点においても出題パターンを分析したカリキュラムを組んでいます。
3級標準コースは、基本講義9回(約21時間)、仕訳テスト5回、総復習問題演習3回、解き方講義3回、直前答練4回という構成です。
インプット講義だけでなく、実際に問題を解く解き方講義と直前答練が1コースにセットで含まれている点は、別途追加購入が必要な他社と比べて実用的です。
2級標準コースは工業簿記11回・商業簿記14回の基本講義(合計約51時間)に加え、解き方講義5回・直前答練8回と充実したアウトプット機会が設けられています。
カリキュラムの設計では、工業簿記から先に学習を進めることを推奨しており、商業簿記との相互理解を深める順序を意識した構成になっています。
2級受講者には特典として3級のインプット講義も本試験前日まで視聴できるため、3級の基礎に不安がある場合の補完学習にも対応しています。
受講生サポートとして「学び舎」という受講生専用SNSが用意されており、講師への質問だけでなく受講生同士の交流も行える場として機能しています。
他の通信講座では質問のやり取りは事務的なメール形式が中心ですが、SNSライクな環境での双方向コミュニケーションが取れる点はネットスクールの独自性のひとつです。
合格まで安心制度
万一不合格だった場合に備えた「合格まで安心制度」があり、次回以降の同コースを半額相当で再受講できる制度が設けられています。
出席率や実際に受講したかどうかに関わらず適用されるため、仕事の繁忙期と試験が重なってしまった場合でも再挑戦しやすい設計です。
注意点として、ネットスクールのコースは時期ごとに開講スケジュールが異なり、受講期間が設定されています。
申込時点での受講期間が試験日程に対して十分かどうかを事前に確認することが重要です。
| 運営会社 | ネットスクール株式会社 |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役 桑原 知之 |
| 設立 | 2000年(平成12年)2月21日 |
| 所在地 | 東京都千代田区神田錦町3-23 神田錦町安田ビル3階 |
| 資本金 | 6,008万円 |
| 従業員数 | 40名 |
| 事業内容 | 教育出版事業・WEB講座事業・法人向け教育事業・電子メディア教材制作事業 |
| 公式サイト | https://www.net-school.co.jp/web_school_course/nissyou/ |
※電話や対面での質問対応はありません。合格お祝い金は3級5,000円・2級8,000円です。2026年8月時点の情報です
LEC東京リーガルマインドは、1979年設立の株式会社東京リーガルマインドが運営する資格予備校です。
司法試験の受験指導機関として創業し、現在は全国に多数の学校を構える大手資格スクールとして、法律系・会計系・公務員系など幅広い資格講座を展開しています。
日商簿記については3級・2級・1級すべてに対応しており、通学と通信(Web・DVD)の両方の学習形態を選択できる点が他の通信特化型講座との大きな違いです。
「選べる講義」が持つ学習上の意味
LECの簿記3・2級講座で特に注目すべき仕組みが「選べる講義」です。
3級では高井薫講師と寺内泉講師の2名、2級では富田重徳講師と橋本明大講師の2名が、それぞれ異なるスタイルで同じ範囲を講義しています。
通信Web・通学Webフォローの受講者は、追加料金なしで両方の講師の講義を視聴できます。
これは単に「どちらの先生が好みか」を選ぶ機能ではなく、一方の講師の説明では理解しにくかった部分を、もう一方の講師の別のアプローチで補完できるという学習上の実用性があります。
3級では「スタンダード講義」(ポイントをまとめた形式、全10回・各約2.5時間)と「ユニット講義」(1本15分の短いクリップ形式、全69本)という異なる構成で講義が提供されており、まとまった時間に講義を聴くか、スキマ時間で細切れに進めるかを状況に応じて切り替えることができます。
コースのラインナップと料金
LECには3級・2級それぞれの単科コースに加え、3・2級パーフェクトパック(セット)、さらに初学者が3級から学び始める「2級初学者向け合格コース」という複数の選択肢があります。
2026年7月時点の公式サイトで確認した料金は以下のとおりです。
| コース名 | 受講形態 | テキスト付き | テキストなし | 配信期間 |
|---|---|---|---|---|
| 3級パーフェクトコース | 通信Web | 17,600円 | 15,950円 | 申込から150日間 |
| 2級パーフェクトコース | 通信Web | 60,500円 | 56,100円 | 申込から240日間 |
| 3・2級パーフェクトパック | 通信Web | 69,300円〜 | ー | ー |
| 2級初学者向け合格コース | 通信Web | 63,800円 | 57,750円 | 150日+240日 |
※料金は税込。
テキストとは講座で使用する「光速マスターNEOテキスト・問題集」のことです。
すでにお持ちの方はテキストなし価格でお申込みできます。
最新情報は公式サイトでご確認ください。
通信Web講座の配信期間が「申込から150日間(3級)・240日間(2級)」と固定されている点は重要です。
申込時期に関わらず視聴期間が確保される設計になっているため、試験直前に申し込んでも視聴期間が短くなる心配はありません。
フォローサポートの「教えてチューター」
LECの通信・通学問わず、コースを申込んだ受講者は全員24時間メール感覚で質問できる「教えてチューター」を利用できます。
講義の内容や教材に関する疑問を講師・専門スタッフに質問でき、利用回数はコースの講座回数を目安としています。
電話や対面での質問対応はありませんが、書面形式での質問環境として整備されています。
3級合格者への合格お祝い金として5,000円、2級合格者には8,000円が進呈される制度もあります。
LECの講座価格は、他の通信専化型スクールと比べると高めの設定です。
2級パーフェクトコース通信Webが60,500円(テキスト付き)という価格は、クレアールの3・2級マスターが42,920円(7月割引後)、フォーサイトのバリューセット1が37,800円と比べると割高です。
その分、通学との併用が可能であること、選べる講義の仕組みがあること、全国の校舎でのサポートが受けられることなど、大手スクールならではの環境が整っています。
| 運営会社 | 株式会社東京リーガルマインド |
|---|---|
| 代表者 | 代表 反町勝夫 |
| 設立 | 1979年1月20日 |
| 所在地 | 東京都中野区中野4-11-10 アーバンネット中野ビル |
| 資本金 | 4,800万円(2021年3月末現在) |
| 年間売上高 | 112億円(2025年3月期) |
| 事業内容 | 各種国家資格・公務員試験受験指導、LEC会計大学院の開設・運営、社会人向けキャリアアップ支援事業 他 |
| 公式サイト | https://www.lec-jp.com/boki/ |
※単年度の合格率は公表されておらず、累積の合格者数のみ開示されています。2025年12月に東証上場廃止となりましたが教育事業は継続しています。2026年8月時点の情報です
TACは1980年設立のTAC株式会社が運営する資格予備校です。
公認会計士・税理士・社会保険労務士など難関資格で多数の合格者を輩出してきた実績を持ち、簿記講座においても国内の大手資格スクールとして広く知られています。
2025年12月に東京証券取引所の上場廃止という動きはあったものの、教育事業は現在も継続して運営されており、2026年7月時点の公式サイトで新規コースの受付が確認できました。
TACが他の通信講座と最も異なる点は、コースの豊富さと受講スタイルの多様性にあります。
Web通信だけでなく、オンラインライブ(リアルタイム授業)・教室通学・ビデオブース通学など複数の学習形態をコースに応じて選べる設計になっており、受講生は生活スタイルに合わせて柔軟に組み合わせることができます。
コースラインナップの設計思想
TACの簿記講座は大きく「本科生コース」と「パックコース」の2系統に分かれます。
本科生コースはTACオリジナル教材「よくわかる簿記シリーズ」を使用し、インプット講義から答練・模試まで一貫したカリキュラムで合格を目指す設計です。
パックコースは全国書店で売上実績のある市販テキストを使った手軽な入門コースで、費用を抑えたい方向けの選択肢として提供されています。
このため、TAC初心者の方が「まず試してみたい」場合はパックコースで始め、必要に応じて本科生コースに切り替えるという段階的な活用も可能です。
コース一覧と料金
2026年7月時点の公式サイトで確認した主要コースの料金は以下のとおりです。
| コース名 | 受講料(税込) | 対象 | 教育訓練給付 |
|---|---|---|---|
| 3・2級ステップ合格本科生 | 65,000円〜(キャンペーン) | 初学者・3級から2級 | 対象 |
| 3・2級ステップ合格本科生/オンラインライブ | 70,000円〜 | 通信+リアルタイム | ー |
| 3・2級スッキリパック | 22,000円〜 | コスパ重視 | ー |
| 3・2級みん欲し!パック | 34,000円〜 | バランス重視 | ー |
| 3級合格本科生 | 18,000円〜 | 3級のみ初学者 | ー |
| 3級スッキリパック | 3,600円〜 | 最低コスト | ー |
| 2級合格本科生 | 56,000円〜(キャンペーン) | 3級合格済み | 対象 |
| 2級スッキリパック | 19,600円〜 | コスパ重視 | ー |
| 1級合格本科生 1年コース | 160,000円〜(キャンペーン) | 2級合格済み | 対象 |
※料金は税込。「〜」は学習メディア・テキスト有無で変動します。最新情報は公式サイトでご確認ください。
3・2級ステップ合格本科生は教育訓練給付制度の対象コースとなっており、受講修了後に受講料の20%がハローワークから支給されます。
キャンペーン受講料65,000円に給付金20%が適用されると実質負担は52,000円程度になる計算です。
スッキリパックという独自の低価格帯
TACの注目すべき特徴として、「スッキリパック」が3級3,600円〜・3・2級セット22,000円〜という超低価格で提供されている点があります。
このコースは全国書店売上No.1とされる「スッキリわかる日商簿記」シリーズを使って学習するもので、講義動画と教材をパッケージにしたコスパ重視の選択肢です。
スタディングの3級3,850円と並ぶ最安値帯でありながら、書店でも購入できるメジャーなテキストを活用できる点はほかにない強みです。
オンラインライブ講座の活用
TACが近年力を入れているのがオンラインライブ形式の講義です。
これはZoomなどのオンライン会議ツールを使ったリアルタイムの授業で、自宅にいながら講師に直接質問できる環境が整っています。
Web通信だけでは「一人で学ぶ孤独感」があるという人に向けて設計されており、オンデマンドの録画講義も併用できるため、ライブに参加できなかった回は後から視聴できます。
1級対応まで完備している点も、TACが長期的な会計キャリアを目指す受講生から選ばれる理由のひとつです。
3・2級で学んだ後、そのまま1級・税理士・公認会計士へとステップアップしていく継続的な受講が一本の学校で完結できます。
合格実績については公式サイトに「2001年度〜2024年度の合格目標コース申込者」のベースで累積実績が掲載されており、合格者数は開示されていますが単年度の合格率数値は公表していません。
| 運営会社 | TAC株式会社 |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役社長 多田 敏男 |
| 設立 | 1980年12月 |
| 所在地 | 東京都千代田区神田三崎町3-2-18 |
| 資本金 | 9億4,020万円(2025年3月末現在) |
| 売上高 | 191億9,693万円(2025年3月期・連結) |
| 従業員数 | 523名(2025年3月末・連結) |
| 事業内容 | 個人教育事業・法人研修事業・出版事業・人材事業 |
| 公式サイト | https://www.tac-school.co.jp/kouza_boki/ |
※合格コースは通信専化型の講座と比べて料金が高めです(2級合格コースのWeb通信は82,200円〜)。2026年8月時点の情報です
資格の大原は、1957年に大原簿記学校として創立した学校法人大原学園グループが運営する社会人向け資格取得講座です。
「資格の大原」として知られる社会人講座は、専門学校と同じ校舎・講師陣を活かしながら通信受講にも対応する設計が特徴で、日商簿記検定の累計合格者数は10万人以上に及びます。
公式サイトで確認できる2024年度の簿記1級・2級・3級の合格者数は2,723名です。
70年近い歴史が生む「一発合格主義」の実力
大原の最大の強みは専門学校としての長年の指導実績にあります。
現場の受験生を指導してきたデータと経験から構築されたカリキュラムは「合格に必要な努力の量を見極める」という設計思想で貫かれており、公式サイトでもこの点を前面に押し出しています。
大量の試験問題を分析し、頻出論点と非頻出論点を精査したうえで構成されたカリキュラムは、無駄のない学習時間配分を実現する点で他の通信講座との差別化ポイントになっています。
また、大原は国内に多数の校舎を持つ学校法人グループです。
Web通信講座を受講していても、校舎での自習室利用や個別受講相談ができる点は、純粋なオンライン通信講座にはないサービスです。
2系統のコース設計と「パススル簿記」
大原の簿記講座は大きく2つの方向性があります。
ひとつは充実したカリキュラムでしっかり実力をつける「合格コース」、もうひとつは短時間・低コストで合格を狙うWeb完結型の「パススル簿記」です。
パススル簿記は2024年に大原が新たに提供を開始したオンライン完結型の新感覚講座で、1タイトル10分未満の短い動画講義・デジタルテキスト・Web問題集・模擬試験プログラムをすべてスマートフォンやPCで完結させる設計です。
紙テキストは標準では付属しませんが、受講生限定で別途購入が可能です。
料金は3級17,600円・2級34,100円・3・2級セット44,000円と、通信専化型の他社とも競争できる価格帯に設定されています。
3・2級セットのパススル簿記は教育訓練給付制度の対象講座でもあります。
コース一覧と料金
2026年7月時点の公式サイトで確認した主要コースの料金は以下のとおりです。
| コース名 | 学習スタイル | 料金(税込) | 対象 | 教育訓練給付 |
|---|---|---|---|---|
| パススル簿記(3級) | Web通信 | 17,600円 | 初学者 | ー |
| パススル簿記(2級) | Web通信 | 34,100円 | 3級経験者 | 対象あり |
| パススル簿記(3+2級セット) | Web通信 | 44,000円 | 初学者 | 対象 |
| 2級合格コース | 教室通学・映像通学・Web通信 | 82,200円〜88,800円 | 3級経験者 | ー |
| 3・2級W合格コース | 教室通学・映像通学 | 98,800円〜 | 初学者 | ー |
| 1級合格コース(6ヵ月) | 各種 | 97,800円〜165,000円 | 2級経験者 | ー |
| 1級合格コース(9・12ヵ月) | 各種 | 162,000円〜 | 2級経験者 | 対象 |
※料金は税込・2026年7月時点の公式サイト情報です。
学習スタイルや目標年度によって変動します。
最新情報は公式サイトでご確認ください。
合格コースと教室通学の強み
合格コースは講義・直前模擬試験がすべてパッケージになっており、インプットからアウトプットまで大原が設計したカリキュラムどおりに進めば本番に臨める構成です。
特に教室通学コースは講師に直接質問できる環境があり、その場で疑問を解消しながら学習できる点は通信専化型の講座にはない利点です。
映像通学はビデオブースで視聴する方式で、時間の融通が利きつつも校舎に来る習慣を持てるスタイルです。
Web通信の合格コースを選んだ場合でも、担任制のサポートや個別受講相談が受けられる体制が整っており、完全なひとり学習にならない環境が提供されています。
注意点としては、合格コースの料金が他の通信専化型講座と比べて高めな設定になっている点です。
2級合格コースのWeb通信で最安82,200円〜という料金はクレアールの3・2級マスター(割引後42,920円)やフォーサイトのバリューセット1(37,800円)と比べて割高です。
その分、校舎サービス・担任制サポート・豊富な模擬試験が含まれていることを考慮したうえで選択を検討するとよいでしょう。
| 運営主体 | 学校法人大原学園(社会人講座「資格の大原」) |
|---|---|
| 理事長 | 中本 毎彦 |
| 創立 | 1957年(大原簿記学校として)、学校法人に改組1982年 |
| 本部所在地 | 東京都千代田区西神田1丁目2番10号 |
| グループ規模 | 専修学校89校・高等学校1校・幼稚園1校ほか計93校(令和6年4月現在) |
| 売上高 | 314億円(2022年度実績・グループ全体) |
| 事業内容 | 専門学校・社会人資格講座・大原大学院大学の運営 |
| 公式サイト | https://www.o-hara.jp/course/boki_03/ |
※3級の在籍期間4ヶ月は他社と比べて短めのため、試験日程と照らして申込時期の検討が必要です。教育ローンによる分割払いに対応しています。2026年8月時点の情報です
ヒューマンアカデミー通信講座は、ヒューマンアカデミー株式会社が運営する通信教育サービスです。
2024年4月に従来の「たのまな」からブランド名を改称し、現在は250種類以上の講座を展開する総合通信教育サービスとして年間約4万7千人以上が学んでいます。
ヒューマンアカデミーは1985年創業のヒューマンホールディングスグループの一員で、グループ全体の連結売上高は1,025億円(2026年3月期)規模です。
簿記講座においては、株式会社クレアールと提携した形で教材・講義コンテンツを提供しています。
公式サイトに「本講座は、株式会社クレアールと提携した通信講座です」と明示されており、クレアールの教材とDVD講義を活用した学習設計になっています。
これはヒューマンアカデミー独自のカリキュラムではなく、クレアールの会計系教育ノウハウを通信講座として提供するという形態です。
DVDとテキストで進める学習設計
2026年7月時点の公式サイトで確認した教材構成は以下のとおりです。
3級講座は講義DVD11枚(1枚約2〜2.5時間・合計約25時間)、講義テキスト1冊、問題集1冊、板書資料1冊、直前答練4回がセットです。
2級講座は講義DVD28枚(1枚約3時間・合計約84時間)、講義テキスト(商業・工業)2冊、問題集2冊、板書資料・補助資料複数冊、直前答練4回と充実したボリュームです。
DVD講義という形態は、インターネット接続が不安定な環境やオフラインでも学習できるという利点があります。
スマートフォンやブラウザ上での動画視聴が主流の他社と異なり、DVDプレイヤーがある環境であれば通信環境を問わずに学習を進められる点は特定のユーザー層にとって有効な選択肢です。
質問対応はメール・質問票・郵送・FAXと複数の方法が用意されており、インターネット環境がない場合でも質問できる点はアナログ対応が得意な層に配慮されています。
また、学習サポートアプリ「assist」でスケジュール管理や質問ができる機能も提供されています。
コースと料金
2026年7月時点の公式サイトで確認した料金は以下のとおりです。
| コース名 | 標準学習期間 | 在籍期間 | 料金(税込) |
|---|---|---|---|
| 簿記検定3級講座 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 34,100円 |
| 簿記検定2級講座 | 4ヶ月 | 8ヶ月 | 82,500円 |
| 簿記検定2・3級講座 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 99,000円 |
※料金は2026年7月時点の公式サイト情報です。
LINEクーポンや時期によるキャンペーン割引が適用される場合があります。
最新価格は公式サイトでご確認ください。
分割払いについては、2・3級セット講座を教育ローンで支払う場合の例として初回3,926円・2回目以降月々3,600円×23回という案内が公式サイトに記載されており、まとまった費用が出しにくい場合でも対応できる設計になっています。
注意点として、3級の在籍期間が4ヶ月と他の通信講座に比べると短めの設定です。
たとえばクレアールの3級パックは1年間保証、ネットスクールも受講期間終了まで視聴可能なのに対して、ヒューマンアカデミーは4ヶ月という制約があります。
試験日程と照らし合わせて余裕のある申込時期を選ぶことが重要です。
2級講座の82,500円という料金は、クレアールの3・2級マスター(通常58,000円・割引後42,920円)やフォーサイトのバリューセット1(37,800円)と比べると高めですが、クレアールと同等品質の教材がDVDとテキストのセットで手元に届くという形態に価値を感じる人にとっての選択肢です。
| 運営会社 | ヒューマンアカデミー株式会社(Human Academy Co., Ltd.) |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役 田中 知信 |
| 設立 | 2010年4月 |
| 所在地 | 東京都新宿区西新宿7-8-10 オークラヤビル5階 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| グループ | ヒューマンホールディングスグループ(連結売上高1,025億円・2026年3月期) |
| 事業内容 | 社会人教育(通学・通信・eラーニング)、児童教育、外国人向け日本語教育、企業内研修 他 |
| 公式サイト | https://haec.athuman.com/shop/pages/boki.aspx |
「わざわざ通信講座を申し込まなくても、市販テキストで勉強すれば合格できるのでは?」という疑問は、簿記学習を始める多くの人が一度は考えることです。
結論から言えば、3級は独学でも合格を狙いやすく、2級以上は通信講座の活用が合格率の面で現実的です。
独学が機能するかどうかは、次の3つの条件でほぼ決まります。
まず「自分でスケジュールを組んで守れるか」です。

通信講座には受講期限と学習フローが設定されていますが、独学にはそれがありません。
仕事や育児の合間に自力でスケジュールを組み、崩れても立て直せる自己管理能力がないと、学習が止まったまま試験日を迎えるケースが多くなります。
次に「わからない部分を自分で解決できるか」です。
仕訳の借方・貸方の概念や、工業簿記の原価計算など、理解が止まりやすい論点が簿記には複数あります。
テキストを読んでも理解できないとき、インターネット検索や別の参考書で自力解決できる人は独学向きです。
逆に疑問が積み重なると学習が止まりやすい人には、質問対応のある通信講座が必要になります。
3つ目は「受験タイミングを自分で管理できるか」です。
日商簿記2・3級はネット試験に対応しており、統一試験日以外でもほぼ毎日受験できます。
準備が整ったらすぐ受験できる環境は独学者にも有利に働きますが、逆に「もう少し勉強してから」と先延ばしにしやすい面もあります。

日本商工会議所が公表する2025年度のデータによると、ネット試験の合格率は3級40.8%・2級34.6%です。
この数字は統一試験・ネット試験を合算した全受験者のデータで、独学者と講座利用者が混在しています。
3級は独学でも合格できる現実的な難易度です。
商業簿記のみで出題範囲が絞られており、市販のテキストと問題集を3冊程度そろえれば学習材料として十分です。
平均的な学習時間の目安は100〜150時間で、1日1〜2時間の学習を継続すれば2〜3ヶ月で試験準備が整います。
書店で入手できる「スッキリわかる」「みんなが欲しかった」といったシリーズは完成度が高く、独学の一次教材として機能します。
2級になると状況が変わります。
商業簿記に加えて工業簿記が加わり、学習範囲が大幅に広がります。
3級合格者が2級を目指す場合の学習時間の目安は通信講座利用で150〜250時間、独学では250〜350時間が必要とされており、独学の場合は通信講座より100時間近く多く必要になる計算です。
特に工業簿記は製造業の原価計算を扱う分野で、テキストだけでは概念の把握に時間がかかります。
また、2015年以降の試験範囲改定で連結会計・リース取引・税効果会計など複雑な論点が加わっており、独学でのカバーが難しくなっています。
以下に独学と通信講座の違いを整理します。
| 比較項目 | 独学 | 通信講座 |
|---|---|---|
| 費用 | テキスト代のみ(2,000〜6,000円程度) | 3,850円〜99,000円(コースにより異なる) |
| 学習スケジュール | 自己管理が必要 | カリキュラムに沿って進められる |
| 質問対応 | 自力解決が基本 | 講師への質問が可能 |
| 出題傾向の把握 | 自分で調査・分析が必要 | カリキュラムに組み込まれている |
| 挫折リスク | 高め(サポートなし) | 低め(進捗管理・添削あり) |
| 2級合格までの目安学習時間 | 250〜350時間 | 150〜250時間 |
※学習時間はあくまで目安です。個人の学習状況により大きく異なります。
独学費用を過小評価しやすい点も注意が必要です。
テキスト代だけで見ると安くなりますが、2級を受けるまでに複数回不合格になった場合、受験料が3級2,850円・2級4,720円と積み重なります。
さらに学習期間が長引くほど「機会コスト」として、その時間を別のことに使えたはずのリターンが失われます。
一発合格を目指すという視点では、通信講座の費用が結果として効率的な投資になるケースもあります。
簿記の通信講座は選ぶコースによって3,850円から99,000円以上まで幅があります。
費用を抑える方法はいくつかありますが、最も効果的かつ公的に整備されているのが教育訓練給付制度の活用です。
制度の仕組みを正確に理解して申し込めば、受講費用の一部が国から支給されるため、実質的な負担を大きく下げることができます。
教育訓練給付制度は、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した場合に、受講費用の一部をハローワーク(公共職業安定所)から支給する雇用保険の給付制度です。
働く人の主体的な能力開発を支援することを目的として設けられており、簿記検定は厚生労働省の公式リーフレットでも「一般教育訓練の一例」として明示されています。
制度は給付内容の水準によって3種類に区分されています。
| 種類 | 給付率 | 上限額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 受講費用の20% | 10万円 | 簿記2・3級講座が対象になる場合が多い |
| 特定一般教育訓練 | 受講費用の40% | 20万円 | 国家資格等が中心 |
| 専門実践教育訓練 | 受講費用の50〜70% | 年間40万円〜56万円 | 長期の専門課程 |
簿記通信講座の多くは「一般教育訓練」に分類されます。
受講費用の20%が給付されるため、たとえばクレアールの3・2級マスター(通常58,000円)が対象であれば最大11,600円の給付、TACの3・2級ステップ合格本科生(キャンペーン65,000円)であれば最大13,000円の給付が受けられます。
給付を受けるための受給資格の要件は、雇用保険の一般被保険者または一般被保険者であった方で、受講開始日時点で前回の給付から3年以上経過していること(初めて利用する場合は1年以上の雇用保険加入期間)が基本条件です。
在職中の方はもちろん、離職後1年以内の方も対象になるため、退職後に資格取得を目指す方も申請できます。
ただし受給資格の詳細はお住まいを管轄するハローワークで確認することが必要です。
指定講座かどうかの確認は、厚生労働省が運営する「教育訓練給付金厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システム」でオンラインで検索できます。
各スクールの公式サイトでも「教育訓練給付対象」と記載されている場合がありますが、最新の指定状況は毎年4月1日と10月1日に更新されるため、申込前に検索システムで直接確認することをおすすめします。
申請の流れは以下のとおりです。
一般教育訓練の場合、講座を受講して修了後、修了日の翌日から1ヶ月以内にハローワークへ支給申請書・修了証明書・受領証明書などの書類を提出します。
申請から入金までの目安は約1〜2ヶ月です。
特定一般教育訓練の場合は、受講前にハローワークで「訓練前キャリアコンサルティング」と「受給資格確認」の手続きが必要なため、受講開始の1ヶ月前には準備を始める必要があります。

教育訓練給付の対象外の講座でも、費用を抑えるアプローチはいくつかあります。
初回受講割引・早期申込割引の活用です。
クレアールは月ごとに「月次割引」を設定しており、一般価格から割引後価格が毎月更新されます。
TACはキャンペーン期間に最大5,000円〜10,000円程度の割引が設定されています。
フォーサイトは期間限定の割引価格を案内することがあります。
こうした割引は通常、公式サイトに「キャンペーン情報」として掲載されており、申込タイミングによって実際の支払額が変わります。
再受講割引・既受講者割引の確認です。
ネットスクールは前回受講者向けの再受講割引を設定しており、2級を改めて学ぶ際に半額相当で再挑戦できる「合格まで安心制度」があります。
クレアールも2年間の再受講保証制度があります。
不合格になった場合でも受講料の全額を再び支払わずに済む仕組みが整備されているスクールを選ぶと、リスクを抑えた受講が可能です。
テキストなし価格での申込です。
LECの簿記講座では、すでに「光速マスターNEOテキスト」を書店などで購入済みの場合、テキストなし価格でコースを申し込むことができます。
3級パーフェクトコースの場合、テキスト付き17,600円からテキストなし15,950円と1,650円安くなります。
市販テキストをすでに持っている場合には確認する価値があります。
会社の自己啓発支援制度の利用です。
従業員の自己啓発を支援する制度を設けている会社では、資格取得の費用補助が受けられることがあります。
会社によって制度の内容は異なりますが、受講料の全額または一部を補助してもらえる場合があるため、申込前に総務・人事部門に確認することをおすすめします。
教育訓練給付制度と会社補助の両方が受けられる可能性もあります。
分割払いの活用です。
まとまった費用が出しにくい場合、クレアール・ユーキャン・ヒューマンアカデミーなど複数の通信講座が教育ローンや分割払いに対応しています。
ただし分割払いは総支払額が一括払いより多くなる場合があるため、手数料の有無を確認したうえで選びましょう。
簿記の通信講座を選ぶうえで「評判がよいから」「安いから」という理由だけで決めてしまうと、学習を続けられずに途中離脱するリスクがあります。
続けられる講座かどうかは、料金や合格実績よりも「自分の生活リズムや学習スタイルと合っているか」で決まる部分が大きいです。
ここでは通信講座を選ぶ際に実際に確認すべき4つの観点を解説します。
通信講座の学習は、大半の時間を動画講義の視聴と問題演習に費やします。
そのため動画の形式が自分の生活と合っているかを最初に確認することが重要です。
動画の長さは大きく2パターンに分かれます。
1本あたり15〜30分程度のまとまった講義形式と、1本5〜15分程度の短尺クリップ形式です。
通勤・通学の移動中や休憩時間など隙間時間を中心に学ぶ人には短尺クリップ形式が向いています。
スタディングやフォーサイトはスマートフォンを使った隙間学習を前提とした設計で、1コンテンツあたりの時間が短くまとめられています。
一方、まとまった学習時間を確保できる人はLECのスタンダード講義(1本約2.5時間)のように体系立てて聴ける形式のほうが情報の流れをつかみやすい場合もあります。

倍速再生への対応も確認しておくとよいでしょう。
スタディング・フォーサイト・LECはいずれも倍速再生に対応しており、0.5倍〜2倍程度の範囲で調節できます。
復習時に1.5倍速で聴き直すことで学習効率が上がるため、長期の学習では有効な機能です。
ダウンロード再生への対応も重要な要素です。
通勤・通学の電車や地下鉄など、インターネット接続が不安定な環境で学習したい場合は、動画のダウンロードができる講座を選ぶ必要があります。
ネットスクールは専用アプリからのダウンロードに対応しており、オフライン環境でも視聴できます。
対応状況は各社で異なるため、申込前に公式サイトで確認することをおすすめします。
「質問できる環境があるか」は、学習が止まったときに大きな差が出るポイントです。
無制限質問に対応している講座として、クレアールがメール・電話・インターネット通話での無制限質問を設けています。
簿記を初めて学ぶ方や、疑問が生じるたびに解消しながら進めたい方には手厚い環境です。
回数制限つき質問の講座では、フォーサイトが質問チケット制、スタディングが月に10回程度、ネットスクールはSNS「学び舎」での交流という形式を取っています。
回数制限があっても、よく練った質問を絞って使えば実用上問題ない場合も多いです。
質問対応がない・最小限の講座は、料金が抑えられていることが多く、スタディングの3級3,850円やネットスクールの3級5,400円(教材なし)といった低価格帯のコースがその傾向があります。
独学経験がある方や、理解が追いつかなくても自力で調べて解決できる方であれば質問対応なしでも支障は少ないです。
以下に質問サポートと費用の関係を整理します。
| 質問スタイル | 向いている人 | 代表的な講座例 |
|---|---|---|
| 無制限・電話・メール対応 | 初学者、疑問をすぐ解消したい人 | クレアール |
| 回数制限つき・チケット制 | ある程度自力解決できる人 | フォーサイト・スタディング |
| SNS・掲示板での交流型 | コミュニティ学習が合う人 | ネットスクール(学び舎) |
| 質問対応なし | 独学経験者・コスト最優先の人 | 超低価格帯コース全般 |
簿記の通信講座は「紙テキスト中心」か「デジタル完結型」かで学習体験が大きく変わります。
どちらが優れているというわけではなく、自分の学習習慣や環境に合っているかが問題です。
紙テキスト・問題集が手元に届く講座はユーキャン・クレアール・LEC・ネットスクールなどが該当します。
紙に書き込みながら学ぶ習慣がある方、目の疲れからスマートフォン画面が苦手な方には紙教材が向いています。
ただし教材が手元に届くまで数日かかる場合があるため、申込後すぐに学習を始めたい場合は確認が必要です。
デジタル完結型の講座はスタディング・フォーサイト・資格の大原のパススル簿記などが該当します。
申込後すぐにデジタル教材にアクセスでき、テキスト・問題集・模擬試験がすべてオンラインで完結します。
タブレットやスマートフォンで読むことに抵抗がない方、荷物を増やしたくない方に向いています。
大原のパススル簿記のように、デジタル教材が標準でありながら紙テキストを別途購入できる講座もあります。
デジタルで学んでみて、紙が必要と感じたら追加購入するという段階的な判断が可能です。
添削制度がある講座かどうかも見どころのひとつです。
ユーキャンは3級4回・2級5回の添削サービスを設けており、記述答案を専門家に採点してもらうことで、理解の浅い部分を特定できます。
選択式の模擬試験だけでは把握しにくい書き方の癖や計算ミスのパターンを発見できる点で、添削は合格精度を高める効果があります。
簿記の通信講座は3級と2級どちらから始めるべきですか
簿記をまったく学んだことがない場合は、3級から始めるのが基本です。
日本商工会議所の試験概要でも、2級は「3級程度の商業簿記の知識を有する者」を受験対象として想定しています。
2級の学習内容は3級の知識を前提として積み上げられているため、3級の基礎なしに2級から取り組むと、仕訳の概念や財務諸表の構造が理解できないまま先に進むことになり、学習効率が著しく落ちます。
どちらか判断がつかない場合は、各スクールの無料体験講義や3級レベルのサンプル問題を試してみると、自分の現時点での理解度がわかります。
なお、TACやLECなど複数のスクールでは「2級初学者向け合格コース」として3級の基礎から2級まで一貫して学べるコースも設けており、こうしたコースを選べば3級・2級を続けて効率よく取得できます。
簿記2級の通信講座はどのくらいの学習期間が必要ですか
3級合格後に2級を目指す場合、通信講座を活用すると平均的な学習期間は4〜6ヶ月が目安です。
必要な学習時間の目安は150〜250時間で、1日1〜2時間の学習を継続すれば3〜5ヶ月で受験準備が整う計算です。
学習期間は職歴や学習環境によって大きく変わります。
経理実務経験者は3ヶ月程度で仕上げる人もいれば、忙しい会社員が限られた隙間時間で学ぶ場合は6ヶ月以上かかることもあります。
日商簿記のネット試験は毎日受験できる仕組みになっているため、準備が整った段階で受験日を自分で設定できるのは計画を立てやすい点です。
クレアールの2年間保証制度やネットスクールの合格まで安心制度のように、万一不合格になった場合の再受講保証が付いた講座を選ぶと、学習期間が想定より長くなっても費用面のリスクを抑えられます。
社会人が仕事をしながら簿記の通信講座を続けるコツはありますか
仕事をしながら継続できるかどうかは、学習を「まとまった時間が確保できた日だけやるもの」ではなく「毎日の習慣の一部に組み込むもの」として設計できるかにかかっています。
通勤電車の往復15分・昼休みの20分・就寝前の15分など、合計して1時間程度を複数の隙間時間から作るアプローチが現実的です。
スタディングやフォーサイトはスマートフォンで動画講義・問題演習が完結するため、通勤中や移動中の学習に向いています。
一方で休日にまとまった2〜3時間を確保して答練や模擬試験に取り組み、平日は動画視聴と問題演習に絞るという分業方式も継続しやすいパターンです。
受講期限の設定も継続のカギです。
クレアールやネットスクールのように一定期間ごとに受講期限が設けられている講座は、その期限が適度なプレッシャーになり、学習ペースを維持しやすい面があります。
逆に期限が長すぎると先延ばしになりやすいため、講座選びの際には受講期限と自分の試験目標日を照らし合わせて確認することをおすすめします。
簿記の通信講座と資格スクールの通学はどちらが合格しやすいですか
合格しやすさだけで比べると、どちらが優れているとは一概に言えません。
通学は講師に直接質問できる環境と、授業という決まったスケジュールが継続の助けになる点で優れています。
通信講座はいつでも好きな時間に学べる柔軟性と、倍速視聴・巻き戻しなどによる効率的な復習が可能な点で優れています。
社会人の場合は通学の授業スケジュールに合わせることが難しいケースも多く、仕事の繁忙期と重なると通学できない回が生じて学習が途切れるリスクがあります。
通信講座はそのリスクが低い分、生活スタイルが不規則な方に向いています。
資格の大原やLECは通学と通信を併用できる仕組みを提供しており、平日は通信・週末は通学という組み合わせ受講も選択肢としてあります。
簿記通信講座を申し込む前に無料体験はできますか
主要な通信講座の多くが無料体験や試し視聴を提供しています。
スタディングは「無料お試し」として一部の講義と問題演習を無料で試せます。
フォーサイトは無料体験講座を公式サイトから申込できます。
TAC・LEC・資格の大原はオンライン説明会や無料体験授業を定期的に開催しています。
無料体験では「講師の話し方が聞き取りやすいか」「テキストの文字の大きさやレイアウトが読みやすいか」「学習管理ツールが使いやすいか」を実際に確認することが重要です。
料金や合格実績だけでなく、こうした体感的な相性を事前に確かめることで、申込後に「自分に合わなかった」という後悔を防げます。
体験できる内容の範囲は各社で異なるため、複数社の無料体験を比較したうえで申込先を絞り込む方法がおすすめです。
簿記2・3級を一緒に受験することはできますか
日商簿記の統一試験では、2級と3級を同日に受験することができます。
午前中に3級・午後に2級という順番で実施されます。
準備が整っているならW受験を検討するのは合理的な選択です。
ただし1日で2種類の試験を受けるため、集中力の維持と時間管理が重要になります。
ネット試験は統一試験と異なり2級と3級を同日同時に受験する形式ではなく、別日で受験する形になります。
ネット試験は毎日受けられるため、3級に合格した直後に2級の受験申込をするというスピード感のある取得も可能です。
TACの「3・2級ステップ合格本科生」や資格の大原の「3・2級W合格コース」のように、3級から2級まで連続して取得することを前提とした設計の講座もあります。