2026年6月2日
お知らせ
みなさん、楽しく勉強しておりますでしょうか?
柔道整復師科 グッチャンです。
5月31日、梅田スカイビルのステラホールにて、本校の学術大会(第10回)を開催してまいりました。
スカイビルですよ、スカイビル。あの空中庭園のとこです。高所恐怖症の私もちょっとそわそわする会場です。
3Fなのでそんな高いとこじゃないんですけどね。
さて、この大会。普段の学生さんとは、立場がまるっきり逆になる一日でして。
いつもは国家試験に向けて「もう分かっていること」を正確に覚える側。それがこの日だけは、自分で「これ、どうなんだ?」とクエスチョンを立てて、実際に身体を動かしてデータを取って、文章にまとめて、人前で発表して、そして採点される側に回るわけです。研究のひと回りを、最初から最後まで自分の手で通す。
正直に申し上げて、データはまだ荒削りです。人数も少ない。機材も十分にありません。
…でも、それでいいんです。
なぜかというと、私たちが目指している臨床の現場そのものが、これと同じ形をしているからです。
患者さんを観て、こうではないかと見立てて、手を加えて、その結果をまた観て確かめる。
臨床家の仕事って、要するに小さな研究の繰り返しなんですね。
だから学生のうちに、たとえ拙くても、このひと回りを一度くぐっておくことには、教科書何ページ分にも代えがたい値打ちがあるわけです。
そして今回、栄えある最優秀賞に選ばれたのが——
ある班の「シャウト効果」の研究でした。
「よいしょ!」と声を出すと力が出ますよね。あれです。あれを検証して、色々と調べ上げた。着眼が、もう面白い。
▼ 発表中のひとコマ

ここで指導教員として白状しておきますと。
私がやったこと、ほぼ無いです。
「ええやん」「で、どこを一番見せたいんやっけ?」「模擬質問いこか!」「発表時間ええ感じやね」と茶々入れしたり、訊いて、構成をちょっと手伝った。それくらい。
研究の火種は、班の一人が面白がって持ち込んだもので、それに仲間が乗っかって、わいわい楽しそうに転がしていった結果です。私はその火に、なるべく手を突っ込まないようにしていました。
楽できるから ……ではなくてですね。
教員が口を出しすぎると、せっかくの尖った着眼が、たいてい丸~くなってしまうんです。
通すのは学生。教員の仕事は、その通り道をふさがないこと。繋ぐこと。問われたら返すこと。
今回は、それがうまくハマった一例だったなと思っています。
▼ 最優秀賞、おめでとう!(しれっと混ざる教員)


人前に立って、見られて、採点される。あの居心地の悪さも込みで、丸ごと経験です。
発表を終えた学生さんたちの顔つきが、来たときとちょっと変わっていたのが、なにより良かった。
次にこの舞台に立つのは、来年のあなたかもしれませんよ。
国家試験を受ける皆さんも、覚えるだけじゃなく「これ、なんでこうなるんだ?」と一度立ち止まってみてください。
その火種が、案外いちばんの勉強だったりします(体験談)。