スポーツトレーナーの仕事 スポーツトレーナーインタビュー

日本代表メンバーらが在籍するプロサッカーチーム・ガンバ大阪。平成医療学園とオフィシャルパートナーの関係にある同チームには、
卒業生たちが多数活躍しています。厳しいプロで活躍する選手との関わり方や各役割についてお話を伺いました。

ガンバ大阪フィジカルコーチ吉道 公一朗

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柔道整復師の知見を生かして選手一人ひとり、そしてチームのコンディションを管理。

―吉道フィジカルコーチの仕事とは?
選手のコンディションに関することは、すべてフィジカルコーチの仕事です。選手のコンディションを考えながら、練習強度を上げたり連戦などで疲労があれば練習量を抑えたりするなど、その状況に合ったトレーニング内容を監督や他のコーチと話し合って決めています。怪我を出さないことは大前提ですが、練習負荷を上げないとパフォーマンスは上がらないので練習量の兼ね合いが難しく神経を使う部分です。長谷川監督に代わってから新しいフィジカルコンセプトになり、怪我人が減り結果も出せています。サッカーをしながらパフォーマンスとコンディションを上げる方法「レイモンド氏によるサッカーのピリオダイゼーション」もその一つ。ベテラン選手から若手選手まで、それぞれの体調管理も異なるので、選手一人ひとりに対しメニューを考え個人的に相談することも多いです。
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―現在、フィジカルコーチを務める上で心掛けていることは何ですか?
今はチーム全体のコンディショニングを任されているので、年間を通じて選手が怪我をすることなくトップパフォーマンスを出せて、チームが勝利できるようにしたいと考えています。練習中はチーム全体のコンディションと選手個々の動きの両方を意識して見ています。特に私は柔道整復師ですので、選手の怪我の状態を理解できるのはメリットです。この知識を利用し、怪我をさせない予防と怪我をしてしまった選手のリハビリおよびアスレティックリハビリテーションを効率よく行いスムーズな復帰を手助けしたいと考えています。
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―平成医療学園への進学を考えている方にメッセージを。
私がユースチームのトレーナーをしている時は「トレーナーゼミ」の講師をやらせてもらっていて、その頃はトレーナー活動の体験談をいっぱい語らせてもらいましたし、学生さんから逆に刺激もたくさん頂きました。最近は多忙で学校に行けていないですけど、行ける機会を作って全力でサポートをしたいと思います。学生時代はお金が無いなかトレーニングや怪我に関連する本はたくさん買いました。いまでも特殊なケガが発生したときは昔買った本を見直すこともありますが、学生にも勉強して欲しいという想いもあり、昨年メディカルに関する本を学校に寄贈させてもらい貸出し可能にしています。まずは夢で終わるのではなく、熱い思いを胸に努力して欲しいと思います。
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―平成医療学園の学生時代は?
学生時代から、トレーニングやケガに関連する本はたくさん買っていました。いまでも特殊なケガが発生したときは昔買った本を見直すこともあります。学生にたくさん勉強して欲しいので、メディカルの本を先日学校に寄贈しました。また平成医療学園では実際に接骨院・治療院で開業している先生に教えてもらったので、患者ひとり、選手ひとりに対し、どれだけじっくりと向き合うことができるのか、そういった心構えや、医療人としての仕事の重みを学べました。

佐藤 淳

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「結果」を求められる選手たちのサポートのため、貪欲に知識と技術の向上に励む。

―スポーツトレーナーの役割とは?
一般的にはスポーツ現場での、ケガ予防のための身体づくりを含めたコンディショニング、ケガが起きてしまった場合の応急処置、ケガから競技復帰までの治療及びリコンディショニングが主な役割として挙げられます。リコンディショニングの中心は、ケガによって機能が低下した部位に対するリハビリ指導であり、日常生活に支障をきたすことなく活動できるレベルまで引き上げるメディカルリハビリと、アスリートとして特異的な動作や高い負荷に耐えうるレベルまで引き上げるアスレチックリハビリといった2つの段階を経て、選手はケガからの復帰ということになります。
私は、これまでガンバ大阪アカデミートレーナーとして、プロサッカー選手を目指すジュニアユース(中学生)やユース(高校生)の選手たちを「身体づくり」の側面からサポートしてきました。その内容は多岐にわたり、先に述べたことに加え、食育栄養指導、ストレッチやアイシングといったセルフケアの方法、補強トレーニングの指導、など育成年代に必要だと考えられることは幅広くサポートしてきました。
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―スポーツトレーナーとして必要なことは?
身体のサポートだけでなく、メンタル面のサポートもスポーツトレーナーの大切な役割です。ケガをしてプレーができなくなった選手の多くは、復帰までの長く険しい道のりに気持ちがのらず、モチベーションが下がってしまいます。ネガティブな考え方や取り組み姿勢のままでは正面からケガと向き合うこともできず、結果的に復帰までの時間が長くなってしまうこともあります。そんな場合、ケガをした部位に対するサポートよりも考え方や気持ちに対するサポートを最優先とし、選手それぞれの性格やパーソナリティを把握したうえで接し、頭や心のリフレッシュに努めることでポジティブな思考に導くよう心がけました。トレーナーとして身体に関わる専門的な知識や技術はもちろんのこと、人と人が密に接する仕事である以上、コミュニケーション能力も不可欠な要素だと思います。
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―スポーツトレーナーを目指して平成医療学園へ入学されたのですか?
はい、最初からこの道を求めていたので、ガンバ大阪アカデミートレーナーが講師を務めるトレーナーゼミは熱心に受講し、積極的にトレーナー現場に足を運びました。今の自分があるのは平成医療学園で得たこの出会いのお陰です。平成医療学園の先輩方の姿からスポーツトレーナーとしての心得を教わったと感謝しています。
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―今年からプロ選手のいるトップチームに配属が変わり、
 大きな変化はありましたか?
環境が変わり戸惑いも多いのですが、特に選手へのアプローチ方法の違いは大きな変化です。アカデミーの選手たちは中学生や高校生といった発展途上の年代ですから、失敗を経験する中で成長を促すといった「結果」より「プロセス」に重きを置いたサポートを心がけてきました。つまり、すぐに正解を与えることは控え、選手自ら考え、数ある選択肢の中から選手自身で選択し、その選択に基づき行動させる。こうした「プロセス」を大切にしてきました。正解を与えれば問題は簡単に解決するかもしれませんが「プロセス」なく「結果」を得てしまえば「考える力」を養うことができません。正解や答えを与えるだけのサポートではなく「プロセス」から「気づき」を得るような姿勢をとってきました。しかし、トップチームの選手は「結果」が全て。目の前の一つひとつの練習や試合が評価になり、失敗を経て成長するといったような悠長な時間はない。「プロセス」よりも「結果」に直結するスピーディーなサポートも必要ではないかと、そのギャップを感じています。
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―今後のビジョンを教えてください。
ガンバ大阪アカデミートレーナーとして初めてグラウンドに立った5年前、「周りに遠慮するな。常に先輩を追い越す気持ちで上を目指してグラウンドに立て!」と新人の私に声をかけてくれたのが吉道さん。以来、この言葉はずっと胸にあります。その言葉を今の状況にあてはめると、平成医療学園の先輩でもあり、フィジカル部の上司である吉道さんを超えることが私の目標です(笑)。

スポーツトレーナーまでの道のり。

平成医療学園専門学校から、スポーツトレーナーとして羽ばたいていった卒業生たち。その活躍フィールドは多岐にわたり、選手の最大限のパフォーマンスを引き出すために努力を続けています。

吉道さんの場合

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大学時代、自分が本当に
したいことは何かを考えた。
理工学部で機械工学を学んでいたが、人に携わる仕事がしたいと考え、スポーツをしていた頃お世話になった整骨院の先生の顔が思い浮かんだ。

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平成医療学園専門学校に
入学!
理工系から医療系への大きな進路変更を決意。平成医療学園専門学校への入学がトレーナー人生の中で最大の転機。

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プロとしての考え方に
感銘を受ける。
「何のためにこの知識や技術を学ぶのか」を日々の授業の中で意識することを教わった。教科書を読んでいるだけでは技術は向上しないと感じた学生時代。

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トレーナー研修生として、ガンバ大阪アカデミーのトレーナーに。
卒業後に、トレーナー育成プログラムの1期生として挑戦。ユース、ジュニアユースのトレーナーとして研修に励んだ。

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実績が認められ、
トップチームへ!
4年間のユース・ジュニアユースでのトレーナー研修を経て、トップチームのトレーナーに。2008年のアジアチャンピオンズリーグ優勝時のチームに加入した。

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2013年、
フィジカルコーチに就任!
トップチームに加入後、フィジカルコーチのアシスタントを経てフィジカルコーチに就任。スタッフ間で連携し選手のより良いコンディションづくりに励む。
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