ガンバ大阪ユース スペイン遠征 レポート

2010-02-02 (火) 20:59 

2009年8月6日から8月18日まで、ガンバ大阪ユースチームのトレーナーとしてスペイン遠征に帯同した玉置亮平さんより、海外遠征のレポートを頂きました。

今回のスペイン遠征において、強く感じたのは、以下の3つの項目についてです。

○海外でのコンディショニング調整
日本との時差は7時間あり、日本での生活と比べると昼夜が逆転する傾向に。
そのため、時差ボケがおこり、パフォーマンスに悪影響を与えてしまいます。
時差対策として機内では時計をスペイン時間に合わせ、スペイン時間での行動を意識させ、一日でも早くスペイン時間に慣れるようにしました。
しかし、機内では食事や睡眠を摂るタイミングが難しく、現地到着後、選手たちは寝不足のような様子でした。
翌日のトレーニングでは動きにキレがなく、眠気を感じている選手も数人おり、試合で戦えるコンディションではありませんでした。

選手たち自身もそれを感じている様子で、時差が発生する海外遠征でなければできない経験であったと実感しました。
(選手たちは日本代表に選出される、いわいる海外組のコンディション調整を実感した模様)

○フィジカルの差
日本の試合ではフィジカルコンタクトの差は露呈しませんが、海外の選手は日本の同年代の選手と比べ体格が大きく、フィジカルコンタクトで負ける場面が多々ありました。
人種、食生活、生活環境に差があるため体格に関しては仕方のない部分もありますが、小柄な体格だから有利となるフィジカル要素(バランス能力、俊敏性、重心位置など)を意識したトレーニングの重要性を認識し、日々のトレーニングで培わなければならないと認識しました。
また、ヨーロッパの選手は激しい試合を常に経験するなかで、身体の使い方などフィジカルの質を向上させているように思います。
ただ、今回の遠征を通じて、こちらの選手の中にも試合をこなす度、相手のフィジカルコンタクトに慣れ、コンタクトの仕方を考えるといった変化もみられました。
また、レアル・マドリードではクラブハウスで食事が出来る環境を持っており、トレーニング終了後すぐに食事が取れる環境の重要性を再認識しました。

○自己管理の意識
ヨーロッパの選手は日本のユース年代の選手と比べてプロ意識が強く、自己管理は自分の責任の下でおこなっている様子でした。
休憩時間の過ごし方(オフ状態)、食事、トレーニング(オン状態)など自分で考えて行動し、パフォーマンスアップに繋がるようにしていました。日本と違い、パフォーマンスの低下により、チームを離れなければならない(移籍・退団)という環境の違いはありますが、「すべてがサッカーに繋がる」という意識を持って取り組んでいることを感じました。
そのことが、ゲームでのアグレッシブさやメンタリティの強さに繋がっており、高い意識での取り組みを実現させているようにも思います。

今回のスペイン遠征では上記の3項目以外でも実感したこと、考えさせられることが多々あり、トレーナーという役割において、世界で通用すること、世界で通用しないことを経験することができました。
海外を経験しなければ見えて来ない事が多くあり、その事を経験させて頂いた事に感謝しています。この貴重な経験を様々な場所で活かせていきたいと思います。

玉置 亮平
柔道整復師科 3期生
鍼灸師科 1期生

ガンバ大阪育成部
ガンバ大阪ユーストレーナー

※次回はジュニアユースイギリス編
2月9日(火)更新予定です。