平成医療学園専門学校クリスマスイベント「トレーナー講演会」

2014-12-24 (水) 10:51 

本校が、オープンキャンパス企画として昨年から行っている「クリスマスイベント」の講師として、
今年度は「J1覇者」「ヤマザキナビスコカップ優勝」「天皇杯優勝」と、今年度三冠王者になりました「ガンバ大阪」のトレーナーと、日本野球界人気球団の選手を支えている「阪神タイガース」のトレーナーのお二人にご講演をいただきました。

第一部
ガンバ大阪 トレーナー 岩城 孝次 氏

第二部
阪神タイガース トレーナー 権田 康徳 氏

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いきなり我々スタッフの感想になってしまいますが、お二人の講演内容が非常に良かったです!
プロスポーツのトレーナーは、選手とは違い人前に出て話をされる機会というのはあまりありません。
自分が上を目指して何かをやりたいのであれば、その分野で活躍されている方の、現場の生の声を聞くことが、自分への意識改革をする良い機会であったのではないかなと感じることができました。

◆「第一部」ガンバ大阪 トレーナー 岩城 孝次 氏
 
最初はガンバ大阪の紹介として、チームの実績や、日本代表選手として活躍された選手名、トップチームと育成部門(ユースチームやJrユースチームのアカデミーのこと)、トップチームの構成を紹介していただきました。

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トップチームとは「結果を出すためベストパフォーマンスを上げるのが目的」であり、育成部門とは、プロを目指す中高生に「自分の身体を知り」「手入れの方法を知り」「セルフケアをする」「教育する」
それが育成部門でのトレーナーの大きな役割です。
その育成部門のトレーナーの役割を「平成医療学園のスタッフ」にお願いし来ていただいて11年になります。

 トップチームで働くために必要なライセンスは「鍼灸師」「あん摩マッサージ指圧師」「柔道整復師」「理学療法士」といった医療に従事する為の資格(知識)が必要になります。
 選手に対し、資格範囲内の医療行為を行わなければならない。治療を行った際に責任がある。そういった社会的な立場として、トレーナーには資格が必要となります。
医療国家資格を取るだけの知識だけではなく、“テーピング”“ストレッチ”“応急処置”など、現場で求められる必要な知識もたくさんあります。例えば「テーピング講習会に参加する」「スポーツジムでストレッチの方法を見る」「治療院で治療方法を見る」など、現場で求められる応用(技術や知識)は、現場を見て経験しなければわからないことが多いです。

トレーナーは、競技特性によって要求されるものが違います。Jリーグの場合、ドクター・フィジカルコーチ・トレーナーが、それぞれの役割で3つの分業制になっています。ですがスポーツ現場によっては、それだけの人材を抱えられないチームもありますので、トレーナーが一人でこなさなければならない現場もたくさんあり、より幅広い知識が必要になります。

では、我々はどの様な仕事をしているのか?まず開始1時間30分前に行き、仕事ができる状態で待機をしています。27人の選手のコンディションを確認し、通常の練習ができるのか?できないのか?できる選手はどうゆう状態で、どうゆう制限をかけて行わせるか?できない選手は、その日をどの様なプログラムでトレーニングをするのか?をチェックします。
前日の練習または試合後の段階でチェックを行い、翌日の練習前にドクターチェックをします。トレーニングはできるが痛めている所がある選手に対し、“再発予防”“怪我の予防”を含め、テーピング・ストレッチ・温熱療法・電気療法、マッサージなどを行います。
 また、練習中での動きをチェックし、動きの中で痛めた所はないか?やたらと患部を摩っている選手はいないか?などチェックしています。サッカーは選手同士がぶつかるコンタクトスポーツですので、練習中に起こるトラブルに対するサポートをし怪我をした症状を確認します。
 練習後はトレーニングのケアを行います。練習中に発生した怪我、または練習前にアプローチした選手の状態をチェックします。激しい練習をした場合、痛めた所が悪化することもありますので、チェックしアイシングや圧迫などの処置をします。シャワーから出てきた選手から、ストレッチやマッサージ、温熱治療や電気治療または鍼を打つこともあります。
また、トレーナーはドクターとも相談をし、明日の練習の方向性の確認を行います。

※この後、選手の食事について、そしてトレーナーバックの中身を教えていただきました。
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☆★参加者からの質問★☆
Q:学生時代にした方が良いことは?
A:これから専門学校で、資格を目指している方もいると思いますが、学生時代はわからなくて、できなくて当然です。恥ずかしがらずに聞いて見てチャレンジして欲しいです。失敗から学ぶことはたくさんありますが、その大変さを知ることも大切です。
 例えば、テーピングであっても数をこなすこと、練習し、経験し、研究し、試して、選手に聞いて、現場に出て、3年間でたくさんの情報を得ることです。
 
Q:トレーナーから見て三冠を取れた要因は?
A:監督・選手・スタッフの共通理解があったと思います。選手28名の中に、試合に出れる選手と出れない選手では、試合に対する意識レベルが違うこともあると思います。ですが、今年の28名は、チームのために、自分のために協力できることを意識してできたと思います。
監督の期待に応え、期待以上に活躍してくれた28人が揃った結果だと思います。

Q:選手との信頼関係を築く上で、気を使うことは?
A:ガンバには、37歳~18歳の選手がいます。その年齢に関係なく37歳には37歳の接し方を、
18歳には18歳の接し方と同じ目線に合わせながら、お互いがリスペクトをすることが必要だと思います。

第一部の講演が終わり岩城さんから「実は、平成医療学園さんから講演の依頼があったと広報担当者から聞いた時に最初はお断りをしたんですが、その日お風呂でゆっくり考えまして、再度お受けします。とお返事をしたんです。」と少しホッとした表情で教えてくれました。
選手は試合後のインタビューまたは雑誌の取材など、人前で話をすることが多いですが、トレーナーが人前で話すことはありませんので、講演前の岩城さんはかなり緊張されていたと思います。
ですが、Jリーグの人気チームであり、日本代表選手が常に所属しているチームのベテラントレーナーの講演内容は、すごく重みがありトレーナーを目指す方々にとっては貴重な時間であったと思います。

次回は、第二部の阪神タイガース トレーナー権田さんの講演内容を報告します。
お楽しみに

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